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最終話
仕事が忙しく寝る暇もない。
そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。
24時間起き続けられる方法とはいったい?
24時間起き続けた男の顛末は・・・
「私はこれからどうすればいいんだよ
……私の身体、私の身体は?」
私はその場に寝転がり非常灯に照らされた天井を見上げた。
(私は誰なんだろう。
身体が違う人間でこのまま生き続けられるのか?
吉永は?
いっそ私の存在を消してくれないか?)
私は目を瞑り考えるのをやめた。
静けさの中1つの消えかかった非常灯の音が耳に入り込んだ。
この世の中には自分にそっくりの人間が3人はいるという。
その人間は本当にあなたにとって他人だと言えますか?
あなたは寝てくださいね。