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キーン、コーン、カーン、コーン…。
チャイムが鳴り、先生は入ってきた。
生徒達も急いで座り出す。
「おはようっ!今日は2人も転校生がいる!男子と女子だ!おとなしくしとけよ?」
生徒達は静まり返る。
この先生を怒らせることをしたくないタイプだ。
他の先生も怖がるくらい、正論を矢のように振り落とす。
本当は単に熱血教師なだけだが…。
ガラガラ…。
入ってきたきたみたいだ。
男子の方は、黒髪の長髪で後ろで束ねられており、おとなしそうな感じ。女子の方は、薄茶色のふわふわとした肩くらいまでの長さ。
ふわふわとした感じがする。
「えっ⁈」
僕は思わず声が出た。
あいにく、誰にも聞こえてなかったようだ。
まっ、まさかな…。
「それじゃあ、挨拶してもらう。」
先生がそう言って、黒板に2人の名前を書き出した。
その時、女子の方と目があった。
すると女子の方はこちらへ歩き出した。
男子の方は、あいにく黒板の方を向いていた。
女子がこちらに来ている途中先生は振り向き、女子の行動に気づく。
「由木、何処へ行ってる。戻ってこい!」
しかし、由木という女子は先生を無視し、歩いて僕の元に来た。
男子も気付いたようだ。
僕は由木という女子の方を顔だけ向いている状態だ。
やっぱり、あいつ達だ。