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第22話

仕事が忙しく寝る暇もない。

そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。

24時間起き続けられる方法とはいったい?

24時間起き続けた男の顛末は・・・

「本当に信じられないな、これは。」


「古川様、それではあちらでお着替えください。」


着替えると服や靴に少し小さい様な違和感を感じた。


着替え終わり伊達に伝えると、顔は再現できるが、身体に関しては全く一緒にする事が出来ないという事だった。


事前に多少の違いや違和感がある事は聞いており、買い替えなければいけない程では無いので気にしない事にした。


「古川様のアンドロイドでの活動限界は8時間となります。


22時に転送完了致しましたので、明日の朝6時迄には必ずお戻りください。」


伊達の語り口に初めて人間らしい温度を感じ、時間厳守である事をひしひしと感じ取れた。


「わかりました。」


「古川様、それでは帰り道のご案内を致します。」


飯島に帰り道を案内してもらい、外に出ようとすると、


「古川様、


くれぐれもお戻りの時間はお守りくださいませ。


いってらっしゃいませ。」


と飯島が深々と頭を下げた。


「はい、わかりました。」


まるでシンデレラになったかの様な気分で私は外へ向かって歩きだした。

あなたは寝てくださいね。

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