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「友達だ。そして、ラナとは付き合ってない!」
『えっ‼︎』と言う声がうるさいほど聞こえる。
まっ、ラナのことでびっくりするのは普通だろう。
いつも抱きついてくるしな。
すると、携帯が鳴った。
「すまない、電話だ。ラナ、庵、少し話してくるから。」
「はい。」
「うん…。早く帰ってきて…。」
2人は離してくれた。
僕は、「ああ。」だけ答えて出て行く。
行く先は屋上。
許された者しか入れないからだ。
ピッ。僕は電話に出る。
「はい、柊哉です。」
「久しぶりだな、柊哉。」