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第12話
仕事が忙しく寝る暇もない。
そんな日々を送り身体も心も悲鳴を上げていた男に目を疑う情報が舞い込んだ。
24時間起き続けられる方法とはいったい?
24時間起き続けた男の顛末は・・・
その言葉を聞いてハッとした。
手を見ると、足を見ると自分のそれとは違っていた。
「古川様、
大きく深呼吸をしましょう。
吸って、吐いて、吸って、吐いて…」
事前には聞いていたが、実際に自分が自分の身体でなくなる衝撃は大きかった。
何度か深呼吸をし、気持ちが落ち着いた事を伝えると伊達は鏡を持ち私に向けた。
「はっ…ぁ!」
そこには眠る前に見たアンドロイドの顔があった。
「私は、私はどこに?」
「古川様、あちらでございます。」
後ろを見るとベッドに先程とは別の機器を取り付けた見慣れた私が横たわっていた。
いや、自分自身の眠っている姿を見た事は無いのでこれは見慣れていないと言うべきなのか。
あなたは寝てくださいね。