信じたくないが容疑者五名
第4話信じたくないが容疑者五名
次の日の朝、いつものように起きて朝ごはんを食べて、準備をして登校した。
向かっている途中でカメに会って二人で教室まで行った。教室に入ると、何かまた言い合いが起きていた。
先に来ていたタカの話を聞くと、物を盗まれた女子が、自分のことを好きだった男子を犯人だと言っているらしい。まったくもって意味が分からない。こっちに解決しろって言ったくせに、前みたいに勝手に犯人と決まったわけでもないのに、犯人扱いするなんて。
「待ってよ!。まず気になったんだけど、何が盗まれたの?」
私が尋ねると女子は、何やらもごもごとして言おうとしない。何だか温厚な私でもキレてしまおうかと思ってしまった。
「…よ、」
小さい声で何か言っているようだが、聞き取ることができない。
「え?」
「元カレからもらった髪留めよ!」
それを聞いたクラス全員が「は?」と言ってしまった。いや、盗まれたことは解決するべきことなのだが、なぜ今までそれを言いたくなかったのかがよくわからなかった。
「なんで今までそれを言わなかったんだよ」
タカが呆れたように尋ねると女子は、「だって、元カレからの貰い物を持ち歩いてる未練たらたらの奴だと思われるじゃない!」といっていたが、彼氏どころか元カレの一人もいない私への当てつけだろうか。しかも、「別に未練たらたらでもいいだろ!」と口に出してしまいそうになったが抑えた。
「どんな髪留めなの?」
何とか冷静になった私が落ち着いて尋ねると、被害者女子も落ち着いたようで、普通に話し始めた。
「蝶の薄い水色の髪留めよ」
性格に反して可愛い髪留めだなと思ったが、心の中にとどめておいた。
でもこれで話が進んだ。髪留めとなると、犯人が男子とは限らなくなってきた。
「仕方ないしこれから、このクラスの容疑者を探していきます」
そう言って私とカメとタカは、一人ひとりに聞き込みをしてアリバイのない容疑者を出していった。
ちなみにエイは、気づいたら登校していて、知らぬ間に寝ていた。四十人のクラスだが、三人で聞き込みをしてで十分程で聞き込みが終わった。
意外なことにも、容疑者が簡単に出てきたのだ。容疑者は、五人いた。
一人は、クラスの中も人気の高い男子『宮島智仁』。二人目は、陸上部エースで体育会系女子の『米澤美苗』。三人目は、図書委員でクラスでもあまり誰かと話すことのない男の子『西崎清太』。四人目は、人気でも不人気でもない女子『森川スズ』。最後の五人目は、クラスのおちゃらけ担当で、坊主男子『枝野幸太』。
この五人だった。性別も性格もバラバラな五人が容疑者になってしまったなと思ったが仕方がないことである。
こんばんは。今回の話は、容疑者である5人の生徒の説明でした。次回もよろしくお願いします。21日投稿予定です




