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プロローグ
蒼猫はまだまだ未熟な猫です…
温かい目で見ていただけると嬉しいです。
白い、白い、白い、白い…
見渡す限り真っ白な部屋。
窓はなく、外は昼なのか夜なのかもわからなくなる。
その部屋の隅に、顔をうずめて小さく座る少年が一人。
手と足は鎖につながれ自由が奪われているようだ。
白い部屋の中に白い服を着ているからか、実際はそんなに小さくないであろう体がとても小さく見える。
部屋に時計はないはずなのに、常に秒針の動く音が聞こえる。
今は何時だろう…?
…*…*…*…
相変わらず部屋に響く耳障りな音。
少年が動く気配はない。
ぎぃぃ…
重い音とともに部屋に入ってきたのは、白い部屋とは対照的に黒一色をまとった細身の男性。
近づいてくる足音に気付いたのか、少年はゆっくり顔をあげた。
まだ幼さの残るその顔に表情はない。目は光を失い、何を考えているのか読み取ることはできなかった。
「おはよう。***」
男性から向けられた気持ち悪いくらいの笑顔に、少年の目はすぅっと色を失った。
―マタ、GAMEシ・ヨ・ウ…?