序章?
息を大きく吸い、今までのことを思い出す。
俺は橋の上にいた。
そこに人の気配なんてものは無かったが、車のすれ違う音がそこには滞っていた。その中に飛び込んでもいいと思うが何より人に更に関わる事になると思うとそのか考えは消えていた。
柵の奥に立つ。
深呼吸をし、俺は決意した。
身を宙にまかせてそのまま落ちようとしたが、
「身投げですか?」
と、後ろから優しい女の人の声が聞こえた。
「ああ」
何を思ったのか一度とどまり冷ややかに彼女の質問に答えた。
「なにかあったんですか?」
また彼女が喋る。
「大丈夫だ。構わないでくれ、もう決めたことなんだ」
俺はここに来るまでさんざん迷った。
が、今ここに立っている。
「そんな事言わないでください」
「…」
何を言われても俺の心には彼女の声は届かなかった。
「一度こちらを振り向いてくださいよ」
届かないはずの言葉だったが、死ぬ前のあれは誰だったのか…と未練を残したくないので振り向いた。
そこにはどこか儚げな女の子が立っていた。
「ありがとうございます。これでちゃんとお話が出来ますね」
そういい彼女は微笑んだ。
この時俺の中でなにか落ちるものを感じた。
ᗡNƎ
慎重に書いているので投稿スピードは遅めです。




