050 元勇者と未覚醒の大罪
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これで目の前の懸念事項は去ってくれた。
次に必要なのことは、あまりない。
なので、クラスメイトのステータスを確認させてもらうことにした。
もちろん無断で。
まずは、勇者っぽいあのお方。
[絶対鑑定]、発動。
名前 コウキ=タカムロ
年齢 16
種族 普人族
レベル 0
職業 勇者(固定)
適正 【光】【火】
魔力 513/513
体力 612
筋力 423
俊敏 491
精神 582
気力 582/582
スキル
[剣術lv1][聖剣適正lv--][絶対鑑定lv--][限界突破lv--][アイテムボックスlv1]
武技
聖剣:
固有スキル
[勇気の誓い]
称号
[勇者][異世界人]
畜生、やっぱりこいつが勇者か、と外れて欲しかった推測が当たってしまったことを嘆く。
それに加えて、固有スキルの名前が俺より勇者っぽいのも更に気にくわない。
スキル構成としては、固有スキルを除けば俺の時と全く同じようだ。
勇者の職業スキルである、[聖剣適正]、[絶対鑑定]、[限界突破]。
聖剣を使って戦うからか、[剣術]。
そして、異世界人全員に付与される[アイテムボックス]。
実際俺を除いたならば、こいつがクラスの中で最強なのは間違いないだろう。
固有スキルを持っているのも勇者だけなので、クラスメイトとこいつの間にはかなりの実力差がある。
その上、称号[勇者]によるステータス補正があるため、レベルが上がるとさらに実力の差が開くことになる。
まあ、俺には関係ない話だけれど、こいつに振り回されるであろう皆様方はせいぜい頑張ってくれ。
次に視るのは、高室の親友枠である日暮快斗だ。
名前 カイト=ヒグレ
年齢 15
種族 普人族
レベル 0
職業 なし
適正 【風】
魔力 113/113
体力 241
筋力 341
俊敏 162
精神 451
気力 451/451
スキル
[アイテムボックスlv1]
固有スキル
[盾の極意]
称号
[英雄][異世界人]
一つ言いたいことがある。
何で、勇者ではないのに初めから固有スキルを持っているんだよ!
前回召喚された時、俺以外には固有スキルを持っていたクラスメイトは誰もいなかったのに。
もしかしなくても、今回は他のクラスメイトも持っている可能性がある。
ついさっきの勇者が最強という発言は、撤回する必要があるかもしれない。
現時点では俺が最強だとは思いたいが、特殊な固有スキルがある場合は一概にそうとは言えなくなってくるかもしれない。
とりあえず、全員を鑑定する必要がありそうだ。
結局、クラスメイトの一人を除いて全員に固有スキルが備わっていた。
何となく効果がわかりそうなものから、全く何ができるのかわからないものまで色々あった。
[看破]のスキルがあれば、スキルの詳細まで見られるらしいのだが、[絶対鑑定]の場合は見ることができない。
そして、[絶対鑑定]が邪魔をして、俺は[看破]の前提スキルである[鑑定]を取得することができない。
だが、効果が気になるものは、個人ごとに直接聞けば解決する。
効果の内容が気になるのは、まずは勇者(笑)、高室光輝の[勇気の誓い]。
美術部員。瀬戸山那奈の[絵描創造]。
藍澤の彼女、八十島三日月の[限外新化]。
柔道部員、富山隆彦の[切札殺し]。
サッカー部の所謂モブ系男子、北岡武の[魑魅魍魎]。
メガネ系図書委員、秋場雪江の[魔法図書館]。
藍澤白哉がいなければクラス内で不良として活躍したであろう男子、承前寺雄二の[暴帝]。
ガリ勉メガネ、小曽根公一の[法則支配]。
白衣を着たまま異世界に召喚された物理教師、上越伸晃先生の[機械神]
演劇部の才媛、沖中ひとみの[千変万化]。
コンビニバイトの漢、天城榮の[取り寄せ]。
勇者以上に関わりたくない、クラスメイトの中で唯一、藍澤白哉の影響の外にいた正体不明のクラスメイト、虚議黎。
固有スキルは[正体不明]。
それに加えて、虚議黎のステータスは、、ある意味異常だった。
名前 クロ=ウツロギ
年齢 15
種族 普人族?
レベル 0
職業 不可
適正 【闇】
魔力 1
体力 1
筋力 1
俊敏 1
精神 1
気力 1/1
スキル
[アイテムボックスlv1]
固有スキル
[正体不明]
称号
[異世界人]
うん、これは明らかにやばいやつだ。
こいつだけには絶対関わらないようにしよう、と誓った。
それ以外の生徒も固有スキルは持っているが、[盾の極意]だったり、[霊装召喚:剣]だったり、スキル名だけで効果が何となく予想ができる。
そんなことをしていると、いつの間にか皇帝のテンプレ説明の時間は終わり、クラスメイトからの質問タイムになっていた。
高室が真っ先に帰る手段はあるのかと質問し、それに対してないと皇帝が答えたり。
反発するクラスメイトを勇者が適当に纏め上げ、魔王を倒すために尽力すると誓ったり。
教師なのに、教師のはずなのに、魔法が存在すると聞いて誰よりも目を輝かせている人がいたり。
生徒のことをそっちのけにして、皇帝陛下に対して詰め寄るように魔法について聞き出そうとし、近衛兵に取り押さえられた先生がいたり。
泣き出す女子を宥める勇者がいたり。
色々とドラマがあったけれど、そのほとんどを適当に聞き流し、適当に相槌を打った。
最後に、八十島三日月が質問をした。
「この世界には魔法があると聞きましたが、蘇生魔法というものはありますか?」
口調は丁寧なのに、ゾッとするような、何物をも凍り付けにしそうな冷たい口調で言った。
「伝説の勇者が使ったという伝承はあるが、詳しいことはわからぬ」
「そうですか。ありがとうございます」
口調は非常に丁寧で平坦なのに、そこに底知れぬ狂気を感じるのはなぜか、それは誰もが何となくわかっていたのだろう。
俺を含むクラスメイト全員は、食堂へと案内された。
今までの人生で誰もが完全に無縁だったのだろう。
超高級そうな机に、金の装飾が施された皿、そして、見たこともないような美味しい料理の数々。
一度体験している俺ですらここまで幸せなのだから、初めて経験するクラスメイト達にとっては天国以外の何物でもないだろう。
この瞬間だけは、異世界という未知の世界に着てしまったことを忘れ、ほとんど誰もが、自分こそが世界で一番幸せだとでも言いそうな表情をしている。
俺もその中に混じり、楽しく飲み、食い、喋りまくった。
夜が更け、就寝の時間がやって来て、俺たち全員に一人部屋が提供された。
全員に専属メイドが就く、のだが、寝るときの妨げになるからと丁重にお願いして、早めに帰っていただいた。
勿論、俺はすぐに寝るつもりなどはない。
「よう、入らせてもらうぜ」
「失礼しまーす」
そう、俺は熊切章夫と市谷陽之助を部屋に招待した、ただ呼んだだけだともいうが。
「お前らもうステータス画面見たかー?」
「ああ、僕も見た。固有スキルで[錬金の極み]だってさ」
「ああ、俺も見たぞ、ってか、全員紙に書き出さないか?」
「そうだね。確かにそうした方がわかりやすい」
やっぱりオタクだけあって、異世界に来た時にはまずステータスをチェックするということを知っている。
部屋の片隅にある、これもまた高価そうな棚から紙を取りだして、日本から持って来たボールペンでステータスを書き出す。
ファンタジー世界なのに、真っ白い紙があることは気にしたら負けだと思っている。
高級品らしいのだが、前回召喚された時も結構たくさん消費した覚えがある。
名前 アキオ=クマキリ
年齢 16
種族 普人族
レベル 0
職業 なし
適正 【土】
魔力 124/124
体力 93
筋力 82
俊敏 105
精神 91
気力 91/91
スキル
[アイテムボックスlv1][採取lv1]
固有スキル
[錬金の極み]
称号
[異世界人]
まあ、よくあるステータスだ。
生産系に傾いている、というか、完全に生産職だ。
異世界人の称号の成長補正があるので、そこらへんはどうにでもなる可能性はあるが。
名前 ヨウノスケ=イチタニ
年齢 16
種族 普人族
レベル 0
職業 なし
適正 なし
魔力 10/10
体力 10
筋力 10
俊敏 10
精神 10
気力 10/10
スキル
[アイテムボックスlv1]
固有スキル
称号
[異世界人]
これは、明らかに主人公だ。
ダンジョンの深層に落とされて、覚醒する的なアレだ。
隻腕になってハーレムを築いて帰って来たら、友達として接することができるかどうかは不明である。
ちなみに、俺が見せたのは改竄後のステータスだ。
勇者(元)だなんて言ったら袋叩きにされかねない。
「このステータスを見てもらった後に、一つだけお願いがあるんだ」
主人公(仮)は言った。
「何? できることなら聞くけど」
「これってさ、ダンジョン内訓練とかやるようなパターンじゃん?」
俺と熊切は相槌を打つ。
「でさ、そこでさ、俺を事故に見せかけてダンジョン内のどっかで突き落としてくんない?」
「「何故?」」
「まず、俺はクラス1の美少女から好意を持たれているわけじゃないので、嫉妬で落とされるというのはありえないじゃん。で、藍澤のおかげでこのクラスにはイジメが存在しないんだよ。ってなわけで、ダンジョンの底で覚醒して無双的なのをするためには、お前達のどっちかに落として貰うしかないんだよ」
「無理だ。俺はステータスが低いから、少しの金銭だけを貰って、すぐに城を出るつもりなんだ」
悪いな、騎士団の人達と訓練したり、ダンジョンで戦闘する時に実力を隠し通せる自信が俺にはないんだ。
「わかった。じゃあ、僕に任せてよ」
熊切は基本的にいい奴だ、どんなことを頼まれても、基本的には断らない。
「けど、その代わり、パーティーには僕の分の1席を空けといてね」
その代わりとして、結構なものを要求されるが。
「ああ、主人公のパーティーメンバーは強くなる的なやつか?」
「そうそう、それそれ。僕自身はダンジョンの底に落ちるのは嫌だから」
「そうだ、桐尾の分は空けておくべきか?」
「大丈夫。俺はきちんと自分で強くなるよ」
はい、俺は友人のハーレムパーティーに参加するなどと言った、俺の精神的負担が増えるようなことなど行いません。
ハーレムは、ちゃんと自力で築きます。
「そういえば、桐尾はいつこの城を出るつもりなんだ?」
「うん、明日にでも出ようかと思ってる」
「そうか。次会う時には強くなってるからよろしくお願いしますね」
「それは俺のセリフだよ」
「じゃあ、僕は錬金術を使いこなせるようになっておくよ」
「間違っても戦車や戦闘機なんて作るなよー」
「大丈夫。作るのは爆弾ぐらいに留めておくよ」
こうして、俺たちの二度目の召喚後の夜は更けてゆく。
多分、この世界をクラス内で今現在1番楽しんでいるのは俺たちだ、という自覚はあった。
けれども、俺たちは藍澤のことをほとんど話題に出さなかった。
名前 セイジ=キリオ
年齢 16
種族 普人族
レベル 243
職業 勇者(固定)
適正 【光】【風】【雷】
魔力 33021/33021
体力 42591
筋力 29912
俊敏 58235
精神 38123
気力 38123/38123
スキル
[上級剣術lv6][聖剣適正lv--][絶対鑑定lv--][限界突破lv--][アイテムボックスlv10][魔力制御lv4][光属性魔法lv7][風属性魔法lv10][気配察知lv8][魔力回復上昇lv10][雷属性魔法lv4][魔力隠蔽lv3][改竄lv5][危険感知lv10][料理lv2][隠密lv7][毒耐性lv4][精神耐性lv4]
武技
聖剣:セイントクロス スラッシュレイ ブレイブアップ
固有スキル
[技能取得]
称号
[勇者][異世界人][雷の到達者]




