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第21話

仕事が忙しく寝る暇もない。

そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。

24時間起き続けられる方法とはいったい?

24時間起き続けた男の顛末は・・・

「お帰りなさいませ。古川様、お待ちしておりました。」


21時ドリームハックに着くと飯島が入り口で出迎えてくれた。


「それではご案内致します。」


飯島の後について歩いて行くとテスト同期で入った部屋にたどり着いた。


「お待ちしておりました、古川様。」


伊達が機械とベッドの側に立っていた。


「古川様、こちらをご覧ください。」


ベッドに寝ているのは紛れもなく私だった。


「…不思議な気分だな。知らないだけでオレには双子の兄弟がいたのだろうか。そんな感覚だ。」


「古川様、それではお着替えください。」


同期テストが何時間か前の事だったので、私はすんなりと受け入れ、ベッドに座った。


「それではこちらをお飲みください。」


私は薬を飲み目を閉じて薄れていく意識に身を委ねた。


「…古川様。」


声に反応して目を開けると伊達の顔が映った。


「古川様、ご気分はいかがでしょうか?」


「あぁ、特に問題ないですよ。」


私はゆっくり起き上がり横を見るとさっきと反対側に私が眠っていた。


差し出された鏡を見ると私が見ても私としか言えない顔だった。

あなたは寝てくださいね。

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