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参:窮奇~後~


「あぁ、ダメじゃ。全然捕まらん」

 拓蔵が頭を抱えて戻ってくる。

「連絡がつかないの?」

 弥生の問いかけに、拓蔵はうなずく。

「阿弥陀警部、沢口希はパートの帰りに殺されたんかな?」

「時間的にそうですな」

「他の、通り魔事件の被害者も似たような時間帯か」

「ええ、被害者のほとんどは夕焼け小焼けを聞いてますな」

「それって、夕方を知らせるやつ?」

 葉月は首をかしげ、弥生を見た。

「私がそれを聞いたのは駅を出てからだけどね。まぁ時間的には同じか」

「それもなにか関係してるのかな?」

 皐月は、大宮を見る。

「それで話に参加しないでずっと携帯をいじっていた人は、なにか分かったんですか?」

「もしかすると西洋弟切草じゃないかな?」

「セント・ジョーンズ・ワートか、たしかあの花なら六月に咲くな」

「えっと、普通の弟切草とどう違うの?」

「さぁ、それは分かり……」

 大宮は言葉を止める。

「いや、いくらなんでもそれは無理すぎるだろ」

「なにか分かったんですか?」

「弟切草の伝承さ。たしか鷹匠だった兄弟が、秘薬として弟切草を薬草にしていたんだけど、それを弟が恋人に教えてしまい、激昂した兄が弟を切ったんだ。それが弟切草の語源となった伝承だ」

「爺様、最後に沢口芳信と会話したのは?」

「そうじゃいね、たしか二週間くらい前じゃったかな? ちょっと誰かと会うからと、その時はあまり話せんかったが」

「でもそれって最初に通り魔事件が起きた前日あたりじゃないですか?」

「そう言えば、珍しい動物を飼っているとも言っていたな、以前飛騨山脈のほうに出向いた時、偶然罠にかかったフェレットを三匹ほど助けたらしいが」

「飼い犬ならぬ飼いフェレットが逃げたってことですか」

 阿弥陀の言葉に、拓蔵はおそらくと答える。

「阿弥陀警部、その沢口希の家は調べたんですか?」

「ええ、今日の昼にすこし調べましたよ。まぁ特に何かがあったわけでもありませんでしたが」

「なにも見つからなかったんですか? 殺されるようなものとか」

「そうですね、そう言えばクレジットカードの請求書が無造作に置いてありましたよ」

「請求書?」

「それから金融機関からのもありましたな」

「要するに借金してたってこと?」

「で、総額はどれくらいだったんですか?」

「うーん、パラパラっと見ただけですから詳しくは分かりませんが、ザッと五百万はありましたな」

「想像もしたくない金額ね」

「まぁひとつ奇っ怪なことがありますが、その金融会社からの通知が来たのは、今から二週間前の消印になっていたんですが、沢口希の部屋にあった通帳を見る限り、返済は殺される先日なんですよ」

「えっ? 借金って返せないから膨れるんだよね? 利子とか」

「通知が来てから一週間半くらいで返せるなら、滞納なんてしないはずよね? 五百万と利子分なんてすぐには用意できないはずだし」

「ええ、銀行に一度に出し入れできるのは、合計百万くらいですから、最低でも五、六日はかかりますな」

「阿弥陀警部たちは見てるんですよね? 通帳を」

「いや、我々が見たのは別の通帳なんですよ。おそらく給料が振り込まれる方ですな」

「……なんか面倒よね? まぁ使わないやつと普段使うやつで分けていたんだろうけど」

 皆が話している中、皐月は視線を遊火が漂っている天井へと向けた。見えてはいないのだが、そこに何かがいるというのは微かに感じており、訝しげな表情を浮かべる。

「阿弥陀警部、しつこいようですけど、沢口芳信の家は調べたんですか?」

「うーん、沢口希の遺体確認のために遺族へ連絡を入れたんですが、彼だけは留守でしたな。それで岡崎くんとすこし見に行ったら、部屋の電気も消えていましたし、出張かなにかでしょうかね?」

 阿弥陀の言葉に、拓蔵は小首をかしげる。

「それはないと思うが、彼は薬剤師でな、夕方辺りなら帰ってきておるはずじゃぞ? わしもそう思ってさっき電話したしな」

「ねぇ遊火、聞こえているならちょっと調べてくれない? あなただったら入れるんじゃない? 沢口芳信の家に……」

 皐月の言葉に、阿弥陀は喉を鳴らした。

「まさかとは思いますが、皐月さん、犯人はその弟さんじゃないかと?」

 阿弥陀がそうたずねるが、皐月はちいさく首を振った。

 その仕草に、阿弥陀は首をかしげる。

「阿弥陀警部、その逆で、もしかすると最悪という可能性もありますよ」

 皐月の険しい表情を見るや、遊火はスッと姿を消した。


「皐月ちゃん、最悪っていうのは?」

「姉さんが襲われた場所はこれまで起きていた通り魔事件の近くだった。これは間違いないんだと思うし、かまいたちは私たちのことを知って姉さんを襲ったんだと思います」

「私たちを知って……、皐月が執行人だって知っていたってこと?」

 ギョッとした表情で弥生はたずねる。皐月はちいさくうなずいた。

「だが、腑に落ちんな。妖怪を裁くのが皐月()()の仕事だとして、妖怪自らが自首するものかね?」

 拓蔵はカップ酒を一口のみ、言葉を吐いた。

「沢口希は知られたくなかったんだと思う」

 まるで愚痴をこぼすかのように、皐月は言った。

「知られたくなかった? 自分が借金をしていたことをかい?」

「女性って、妙に見栄を張るところがありますからね。自分が借金をしているなんて知られたらいけないだろうし、切羽詰まっていたんだと思いますよ」

「でもなんでそんなことが分かるんだ?」

 皐月はあきれた表情で、拓蔵を指さした。

「な、なんじゃ?」

「今日電話が来たんだよ。伊酒屋からツケ払いの催促の電話が。姉さんに知られるとマズイからと思って、あとで話そうと思ったんだけど」

 それを聞くや、弥生は顔を紅潮させ、それこそ般若のような険しい表情で拓蔵を睨みつけた。

「爺様、あまり借金しないでよ? うちソレじゃなくても神社の修繕とかで火の車になりかけてるんだから」

 拓蔵はグッと愚痴をこぼそうとしたが、非があるのは自分であり、三姉妹に迷惑をかけてしまっているのは明確である。

「すまん。今度年金入るからそれで払うてくるわ」

 と、カップ酒を飲み干した。

「そうか、借金を滞納していたとすれば、督促の連絡が勤め先に来ないとは限らないな」

「でも五百万以上もの借金をしているのに、ここ一週間で払い終えている」

「つまり、その金は最悪の場合があるわね」

 弥生の言葉に、皐月はうなずくやゆっくりと立ち上がり、居間を出ていこうとする。

「皐月ちゃん、どこに行くんだい?」

 それを大宮が呼び止めた。

「姉さんが襲われたのって、弟切草がガーデニングされているところだったよね?」

 そう聞かれ、弥生はうなずく。

「阿弥陀警部たちは遊火が戻ってきたら、沢口芳信の家に行って、出来る限り早くね」

 そう告げると、皐月は駆けるように母屋を出て行った。


 そのすぐ後だった。戻ってきた遊火が、慌てた表情で弥生たちを見る。

「ど、どうだったの?」

 弥生は怪訝な顔付きで遊火にたずねた。

「し、死体が……、男性と思われる変死体と切り刻まれたひょろ長い動物の遺体がありました。それから部屋がまるで強盗に襲われたみたいにグチャグチャになっていて」

「ひょ、ひょろ長いって?」

 葉月がたずねるや、遊火は自分の周りに火の玉を集め、形を作っていく。

 よく小魚が大きな魚に食われないよう、群れをなして大きく見せるのと同じように遊火は自分の姿を構築している火の玉を使って形にすることが出来る。

 火の玉は、ひょろ長い動物の形へとまとまっていった。

「それって飼っていたっていうフェレット?」

「おそらくな。皐月の言っていた最悪の場合というのはこの事だったか」

「もしかして、かまいたちは知らせようとしていたんじゃ? 私を襲ったのだって、いつも襲っている場所じゃなく弟切草があった場所だったし、でもなんで皐月は分かったのかしら」

 弥生は小首をかしげる。

「なるほど、被害者の特徴か」

「神主、なにか分かったんですか?」

「かまいたちの伝承では下半身に傷を負うことが多くてな、そのため一尺しか飛べんとされておる」

 拓蔵はそう言いながら、二本目のカップ酒を開けようとしたが、弥生がそれを取り上げた。

「なんじゃ?」

「爺様、いくら蟒蛇とはいえ、年金が入るまでは一日一本にしようね? この前祝い酒とか言って、焼酎ロックで大瓶五本も空けたんだから、少しは肝臓を労りなさい」

「う、うむ……」

 弥生の睨みつける、それこそ殺しかねない物言わぬ表情に、拓蔵は出しかけた拳を引っ込めた。

「さてと、我々は沢口芳信の家に急ぎますか」

 阿弥陀と大宮は拓蔵たちに頭を下げると、足早に出て行った。


 皐月は弥生が襲われた弟切草が植えられている場所へと着いていた。そこから住宅地の方へと入っていく。

 街灯があまりなく、奥の道は行き止まりなのか、それとも曲がり角なのか、直進できるのかすら、肉眼では認識できなかった。

 皐月はゆっくりと深呼吸をし、沢口希が殺された場所へと向かっていく。

 ツッと冷たい風が吹いた。

 皐月は立ち止まり、

「吾神殿に祀られし大黒の業よ。今仕方我にその御魂を与えよ」

 呪詛を唱え、赤色の巫女姿へと姿を変えた。

 そして、二本の刀を構え、辺りを警戒する。

 二度目の冷たい風が吹くや、その一瞬、

護形(ごけい)護光(ごこう)の袋っ!」

 刀を×印にし、金色の幕が夜空を覆う。その幕はその名の通り袋となり、なにかを捕らえた。

 皐月はゆっくりと金色に輝く袋へと歩み寄った。

 その時、ゾッと悪寒を感じ、皐月はうしろへと飛び跳ねる。

 袋は、それこそハサミで切られたかのように破片となって宙に舞った。その布切れと化した護光の袋に紛れるかのように、ひょろ長い影が宙を蹴る。そして堀を蹴り、皐月に襲いかかった。

 それは旋風だった。

 かまいたちは風の妖怪と言われており、皐月の目では捉えられないほどのスピードで、壁を蹴っては皐月に襲いかかり、まるで跳ね返るボールのように、壁を蹴った。

 皐月の着ている巫女服は、みるみるうちに面積をちいさくしていく。

 巫女服の緋袴の帯が切れ、皐月は顔を紅潮させるやひざまずいた。

「さすがに、三匹相手だと分が悪いかな」

 皐月がほどけた緋袴を手に取った一瞬、かまいたちは襦袢を切り刻み、皐月の胸元を露わにさせる。

「あぁ、もうっ! なんか腹の立つっ!」

 険しい表情を浮かべ、皐月は立ち上がると、緋袴をふたつに裂き、帯が付いた方はショーツが見えないように巻き直し、もうひとつは胸元に巻いた。

「爺様の話だと沢口芳信がフェレットを飛騨山脈で助けたって言ってたからもしかしてとは思ってたけど、妖怪ならまだしも、さっきからじわじわと殺さないし、どんだけエロ妖怪よ」

 皐月はゆっくりと刀を構える。

「でもね神様とはいえ、さすがに人を殺したのは赦されないんじゃない? 自分たちを助けてくれた沢口芳信に対しての仇討ちか、自分たちを殺した沢口希への報いか……」

 皐月の瞳がゆっくりと朱色に染まっていく。その異様な雰囲気に、三匹のかまいたちはちいさく鳴いた。

「一刀・雨月(うげつ)っ!」

 皐月は上空へと良業物を無数に突き上げた。

 その攻撃は飛び交うかまいたちにはかすりもせず、かまいたちは鎌を構え、皐月に襲いかかった。

 三匹の鎌が皐月の首を捕らえた一瞬、かまいたちは背筋を凍らせた。ハッと上空を見やるや、月明かりが、自分たち以外の刃物を照らした。

 無数の刃の雨が三匹に襲いかかり、彼らはその場に叩き落とされていく。

 皐月の力は妖怪のみにしか効かない。目の前のかまいたちは飛騨に伝わる悪神であり、本来ならば通じないのだが、

「いくら神様とはいえ、私事(わたくしごと)で人を殺せば、妖怪なのよ」

 刃に切り刻まれたかまいたちは、その場にピクピクと痙攣させながら、皐月を睨むように見つめる。

 皐月はゆっくりと立ち上がり、良業物を振り上げた。

「閻獄第一条二項において、刃物で人を傷つけ殺めたものは『等活地獄・刀輪処』へと連行する」

 三枚のお札がかまいたちの額に付き、青白い炎となって消えていく。

 それを見送りながら皐月は、

「さ、さすがにあの状況での雨月は考えものかな? あれって自分の上空にやるものじゃないのよね……」

 そう愚痴をこぼしながら倒れた。かまいたちがつけた傷とは違う傷から血が出ていた。

「あの状況で三匹目が傷を直していたんだから、普通だったら殺されていても可笑しくなかったの……か……な」

 皐月が気を失うと同時に、巫女服は消滅し、もともと着ていた服へと変わっていく。

 その代わり、かまいたちに切り刻まれた部分はそのまま切られた形となって残っていた。

 阿弥陀たちが皐月を見つけたのは、それから五分と掛からなかった。



「まったく、あんた神様に喧嘩売るつもりだったの?」

 翌日、皐月が本殿の外陣で天井に描かれた稲穂を眺めていた時であった。見るからに重たそうな胸元を抱えた二十歳ほどの女性があきれ顔で寝転がっている皐月の顔を覗き込む。

「それ飛騨山脈のかまいたちだけの伝承でしょ? おばあちゃん」

 『おばあちゃん』と呼ばれた女性は、顔をしかめる様子もなく、まるでいつも言われているかのように溜息をついた。

「まぁね、閻魔様の話だと三匹は罠にハマってしまい瀕死になっていたところを助けてもらったそうよ。いくら神様だと言われていても心くらいは持ってる。逃げ出すことも出来たそうだけど、殺されたその日、飼い主の姉である沢口希が借金返済の相談に来たそうなんだけど」

「沢口芳信はそれを耳にしなかった」

「それで口論になって、沢口希が弟をガラス製の灰皿で殴り殺した」

「姉さんから口伝で遊火から聞いた話だと、部屋は強盗に襲われたようなものだったって」

 皐月の青ざめた表情を見るや、『おばあちゃん』はちいさくためいきをついた。

「そう見せかけるために沢口希がやったみたいよ。かまいたちが証言してくれたわ。それから沢口芳信が殺された日、近くを通った人が部屋から女性が出て行ったのを目撃していたみたい。鍵を閉めてね」

 皐月は一瞬身震いを覚える。借金を返すために実の弟を殺した。

「もっとも一番悪いのは借金がバレるのが怖くて、他の金融会社で借金をして、それを借金に使っていたことだけどね。あとは阿弥陀警部たちがどうにかするだろうけど」

 皐月は死んだものの借金についての知識が朧気にあった。

 借金は相続金として残っており、それを継いた人が財産とともに借金を背負うハメになる。

 もちろん相続放棄することも可能であるが、その言葉通り、財産自体も放棄となる。一番よい方法というわけでもないが、限定承認というものがあり、財産から借金分を引いた金額を相続できる。

「財産は……残ってないか。弟を殺したんだものね」

「でも遺族に相続されない限りは、その借金だってただの宙に浮いた楼閣じゃない?」

 『おばあちゃん』の言葉に、皐月は首をかしげる。

「こどもはいなかったの?」

「いなかったみたい。まぁ夫はいたらしいけど、以前にも借金をしていたらしくて、それで別れたみたい。それから親は一応生きてるけど相続放棄するみたいよ」

「さすがに借金を背負うとは思えないしね」

 『おばあちゃん』は険しい表情で皐月を見やる。その仕草に皐月は理解できず、

「どうかしたの? おばあちゃん」

 と聞いた。

「払えていたのよ借金」

「えっと、どういうこと?」

「阿弥陀警部から沢口希はふたつ通帳を作っていたって聞いてるでしょ?」

「う、うん。自由に使うやつと給料が振り込まれていてあまり使わない」

 皐月はハッとした表情で『おばあちゃん』を見つめる。

 よくよく考えれば、それから切り崩して借金を返せたはずなのだ。「住んでいたマンションの滞納に借金していたみたいね。住んでるところが家賃十万なんてバカみたいに高いところだったんだから。それからブランドバッグとかクソ高い洋服とか持ってたわ。新品同様綺麗な状態でクローゼットの中にあったみたい。見栄を張るのはいいけど、使われないんじゃ宝の持ち腐れじゃない。それを質屋に売って足しにすればよかったのにさ」

 『おばあちゃん』はそう言いながら、皐月を見やった。

「いくら高いものでもさ、服は服でしかないし、バッグはバッグでしょ? 使われて初めてものとしての意味が出るんじゃない? ただ持っているだけじゃものが可哀想でしょ?」

 沢口希がそれらを一度も使っていないことを皐月が知ったのは、のちに阿弥陀たちが報告に来てからだった。

 結局、沢口希は自分を魅せたいがために買っていただけであり、云ってしまえば気が狂っていたのだ。

 どっぷりハマっていたのである。ショッピング中毒に……。

「かまいたちの話だと、飼い主が沢口希に溜まった給料から切り崩せばいいじゃないかと言ったそうよ」

「別に間違ったこと言ってないじゃない」

 皐月がキョトンとした表情でたずねる。

「その金は生活費として切り崩していたみたい。沢口希にとっては借金も浪費だったんじゃないかしら」

 『おばあちゃん』はそう告げると、虚空から鎌を取り出す。

 そしてなにもないところを切るや時空が裂け、赤黒い川が見える。

 『おばあちゃん』はその裂け目に入りながら、ふとなにかを思い出したように皐月を見た。

「どうかしたの? おばあちゃん」

「かまいたちから伝言。あまり無理な闘いはするなですって」

 ちいさく口角を上げるや、『おばあちゃん』は裂け目とともに消えていった。

 やっぱり気付いてたんだと、皐月は自分の行動にあきれる。

 ただわだかまりが残った。

 ――そう言えば、今度いつも行ってるケーキ屋でバイキングやるんだよね。新作とかどんな……。

 ハッと我に返り、皐月は頭を振るう。

 自分も、沢口希のように好きなモノやことで金に物を言わず買ってしまうのか。

 そう考えると、無性にぶん殴りたい気持ちになった。


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