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1/3

おむすびころりん

1/3話です。おむすびに転生したおっさんによる、

ひたすら気楽な昔話パロ❀

3日間、すっとんと〜んと毎日更新します❀

黒澤結、44歳男性。

結婚コンサルタント。

バツイチ、独身、彼女なし。

身長162㎝、体重62㎏。

特技腹話術


――ある日、僕は、駅の階段から転げ落ちて死ん……


***

「おむすび


  おむすび


どこへいく?」


善良な老人の声……

待て

 待て

  待て

回ってる

 回ってる

  回ってる

    僕が転がってる


「コロコロころりん……

  スッとんとぉぉぉ―――ん―――」


今度は急に視界が真っ暗になり、下へ下へと吸い込まれていく。

僕は固く目を瞑った。


――が、急に柔らかい感触がして、目を開けると……


「アッ!すみません!」


なんと、女性の胸に飛び込んでいたのだ。

しかし、どんなに動こうとしても動かない……


急にその女性が声を上げた。


「お父様!おむすびが降ってきましたわ!

お餅にしましょう!」


「おお、臼と杵を持っておいで。」


さっそく臼と杵が準備され、僕は臼の中に放り込まれる。


  ――猫がいなけりゃ鼠の極楽 しっとんとぉぉん♪


一人の男が臼の隣で膝をつく。


  ――にゃーごの声は聞きたくねぇぇぇ♪


杵が僕に向かって振り上げられる。


「やめろ――――!!!」


急に僕の身体から手足が生えた。

いや、もともとあるはずだが、とにかく生えた。

臼から飛び出すと、叫んだ。


「何をするんだ!人でなし!!人殺し!!」


「聞いたか?」


「おにぎりが喋った……」


人々が呆然と僕を見ている。


僕は自分を見た。

間違いなく、ツヤツヤと白いおむすびだった。


***

「それで、皆様はどちらさまで?」


「鼠です。」


「ですよね?」


おむすびになった僕。

穴に落ちた僕。

餅にされそうになったおむすびの僕。


これが「おむすびころりん」の世界じゃないとすれば一体何だと言うのか。


確かに、目の前の人々には、なかなか可愛いケモミミがついている。

――ここで僕はハッとした。


「穴の真下に行ったらダメです!」


叫ぶ僕、驚く鼠。


「どうしたんですか、おむすびさん?」


「お爺さんが落ちてくる!」


穴の中にしばらく静寂が訪れる。


「――落ちて……来ない……」


「人間は穴に入らないと思います。」


「そうだけども!」


(んなこと言ったら、僕はなんでおむすびなんだよ!)


そう思った瞬間、離れたところでワッと泣き声が聞こえた。


「イヤよ!ネズ次郎さんに嫁ぐなんて!」


「ネズ子、我儘を言うな。

ネズ次郎さんとこにはお世話になってるし、

第一、ネズ次郎さんはお前を気に入って……」


「父ちゃんの嘘つき!日本一強い婿を見つけるって言ってたくせに!」


自然と僕の身体は、その喧嘩の方角に向かう。


――ありますよね。結婚に関する、親と娘のすれ違い。


湧き上がる結婚コンサルタント魂……

出会いから婚姻届まで共に歩み、共に泣き、共に喜ぶ……

誠実なサポート、90%以上の成婚率……それが……


「ネズ子さん、お父様……一度、外の空気を吸いましょう。」


【R18/BL『終局の悪魔』本日最終話公開しましたꕤ*.゜】

「愛してる」も「好き」も言えない二人の物語

優美な白髪高官ドルチェ×口の悪い赤髪悪魔フィーネ

R18版は、なろう版から1話追加して全52話

終盤のep.49~51もR18版として大幅に書き直しました

そして本日

最終話「貴様の目は美しい」公開しました(*´꒳`*)

『【R18】終局の悪魔―俺を利用するはずの白髪高官が、なぜか俺の目を美しいと言ってくる―』

https://novel18.syosetu.com/n2839mt/

※18歳未満の方は閲覧できません

お気に入りのキャラクター・場面がありましたら★評価・感想を頂けるととても嬉しいです୨୧

一言でも大歓迎です⋆。˚✩


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