第24話
仕事が忙しく寝る暇もない。
そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。
24時間起き続けられる方法とはいったい?
24時間起き続けた男の顛末は・・・
「そろそろオレは元に戻る時間だ、先に行くよ。」
家中はそう言うと店から出てタクシーに乗り込んだ。
時間は深夜1時。
私は交代の時間前まで仕事をする為に近くのコワーキングスペースに向かい、PCと向かい合った。
事前にセットしておいたスマホのアラーム音で元に戻る時間が近付いている事に気付いた。
「体調がいいと、仕事がはかどるな。」
タクシーを手配し、ドリームハックに向かった。
到着したのが5時00分。
あれだけ念押しされたので遅れるわけには行かないと思い早めに行動したが、思ったよりも早く着いた。
にもかかわらず、入り口で飯島が待っていた。
「お帰りなさいませ。」飯島は深くお辞儀をした。
「飯島さん、いつから外で待たれていたんですか?」
「ご安心くださいませ、今から5分程前です。
古川様、お話がございましたらお戻りなられてからに致しましょう。
それではご案内致します。」
そう言うと飯島は振り向き歩き始め、私はその後をついていった。
あなたは寝てくださいね。