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詩の目次

あの花の名前

作者: 冬野三月

 通勤途中に見かけるあの青い花、あの花の名前は何て言うんだっけ。


 別れた妻は花を見つけてはよく「あの花は○○っていって、花言葉は――」と話していた。彼女は花の好きな女性だった。


 あの青い花についても、いつか彼女が話していたような気がする。彼女に聞けばあの花の名前もすぐにわかるだろうに。家でぼんやりとひとりテレビを見つめながら考える。


 僕はあの花がなんていう花なのかを知ることなく、このまま生きて死んでいくのだろうな。


 もちろんネットで検索でもすればその名前を知ることはできる。けれど僕はそんなことはしないし、仮にそうしたところで、あの花の名前を本当に知ることはもう二度とできないのだと知っている。

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