すげーどうでもいいんだけどさ、俺の作品の逆メアリースーの話を聞いてくれ【すげどう杯参加作品】
すげーどうでもいいんだけどさ、僕のマイページには所得した称号一覧があるんだ。
そして、この『すげどう杯』に優勝すると『ザ・ベストオブろっく』の称号と、副賞として特別外部顧問よりファンアートがもらえるんだが、割と真面目にどちらも狙っている。
あと、なんか赤城てんぷとかいう奴が炎上芸人を題材するのにその炎上芸人への敬意がこの『すげどう杯』には足りないとか馴れ合いばかりとか言っているんだが、ファンアートと称号の魔力の前にそんな些末ごと気にしていられるかってんだ。
まあ、そんな前置きは置いといて早速本題に入ろうか。
すげーどうでもいいんだけどさ、俺の作品の逆メアリースーの話を聞いてくれ。
まあ、一応確認なんだけどさ、メアリースーがどういう方だか知ってる?
メアリースーはとあるアメリカの作品の二次創作の主人公の名前だったんだ。
この二次創作はメアリースーが男女問わず無条件に好かれ褒められ最後は偉業を成し遂げ命を落とすという歪な物語なんだ。詳細はググってくれ。
まあ、この作品は無条件で他のキャラから好かれる主人公を揶揄ったものなのなんだけどね。それから、誰からも無条件に好かれる歪な主人公達を総じてメアリースーと呼ぶようになったんだ。
まあ、いわゆるなろうテンプレ主人公でメアリースーの括りに入るのは少なくないんじゃないのかな?
メアリースーが生まれるのは作者自身を自己投影した主人公を暴れさせたい そのためなら多少のキャラの性格の不一致等は無視するみたいな思いから生まれているというのが定説だ。
まあ、簡単にまとめると自己投影しまくった誰からも好かれる主人公の事をメアリースーと呼ぶことがあるってことだ。
でだ、実は僕はこう見えてわりと小心者な性格なんだ。例えば各作者のアバターが交代式で主人公を勤めながら事件の謎を追う着地点の見えないリレー小説で、黒幕を自分自身にしようとする人が現れたんだが、彼を倒して終わらせても、和解して終わらせても、どうにも味気ない。そこで、考えたのは彼を影で操っていた黒幕を作り出し本編に登場させるということだ。だが、僕が黒幕を変えたことで黒幕を作り出しあう無法地帯が生まれてしまうかもしれない。だから生贄として僕のキャラをささげてしまうような小心者さ。詳しくは『Writers』の『1%の奇跡』を読んでくれたらわかると思う。
一応言っておくがリレー小説等をするために専用のアカウントを作り個別に投稿する場合は事前に運営に許可を取らないと規約違反だし、そこのアカウントからブックマーク、レビュー、評価を付けた場合完全な規約違反なので気を付けろよ。もし、これを見ている読者さんの中に運営の許可を得ずにリレー小説用のアカウントを持っている方がいるなら事後でいいから許可を得ることを強くオススメする。
まあ、そんな小心者の僕がひょんなことから二次創作の小説を書くことになった。
原作はvtuberの白藤ミコヨ氏が書いた『マラルメの天使』だ。
vtuberが書いた作品だからといって色眼鏡で見るな。このサイトの大半の作品より面白いぞ。
おっと、作品があるのはなろうじゃなくてpixivで、yahooなどの検索エンジンに『マラルメの天使』って入れてもタイトルの元ネタのフランスの詩人が出てくるだけだから注意しろよ。約二万四千字の作品だが体感は二万字足らずに感じる良作だ。ジャンルは推しキャラ布教小説とでも言えばいいかな。白藤ミコヨ氏がキャラを愛しているのが高い密度で伝わってくる、そのキャラが好きになるまでは読むのが苦痛に感じるかもしれないが半分ほど読めば主人公が好きで好きでたまらなくなるはずだ。
だが、この作品の二次創作を書くにあたって大きな壁にぶち当たった。
『マラルメの天使』は主人公のジェナーくんの一人称で書かれた小説なのだが、ジェナーくんは愛する人(これ以上の適切な表現が思いつかない)の比喩に錆びたナイフを持ってくるようなロックな人物だったのだ。
で、そんなジェナーくん目線で無理に書いて白藤ミコヨ氏と解釈違いを起こすよりも、オリキャラ主役で作品を時系列順に整理して読んだ感想をほぼそのままぶつけるという荒業の方が完成度が高くなると判断して作ったんだ。
パトロンが良く分からず辞書で引いちゃったとか読んでいてこの部分にヤキモキしたとかそういう感想をほぼそのままぶつけて書いた。
ここで、ジェナーくんともう一人の作中の主要人物が少しでも幸せでいられるように二人が望むキャラを主人公にしようとしていた。二人は気負っていない自然な愛情に飢えているように見えた。だから二人にそんな愛情を向けているキャラにした。幸いにも舞台が孤児院だったので後輩という設定で、また本編との矛盾がないように相手を満たしきることがないようにした。
そして結末があまりにやるせなかった。やるせなさすぎた。本編に入り込んでジェナーくんを慰めたくなった。
そんな願望を乗せて誰からも好かれるキャラを作ってもよかったんだが、作品に深みを出すため僕をそのまま主人公にした。境遇は違うが性格も思考もほぼ同じ、そうしたら驚くぐらいに面倒くさい奴が出来上がった。性別は男のつもりで書いたが別に女だと思って受け取っても構わない。名前はない。『マラルメの天使』でジェナーくん以外のキャラの名前は出てこないのでこのキャラにも名前は設定しなかった。初期案ではあったんだが誰もその名前を呼ばなかったため削除した。
この名も無き主人公なんだが、最初に読者に悪い奴じゃないことと面倒くさい奴だってことを伝えようと思った。
その結果、こんな導入の文章が出来上がったんだ。
悪い奴じゃないがとにかく面倒くさい屈折した奴だと伝われば上出来だ。
この後も、このキャラは悩み苦しみながら成長していくんだ。その過程で真っ裸の自分と付き合えた。
こんなこいつの話を特別外部顧問にしたら
「いわば逆メアリー・スー
いや、でもいっそ二次創作ってそんな感じでいいのかもしれないですね」
といってくれて割と腑に落ちたのでこんなエッセイを書いた次第だ。
まあ、こんなすげーどうでもいい話なんかより白藤ミコヨ氏のマラルメの天使を読んでくれ。
広告のさらに下の画像にリンクを張っておくからそこから飛んでくれ。
あと、定期配信を毎週土曜の20時からやっているらしい。最近ちょっとごたごたしてて行けてないが次の土曜は行く予定だ。
『本作は「すげどう杯企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1299352/blogkey/2255003/(あっちいけ活動報告))』