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深淵の神刻魔剣士(更新永久停止中)  作者: 易(カメレヲン)
第参章 歪んだ勇者達へ、
58/86

058 3人目

World view

勇者の中には、第三者(イレギュラー)としてなるべく放り込まれた者が一人。

真性の逸脱者(イレギュラー)が一人。

 「勇者の試練」の中の魔物は、大して強くなかった。

 もちろん、五大迷宮と比べての話だが。

 勇者たちが侵入してから約2時間らしいので、低階層で遭遇するといったことはないだろう。

 ダンジョン内の魔物は、相手を恐れることなく向かってきてくれるので、殲滅も容易い。

 もっとも、こんな雑魚の集団を殲滅してももはやレベルが上がることもないし、時間が経てば再出現(リスポーン)するため、全滅させても特に何も起こらないのだが。


 階層の間に転移陣がないのは結構新鮮だった。

 空間探知の違和感から、どこが転移門になっているのかはわかる。

 どこの門も階段のところに配置されている。

 ただし、これは時空属性を持っていないとわからないことだ。

 常時開いて空間をつないでいる転移門なのだから、普通にしていてわかるはずもないが。


 10階層で、ボス部屋を発見した。

 どうやら勇者たちは騎士たちと一緒にボス戦の最中で、なかなか苦戦しているようだ。

 だが、今すぐに助けに入るつもりはない。

 どんな戦い方をするのかにも興味もあるし、ステータスも見てみたい。


 とりあえず、覗き穴程度の転移門(ワープゲート)を展開して、[真理ノ右眼(ヴァールハイト・アイ)]でステータスを確認させてもらうことにした。

 [看破]時代にはできなかったことだが、今は直接空間をつなげれば離れたところからでも使用可能だ。



 まず、勇者たちと相対しているケルベロス。


名前 なし

種族 三頭犬(ケルベロス)

レベル 166

適正 【闇】

魔力 194713/194713

体力 178845

筋力 241012

俊敏 74512

精神 6712

スキル

[魔力掌握lv2][闇属性魔法lv4][顎力強化lv3]

固有(ユニーク)スキル

なし

称号

なし


 そこそこ強い分類なのだろうが、僕ならば0.1秒もかからずに倒せる。

 特に警戒するべきスキルもなければ、ステータスも高くない。

 倒す手段が100通り以上考えられるぐらいの雑魚だ。


 ただ、今の勇者たちのステータスを見るに、倒すのは難しいだろう。

 この場にいる勇者たち37人は、全員が固有(ユニーク)スキルを所持している。

 その効果は千差万別だが、どれもがとても強力な力だ。


 例えば、[勇者]の称号を持っている奴のステータスはこんな感じだ。


名前 コウキ=タカムロ

年齢 16

種族 普人族

レベル 6

職業 勇者(固定)

適正 【光】【火】

魔力 501/2013

体力 1714

筋力 1934

俊敏 1223

精神 945

気力 945/945

スキル

[剣術lv3][聖剣適正lv--][絶対鑑定lv--][限界突破lv--][アイテムボックスlv1][魔力操作lv2][火属性魔法lv2][光属性魔法lv1]

武技(アーツ)

聖剣:

固有(ユニーク)スキル

[勇気の誓い(ブレイブハート)]

称号

[勇者][異世界人]


[勇気の誓い(ブレイブハート)]

自分に対する期待に応じて、全てのステータスが上昇する。


 「勇者」にぴったりなものであり、それと同時に僕にとっても便利だ。

 残念ながら状況を変えられるようなものではないが。


 次に、危険そうな、素敵な固有(ユニーク)スキルの持ち主。


名前 ヨウノスケ=イチタニ

年齢 16

種族 普人族

レベル 3

職業 なし

適正 なし

魔力 10/10

体力 10

筋力 10

俊敏 10

精神 10

気力 10/10

スキル

[アイテムボックスlv1]

固有(ユニーク)スキル

([暴食(ベルゼブブ)])

称号

[異世界人]


[暴食(ベルゼブブ)](特定条件を満たすまで封印)

暴食たれ。

 (喰べた相手の全てを自身の力に変える。

 ただし、レベルアップ時にステータスが上昇しなくなる。)


 勇者というよりはまるで魔王のようだ。

 だが、固有(ユニーク)スキルが封印されているため、「勇者」よりも頼りにならないどころか、この中では最弱と言っても差し支えない程である。

 ただし、勇敢に強敵に立ち向かっている姿は、確かに紛れもない勇者である。


 封印の解放条件は、極限の飢餓状態に陥ることだそうだ。

 間違っても今すぐに解放されるといったことはないだろう。

 これで、僕の知っている大罪の持ち主は3人だ。


 「王道勇者」と「魔王勇者」以外にもう一人だけ、勇者失格ではない奴がいる。

 ポーションを投げたり、毒薬らしきものを投げたりして味方の支援を行っている。


名前 アキオ=クマキリ

年齢 16

種族 普人族

レベル 4

職業 なし

適正 【土】

魔力 23/241

体力 136

筋力 172

俊敏 165

精神 104

気力 104/104

スキル

[アイテムボックスlv2][採取lv1][錬金術lv1][投擲lv2]

固有(ユニーク)スキル

[錬金の極み(アルケミーマスタリ)]

称号

[異世界人]


[錬金の極み(アルケミーマスタリ)]

錬金術が上手くなる。


 十分強力なのに、他の二人と比べると見劣りする。

 ただし、勇者としての本人の適性は他の34人よりはある。


 何故ならば、他の勇者たちは恐れをなして戦闘に参加していないからだ。

 ただ、()()が恐れをなしているかと言われると疑問が残る。


 一人だけ、恐れをなしているというよりむしろ状況を観察している勇者がいる。


名前 ノブアキ=ジョウエツ

年齢 34

種族 普人族

レベル 6

職業 なし

適正 【土】

魔力 341/341

体力 93

筋力 92

俊敏 35

精神 102

気力 102/102

スキル

[アイテムボックスlv3][機械製作lv1]

固有(ユニーク)スキル

[機械神(デウスエクスマキナ)]

称号

[異世界人]


[機械神(デウスエクスマキナ)]

機械の作成、操縦、管理、整備に大幅な上方補正。


 ちっとも世界観に似合わない白衣を身に纏い、それ以上に世界観を壊すスキルを持っている。

 ただし、機械都市を除く。

 勇者の中で唯一20歳以上であり、その立ち姿は研究者のようだ。

 いや、正確には狂科(マッドサイ)学者(エンティスト)と言った方が正しいのかもしれない。

 

 ただし、勇者の立ち姿としては全く正しくない。

 まあ、無理やり召喚された人たちに勇者であることを強いる方が間違っているのだが。

 無理やり召喚された人たちに勇者であることを強いる予定の僕も間違っているのだが。

 

 それ以外の怯えている33人も、総じて優秀な固有(ユニーク)スキルを所持している。

 成長すれば、かなり強力な戦力になるだろう。

 僕としてもそれは望ましいことである。


 だが、勇者たちはレベルがあまりにも低い上に、大して戦闘慣れしているわけでもない。

 【焔】や【神聖】と言った上位属性に覚醒しているわけでもない。

 その上、ほとんどが怯えているときた。

 勇者たちの代わりに騎士たちがこいつらの固有(ユニーク)スキルを持っていたら、倒せるのかもしれない。

 まあ、仮定の話をしても仕方ないが。


 さっきギルドで見かけた逃走勇者ならば一人で倒せるのだろうが、如何せんここにはいない。

 つまるところ、この状況は絶望的だというわけだ。


 ただ、今すぐに手を出すつもりはない。

 きっちりと、お約束通りの絶望を味わってもらった後に助け向かえばいい。

 何だか勇者たちには見覚えがあるような気がするが、俺はちっともこいつらのことを知らない。

 今すぐに助けに行こうとしてしまうのだが、それをしたら僕のためにならない。

 やっぱり、日本人には親近感を抱いてしまうのだろう。



 大罪勇者は崖の下に落ち、王道勇者は気絶した。

 落ちた方はかなり危険に見える。

 だが、実際のところは結構安全だろう。

 このボス部屋自体が、誰かが落ちても大丈夫なように設計されているのだ。

 まず、直接見ると底が見えないほどに深く感じられるものの、高さとしてはせいぜい10メートルしかない。

 空間探知を使用すればわかるが、ただ単に光属性魔法で誤魔化しているだけだ。

 その底にはとても柔らかい素材が使われており、落ちても多少の痛みがある程度だろう。

 同時に、そこには転移の魔法陣が用意されており、どこかに飛ばされるようだ。

 

 転移させる先は不明だが、わざわざ柔らかい素材を用意してまで殺さないようにしているあたり、転移した先ですぐに死ぬなどと言ったことはないだろう。

 大方、このダンジョンの深層のどこかにでも転移しているのだろう。


 逆に、危険なのは王道君たちの方だ。

 彼らには、ケルベロスから逃れる手段がない。

 崖から落ちれば助かるのだが、そんなことをするとは思えない。

 そろそろ、介入してもいい頃合いだろう、そう思いつつ、見守り続けることにした。



 どうやら「王道勇者」はガチな勇者だった。

 気絶して動けなくなっていたはずなのだが、多分あれは[限界突破]を使ったのだろう。

 [勇気の誓い(ブレイブハート)]も無意識のうちに併用しているようで、[限界突破]の5倍を超えてステータスが上昇し続けている。

 だが、それでも足りない。

 ケルベロスのステータスには全く届かず、その剣は体毛によっていともたやすく弾かれる。

 直後、[勇気の誓い(ブレイブハート)]の上昇分がなくなり、[限界突破]も消え去る。

 これで、絶望としては十分だ。

 これで、僕が介入してもいいだろう。


 扉の管理権を神権を用いて強制的に接収。

 蝶番を破壊可能オブジェクトに変更。

 中心の開閉部分を接続。

 準備、OK。


 扉を、ケルベロスを狙って蹴飛ばした。

 ケルベロスに当たっても、すぐそばにいる勇者や騎士に当たらないように気をつけながら。



 ケルベロスが吹っ飛ぶ、大方予想通り。

 誰もが愕然とした表情になる、これも予想通り。

 ケルベロスは未だに生存、予想通り。


 さあ、始めますか。


「それで勇者なんですか。弱いですね、弱すぎますね。それで人類の希望ですか、笑えますね」


 そう言いながら、扉があったところを通ってボス部屋に進入する。

 威風堂々と、傲岸不遜に、強者を騙りつつ。


 勇者に向かっては厳しく言ったが、実際のところは、人類の希望になってくれないと僕が困る。


 だから、今の僕は圧倒的な自分勝手だ。


名前 ハクヤ=アイザワ

年齢 15

種族 現人神(邪神)/ダンジョンマスター

レベル 1073

職業 神奪者lv23

職業履歴 見習い魔術師 見習い剣士 魔術師 剣士 魔法剣士 極大魔導師 殲剣王 深淵魔導師 神聖魔導師 時空魔導師 視の王 偽の王 反逆者 龍継者 

適正 【光】【闇】【時空】【神聖】【深淵】

魔力 6,014,789,023/6,014,789,023

体力 1,598,920,989

筋力 1,989,289,890

俊敏 1,328,034,903

精神 1,492,085,672

気力 1,492,085,672/1,492,085,672


secret

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