表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/82

第38話-眠たい帰宅-



「お疲れさまでしたぁ!!」


3日間の合宿が終わり、誰もが疲れきってバスに乗り込んだ。


なんか、いろんなことがあったなぁ。


信士は席に座った途端、眠りについた。


……………………………………………………「……士、信…信士!!」


バシッ!!


「……いったぁ!」


「信士、着いたよ~~」


目を開けると、そこには詩織の姿があった。


「う、うんー」


叩かれた頭をさすりながら信士は、やっと学校に着いたことを確認した。


「ほら、浩太も」


バシィッ!!


(うっわ~、痛そう)


「いってぇ、なにすんだよ!!」


「ぐっすり寝てるからでしょ、起こしてあげたんだから感謝する!ほら、行くよ」


「く、くぅぅ~」


信士と浩太は痛む頭をさすりながら、バスを降りた。


「陸上部集合!!」


「合宿3日間お疲れさん、夏休みの後3日部活ないから休み明けのテストに備えて勉強しておくように」


「解散!!」


「「あ、あの先生」」


九条先生に話しかけたとき、誰かと声がかぶった。


「あ」


市原 哲だ。


「先、いいよ」


「あ、うん、ありがとう」


「先生、駅伝に出させて下さい!」


「駅伝?」


「駅伝か、て言ってもなぁ、駅伝は6人でするもんなんだよ長距離で出るんじゃ1人足らないだろ」


確かに。

そこまで考えずに言ってしまった。


どうしようかと考えていると、


「じゃあ、オレ、走りましょうか?」


隣の市原が言った。


「オレなら、400ですし、まぁ体力はみんなに劣るかもしれませんが、他が下手に走るよりはいいと思います」


「そうか、お前がいいならありがたい」


「ありがとう、市原君」


「なんか、信士に『市原君』って言われんのって気持ち悪いな」


「哲でいいよ、哲で前はそう言われてたし」


「うん」


「そういえば、市原もなんか、用があったんじゃないのか?」


「あぁ、オレは別にいいんです、大した用じゃなかったんで」


「そうか」


「それじゃ、お前らも帰れ、お疲れ~」


そうして、眠たい目をこすりながら、待ってくれていた、浩太と一緒に帰った。


「にしても、詩織のやつ、強く叩きすぎだよな~」


「うん……」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ