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僕はため息をつく。
仕方ないだろう?
他人の紹介は任せされるし、目立つのは嫌いだ。
だからといって、そのくらいで断るわけにはいかなかった。
2人が困っているのだからな。
「僕に抱きついているのが、由木 ラナ。僕の後ろの裾を引っ張っているのは、藤野 庵。ラナの好きな物はかわいい物。好きなことはお菓子をたべること。庵は家が神社で、好きな物は刀とか和風な物。好きなことは庵のじいちゃんと剣道をすること。庵は勉強ができるぞ。教えてもらうといい。ラナはお菓子のことなら良く知ってるぞ。で、質問はあるか?」
僕がそういうとみんながびっくりしているようだ。
すると、一人の女子が質問してきた。
「雨水君は2人とどんな関係なの?由木さんと付き合ってるの?」
すごい、質問だ。
しかし、みんな、聞きたかったようだ…。