日本外交論
日本外交論
戦後日本外交史についての基本的な知識の習得と、リーダーシップの比較を求めた。
特に後者では、単なる並列ではなく争点を明らかにした比較が求められている。
あわせて、大学生にふさわしい論理構成と文章力も求めた。(17年)
用語解説による授業内容の理解、論述問題による論理力、表現力を評価した。とくに授業の中心となった二つの日米安保条約の事実関係を理解した上で、戦後史の文脈で比較できているかを問うた。(16年)
用語解説については概ねよくできていたが、「ニクソン・ショック」について過不足なく説明できた者は意外と少なかった。論述問題では、事実の羅列に終始し、この時代全体の意義や位置づけについて論じている者はきわめて少なかった。(12年)
不沈空母発言をマハンの戦略と誤解しているものが多かった。「韓国条項」を日中国交正常化や日米安保条約の記載とするものも多かった。総じて、論
述問題はよくできていたが、用語解説の誤答が多く、教科書を読んで試験に臨んでいないのではないかと危惧される。(11年)
福田ドクトリンを中国問題と誤解しているものが多かった。また、論述問題では、1980年代と無関係の解答が非常に多く、その結果、不可になった者が少なくない。残念である。(10年)
語解説では、再々教科書を通読するよう指示したにもかかわらず、「糸と縄との交換」の出来が悪かった。「ヴァンデンバーグ決議」や「事前協議」はよくできていた。また、論述問題では、出題と関係のない(または関係の乏しい)通史的な議論を展開している者も少なくなかった。改行のできていない文章も散見された(改行は一行飛ばしに文章を書くことではない。小学校 レベルの誤解である)。(09年)
用語解説では、再々教科書を通読するよう指示したにもかかわらず、「反覇権条項」の出来がきわめて悪かった。これは日中平和友好条約に関わる話である。
また、論述問題では、出題と関係のない(または関係の乏しい)議論を展開している者も少なくなかった。改行のできていない文章も散見された(改行は一行飛ばしに文章を書くことではない。小学校レベルの誤解である)。(08年)