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第2・5章 呼約術
『人体変異』
それは、15年前の天災によってもたらされた天使の出現に続くもう一つの事件。
ある科学者はこう言った。
「人間は天使に対抗するべく進化したのだ。」
人間の体に起きたその現象とは、体内にエネルギー体を溜め込む臓器が形成され、その臓器から伸びた管が、全身の細胞と融合し意図的にそのエネルギーを放出することができる。というものである。
また、このエネルギーは、自然の力に変換することができるため、火・水・雷・風などの属性の使用及び、細胞活性化により、治癒力の強化、運動能力の強化などの恩恵を得ることができる。
そして、ある程度の物質を分解し、体内に吸収し、再度構成することにより、体外に排出することもできるため、天使に対しても対等以上に渡り合うことができるようになった。
これにより、生き残った人々は天使と日々対抗しているのである。