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深淵の神刻魔剣士(更新永久停止中)  作者: 易(カメレヲン)
第肆章 誰もが知る戦争と、誰も知らない最終決戦
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083 事後会議は進まない

 改めて、会議室の中を見渡す。

 第一回の小範囲大規模戦闘が無事に終了したため、僕が招集命令を出した。

 だから、こちら側の重要人物は、一人を除いて全員集合している。


「では、全員揃いましたね。では、報告会を始めます」


 僕はそう言って、手元の端末に一瞬目を写した。


「先ほど情報端末に送信した通り、目標は全て達成しました。戦神アレスの殺害及び、Sランク5人の殺害または懐柔に成功しました。では、作戦中に問題点はありましたか?」


 それだけ言うと、僕は全員を見渡した。


「……皆無」


 平常運転はテンションが最低レベルの、『戯蝕圏(ゲームマスター)可愛川(エノカワ)秀夫(ヒデオ)だ。

 戦闘能力は高め、というかまさにチート能力だが、自他共に認める筋金入りの引きこもりであり、普段は広い十八階のどこかに潜んでいて、全く働かない。

 ただ、会議中にまで深くフードを被るのはどうかと思う、別に咎めはしないが。


「ええ、ありませんでしたよ」


 丁寧な口調のこいつは、『魔像使い(ゴーレムマスター)』カレル=ウォルター。

 戦闘面でもトップクラスだが、同時に生産系にも携わるオールラウンダーだ。

 性格面では、実益込みだけれども趣味優先、と言う自分勝手な性格だ。

 そこまで信用できる人物ではないが、性格から判断するに、裏切ることは多分ない。


「私の方も問題なし、と言いたんだけど、さっき一つ問題が露見したわ」


 彼女は、戦闘訓練統括者、『紅蓮血涙(クリムゾンブラッド)早月(ハヤツキ)燎子(リツコ)

 転移者四人の中ではまともな方、かと思いきや、理知的な戦闘狂だ。

 ただ、結構信用はできる人物だ。


「どうかしたんですか?」


「最高品質の回復薬を飲んでも治らない傷を治す方法って知ってる?」


 最高品質の回復薬、外界ではそれで治らない傷も沢山あるだろう。

 部位欠損を治せる回復薬ですら、ごく僅かしか出回っていない。

 周囲のダンジョン、つまりジャウアミ大魔境に幾つかばら撒いたため、少しは供給量が上がっているのかもしれないが、大したことはないだろう。

 ただ、黒冥城(ココ)においての最高品質は、全く違う。

 部位欠損を治すことができるのは、大前提。

 エリクサーをベースに、神聖属性魔法や時空属性魔法の理論を組み込み、回復薬の範疇を超えたものが量産とまでは言わないものの、多く作られている。

 肉塊(ミンチ)になっても、すぐに対処すれば、魂への誘導干渉と肉体の逆転再生とかいう方法で再生するという、もはや蘇生薬の域にある代物である。

 それを超える方法としては、神権または神威の使用が考えるが、回復系の神剣や神威は僕の範疇外だ。


「残念ながら、僕は知りません」


 僕が答えると、残念そうな顔をする早月燎子を差し置いて、隣の席の最年少者が口を開いた。


「もしかして、もしかして、お怪我でもなさったんですか? あんな雑魚相手に? それは大変ですねえ」


 カレルの煽るような口調で、戦闘狂の機嫌が目に見えて悪くなっている。


「黙れ、大したことじゃない」


 女子力に特大マイナス補正が付きそうな口調で、早月燎子は返す。


「けど、怪我をしたことは認めているってことですよね? もしかしてゆ、だ、ん、してたんですかぁ?」


 うん、実際にやられたらムカつくだろう。


「油断していたのはあんたも同じだろ? 最低出力で時間をかけて戦ってたのは何処のどいつだ?」


「いいえ、僕の方は、機体の修理が面倒だから出力を制限していただけです。一緒にしないで頂けますか?」


「へえー、それで、相手を舐めて、最低出力で殺られかけて、慌てて本気を出したのは何処のどいつだ?」


 どちらも、圧倒的にブーメランが差さりすぎていると思う。

 ただ、少し辛いのは、舐めプをしていたという事実が僕にも当て嵌ってしまうことだ。


固有(ユニーク)スキルを使わずに、スデゴロで戦っていて怪我をした脳筋馬鹿がいたと聞きましたが、それはまさか僕の隣にいらっしゃるはずもないでしょうねぇ?」


 熱い視線を交わし合うというのは、きっとこのようなことを指して言うのだろう。

 「熱い」と言う形容詞の中身が少し違う気がしなくもないが。

 ただ、こんなことをしていても時間の無駄だ。


「とりあえず、痴話喧嘩は「「違う!」」後でやってください。とりあえず、元の議題に一旦戻りましょう。で、怪我がどうしたんですか?」


 なお補足だが、僕は恋愛禁止条例など出していない。

 ただ、僕の把握している限りでは、幹部(重要人物)同士ではそのような話題はまだ知らない。


「弓で射られた心臓の穴が、どうやっても塞がらない、以上!」


 怒ったような口調だが、当たり前だ。


「多分神権か神威に近い何かでしょう。問題はないので諦めてください、以上です」


 少しは僕のせいでもあるが、余計な時間を取られすぎた。


ヤバい、書けない、内容が薄い。


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