第40話
仕事が忙しく寝る暇もない。
そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。
24時間起き続けられる方法とはいったい?
24時間起き続けた男の顛末は・・・
私はドリームハックへ向かう事にした。
道中私は何も考える事が出来なかった。
今はただ自分の身体を取り返す事が最優先だと感じ、その事だけが頭にぼんやりと浮かんでいた。
新幹線、電車、タクシーを乗り継ぎ私はドリームハックへ辿り着いた。
マスコミが周りを取り囲み逃げる様に離れた日から1週間が経っていたせいなのか、誰1人建物の周りにはおらず静かなものだった。
私は建物の中に入ろうとしたが、正面のドアは鍵がかかっており入れなかった。
中の様子を見ようにも真っ暗で様子がわからず、スマホも使えない為電話も出来なかった。
建物の周辺を歩いていると、ドアが動いた様に見えた。
私は急いで近付き様子を確認しドアノブに手をかけるとドアが開いた。
館内は暗く非常灯のみが光っていた。
人の気配が全くない館内を私は早歩きで進んでゆき、何となく以前見た場所に辿り着き、転送を行なっていた部屋へ急いだ。
ドアを開ける私が眠っていたベッドがあり、転送に使われていた機械はボロボロに破壊されていた。
私は膝から崩れ落ちた。
あなたは寝てくださいね。