第18話
仕事が忙しく寝る暇もない。
そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。
24時間起き続けられる方法とはいったい?
24時間起き続けた男の顛末は・・・
「それでは、本日のテストはこれで終了となります。
本日はあくまでテストでしたので、問題なければ契約に移らせて頂きます。宜しいでしょうか?」
「あぁ、はい。お願いします。」
「ありがとうございます。
それでは契約に関しましては別室でご対応とさせて頂きますので、服にお着替え頂きます様お願い致します。」
私は更衣室に入り、研究所に来た時に着ていた服に着替えた。
更衣室に取り付けられた鏡で自分を見たが言いようもない変な感覚が残っていて、もう1人の自分が背後にいる様な感じがして何度か振り返っていた。
更衣室から出ると説明会で話をした飯島が待っていた。
「古川様、こちらにご移動願います。」
案内された先は応接室の様な場所だった。
「古川様、こちらにお掛けになってお待ち下さい。」
椅子に座って待っていると、飯島が目の前に座り、契約書類を机の上に準備した。ひと通り目を通し、私は契約する事にした。
あなたは寝てくださいね。