序章? あれ、これってもう詰んだかも……。
喫茶店って聞くとお洒落だとか、安らぎの場だとか思いますよね?
では、そこで働く店主はどう思っているのか。
知りたくない? そう仰らないで、コーヒーでもどうぞ\(´ω`*)<ま、一杯。
ここは東の果ての黄金の島のどこかにある、バッド〇ン不在のゴッサ〇シティに何を勘違いしたのか出店してしまったとある個人経営の喫茶店。
そして今から始まる物語はその愚かな店主の回顧録である。
―――喫茶店。
それは遥か古の時代に憧れと共に語られた夢の空間。
………しかしそんな黄金の時代も今は遠い。
これは平成三十年。そんな時代の華々しさとは全く無縁の小さな個人店に襲来する“お客様”というモンスター達と日々バトったり、バトったり、バトッたりする店主の話だ。
愛? そんなもの、この街のどこを探しても見つからんよ……。
今からこのページをめくるならば、喫茶店に対する一切の夢を捨てよ!
「お客様は神様だと曰う恵まれた個人商店主も……そっとしておいて。自分のお店の良い話とかされたら胸が潰れる」
と、後ろで店主が言っている。
「あぁ、後、お爺ちゃんっ子やお婆ちゃんっ子も覗かないで頂戴ね。将来のことを考えて距離を取っちゃうかもしれないから……」
なかなか注文の多いことで申し訳ない。
「医療関係者やヘルパーの方々もこれを流せないまじめな方は回れ右して下さい」
だ、そうだ。分かったかな?
ふむ、では―――ここまで言って残った君達にだけ話そう。
これはコミュ障でありながらコーヒーが好きだという理由だけで、前職の貯金をはたいて店を始めてしまったある愚か者の後悔と苦悩の話だ。
うん? さっきから地の文が喧しい。おまえは誰だとな?
フッ、良かろう、ならば教えてくれるわ! 私は店主が毎日書きためている日記帳&手帳&支出計算帳をかねた精霊だ!
「――とかふざけてみましたが、次からは普通に店主の目線でお送りさせて頂きます。怖いもの見たさの読者様、うちの店に寄ってかない?」
次も序章じゃんという突っ込みは受け付けないよ?(・ω・`)<慌てない×2