第27話
仕事が忙しく寝る暇もない。
そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。
24時間起き続けられる方法とはいったい?
24時間起き続けた男の顛末は・・・
その人体実験とはにわかには信じ難いが、貧困層の人体に富裕層の人間の脳の記憶を書き換え、活動させる。
という内容だ。
富裕層にとって何よりも手にしたいモノ、それは時間だ。
他人の身体を使い、1人の人間が2つの身体を持ち入れ替わり活動する。
活動していない身体と脳は休ませ、持続的な活動を可能にしたというのだ。
本誌はドリームハックの人体実験を受けたという人物とのコンタクトに成功し、顔出しをせず、名前も伏せるという条件で人体実験に関するインタビューを実施する事ができた。
「私は知人の紹介でドリームハック社の事を知りました。
私はその頃仕事が非常に忙しく、まともに眠れず働き続け憔悴しており、家族は休んで、病院に行く様に言ってきました。
私はその状態がけっして良くはない状況である事を理解できていましたが、仕事ではとても大事な時期で自分が休む選択肢を選ぶ事は出来ませんでした。
そんな中、ある知人から24時間、365日自分が活動できるサービスがあると、ドリームハック社の事を聞きました。
知人からの紹介と仕事を続けられる方法があるという事で私は藁にもすがる思いで同社を訪ねました。
あなたは寝てくださいね。