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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

狂姫戦争

作者: 星猫侍
掲載日:2026/01/14

あるゲームとあるアニメを見てたら書きたくなったものです。思いつきでパッと書いたものなので、完成度は低い! とりあえずそうですね、戦闘狂の美少女が戦う系のものです。戦闘狂の美少女って良くないですか? いいですよね。わかります。


 ──『ラミル・セルヴァー、前へ』


 王立対造魔特務兵装学院、第81期卒業式。壇上に並ぶのは、人類の明日を担うエリート兵士たち──であるはずだった。だが最前列に座る一人の少女の存在が、その神聖な空気を完全に台無しにしていた。


 "ラミル・セルヴァー"。

 彼女の軍服は、昨日行われた実技最終試験で浴びた、造魔……つまりは人口的に造られた魔物のような兵器の返り血が、洗っても落としきれない程のどす黒い汚れとなって残っている。手入れの行き届いた他の卒業生たちの中で、彼女だけが硝煙と錆びた鉄の匂いを撒き散らしていた。


 教官の呼び出しに、列席した貴族や軍上層部から僅かなざわめきが漏れる。

 彼らが目にしているのは希望の星でもあり、教育という調教に失敗し、ひたすらに殺戮の効率のみを追求してしまった"人型の欠陥兵器"だ。


 ラミルは学院支給の靴の音を高く響かせて壇上へ上がった。

 卒業証書を手に持ち待機する学院長の表情は、ラミルを前にし様々な感情の混じった複雑なものへと変わる。

 周囲の反応とは裏腹に、ラミルの一つ一つの所作はとても丁寧なものだ。動作だけに注目するなら、間違いなく優秀な将来有望の希望の生徒。動作だけを見れば、の話だ。


 ラミルにとって、卒業証書という紙切れにそれほどの価値は無い。ただこの式典が終われば、『合法的に獲物を狩れる戦場』へ行ける。その事実だけが、ラミルをこの退屈な席に繋ぎ止めていた。


 ラミルは視線を学院長から、後ろにいる会場の人間達へと移動させる。卒業生による、決意表明の言葉を伝える時間だ。


「…教官から教わったことを、私は一生忘れません。兵器は惜しみ無く乱用すること。敵の弱点(コア)は跡形もなく徹底的に破壊すること。そして何より───戦術など関係なく、全て火力でゴリ押すこと。大変、素晴らしい教えをいただきました」


 それは学院での学びに則ったような、しかし教官たちに教えた覚えのない一方的な破壊者の言葉。会場は凍りつく。教官は青ざめ、生徒の中には今にも泣き出しそうな顔をしている者もいる。

 だがラミルはそれを最大の賛辞だと受け取り、満足気な笑みを浮かべた。


「この会場の中には、おそらく初めましての方もいるでしょう」


 両腕を腰の後ろに回し、胸を張って前を見る。これも学院で学んだ、"立派な所作の一つ"だ。


「お初にお目にかかります。本日、王立対造魔特務兵装学院を卒業しました。ラミル・セルヴァーと申します──以後、お見知り置きを」


 人類史上最も美しく、最も残酷な狂犬が戦場へ解き放たれた瞬間だった。




 =======================




 ──第14鉄鋼塔──


 そこは人間陣営側の補給拠点。体勢を立て直す為に使用される休憩所のような役割を果たす場所なのだが、現在は地獄と化している。

 窓ガラスから外を見下ろすと、どこを見ても造魔、造魔、造魔。既にこの塔は大群に包囲され、防衛戦は崩壊寸前だ。

 そこにいるベテラン兵士たちは、無論絶望の表情を浮かべていた。家族への遺書を書き始めている者もいる。


「クソ…ッ、増援要請は届いているハズなのに…!」


 一時的に現場の指揮官を務めている少女──

 "エリム"は水色の髪をぐしゃぐしゃと掻き乱し、パニックに陥っていた。

 先程まで指揮官を務めていた男は、あろうことか戦場へ飛び立ち命を落としたのだ。造魔に囲まれ、1分もしないうちに文字通り肉片にされた。自殺行為とも言える指揮官の後を何故か任されてしまったエリムは、今間違いなく一番不憫な人間である。


「早く誰か来てよぉ! 通信障害も特に起きてないじゃん! とっくに増援が来てもおかしくないのに…まさか、残ってるのもう私たちだけぇ……!?」


 狭い空間を走り回り、目をグルグルと回す間にも敵の侵攻は止まらず進んでいく。私も遺書を100枚ほど書いておいた方がいいかと、紙とペンを持ち泣き叫ぶエリムの耳に、突然ノイズ混じりの無線の声が届いた。


『──こちら司令部。増援…は一名。既にそちらの……上空だ』


 その言葉はエリムに希望と激しい困惑を叩きつけた。


「いっ、一名…!? バカじゃないんですか!? ここ何体に囲まれてると思っ──」


 直後


 ドォォォォォォォォォォォンッッッ!!!!


 と、空気を揺るがすほどの轟音が鳴り響いた。超高度から、何かが落ちてきたのだ。

 その音にエリムは身体を跳ねさせビビりながらも、窓の外を見ると、拠点の広場中央に巨大なクレーターが生まれていた。もうもうと土煙が舞い上がり、視界が悪くなっている。


「な、何……!? 敵の新型!?」


 土煙の中から見えたのは人型の影だ。あれは何者なのか判明する前に、無数の青く光る光線が放たれ造魔どもを蹂躙していく。

 やがて電子的な銃撃音がなりやむと、一人の少女が姿を現した。それは軍服を翻し、重苦しい魔導散弾銃を肩に担いでいる。

 唖然と見つめていたエリムと目が合ったかと思えば、包囲してくる造魔たちを一瞥もせず、エリムのいる塔の中へ、


「えっ、なぁぁぁぁぁ!?」


 というエリムの叫び声と共に、少女は窓ガラスを突き破り入ってきた。

 割れたガラスを気にもとめず、懐に入った飴玉を器用に口へ放り込むと、改めてエリムの方へ体を向けた。


「え…えと、あなたが増援の……?」


 とエリムが呟くと、少女はこの場にふさわしくないほどの笑みを浮かべ口を開いた。


「ええ。第81期卒業生、ラミル・セルヴァー。ただいま到着しました」


 少女──ラミルは愛銃のレバーを弾き、薬莢(やっきょう)を軽やかに排出する。その一連の動作には、まるで無駄がなかった。


「そ、そっか…来てくれたんだ増援…! いやっ、で、でも一人って! もっとこう沢山来るもんじゃないの!? こんなの一人じゃ絶対」


「あぁ、ちょっとうるさいですよ。ええと…エリムさん? で合ってますよね。いや今はエリム少尉でしたっけ」


 エリムの必死の訴えを手で制しながら、ラミルは冷たく切り裂いた。指揮官だと知っておきながらのこの態度は、やはり異常と感じさせるものだ。


「すみません、そういう細かい階級とかあんま分かってなくて」


「い、今はそんなことどうでもいいっての! アイツら、戦い方がやりづらいんだって…! 自分のコアを隠すように連携してて……!」


 その言葉に、ラミルはフッと鼻で笑う。


「コアを隠してる? 連携? そんなの、全部まとめて吹き飛ばしちゃえば関係ないじゃないですか。弾丸はタダじゃないけど、だからって出し惜しみしていいもんでもない」


 ラミルはガラスを失った窓の枠へと足をかけ、肩に担いだ愛銃――魔導散弾銃"カダベア"

 の引き金へ指を添えた。獰猛な笑みを浮かべ、眼下に広がる包囲網を見渡す。


「ほらエリム少尉。遺書なんて書くのはやめてください。そんな暇があるなら、私の火力のおこぼれで死なないよう、物陰に隠れることをオススメします」


 ラミルの見下ろす先には、一体の中型造魔がいた。鋼鉄の爪を持つ変異体だ。不快な金切り音を発しながら塔へと近づいてくる。

 ラミルは迷いなく銃口を向け──


 ──ズドォォォォンッッ!!


 それはもはや銃声ではなく、指向性の爆発音だった。放たれたのは通常、重装甲車を貫くための散弾。多少離れていてもその威力は凄まじく、変異体の造魔はコアを破壊されるどころか、頭部から胴体にかけての部分が消滅していた。肉片すら残さず、血すら蒸発させた。


「あっはいい音ォ! でもまだまだ足りない!」


 ラミルは反動で痺れているはずの腕を愛おしそうに震わせながら、次の一弾をリロードした。

 エリムはその光景を前にし、思わず身を乗り出して声を出す。


「ら、ラミルさんっ!? 今のは貴重な高出力弾で、大型の相手に使うものなのでは…!?」


「貴重? だからなんですか。貴重だから貴重だからっていつまでも使わなかったら、ただの重いゴミでしょう?」


 振り返り、狂気的な笑みでエリムを見たかと思えば、その更に後ろにある"塔の非常用電源ポート"へと目を止めた。

「良いものを見つけた」と笑みを深め、愛銃から"魔力伝達ケーブル"を引き抜き、強引に繋ぎ合わせる。


「ちょちょっ、何してんの!? 何をしようとしてるの!? その銃一体なんなのぉぉ!」


「見れば分かるでしょう、攻撃は最大の防御ってやつを実践するんですよォ!」


 キィィィィィィン、と鼓膜を刺すような高周波音が内部に響く。

 ラミルの銃身が許容限界を超える魔力の供給を受け、赤く、そして白く光り熱を持ち始めた。銃身に刻まれた魔法の刻印が真っ赤に焼け、彼女の細い指の皮が焼ける匂いが立ち込める。

 だがラミルは痛みすら蜜の味だといわんばかりに、口角を上げた。


「さぁ、爆散祭の時間だァ!!」


 ラミルが引き金を引いた瞬間、広場が白に染まった。銃から放たれたのはもはや弾丸ですらない。噴出されたのは、超高密度の魔力が熱線と化した「光の濁流」だ。

 セオリー? 弱点(コア)の狙い撃ち? そんなものは知ったことか。ラミルの放つ閃光は、包囲していた造魔の群れを、地面の石畳ごとまとめて蒸発させていく。

 逃げ惑う造魔も装甲の厚い大型種も、等しく光の中へ溶け一瞬で塵へと変わった。


「ヒッ…ひぃぃぃぃぃ…!」


 エリムはその光景を前にし、ただダンゴムシのようにその場に丸まることしかできない。彼女には、救いに来てくれたはずのラミルが得体のしれない怪物のように見えている。

 これは戦闘ではなく一方的な蹂躙。そして何より恐ろしいのは、背を向けているラミルの肩が、歓喜でガクガクと震えていることだった。


「ふ....ふふ...っ、見てくださいよエリム少尉。あんなたくさんいたゴミどもが、たったの一発で全部消し飛んでしまった! ふ、あはっ、あははははははは!!!」


 熱で真っ赤に溶けかかった銃身を構え直し、ラミルは煤で汚れた顔で振り返る。その瞳には、勝利の喜びではなく、「もっと狩りたい」という純粋な飢餓感だけが宿っていた。


「さあ、予備の弾倉を全部持ってきてください。まだ向こうに、愚図肉が残ってる....!」


 ラミルが指さした先――壊滅した群れの奥から、更に巨大な造魔の影が立ち上がる。絶望するエリムとは対照的に、ラミルはまるで初恋の相手を見つけた少女のように、頬を赤らめて微笑んだ。その顔は場違いなほどに、とても美しいものだった。



 =======================



 ー王立軍前方指揮司令部ー


 鉄鋼塔から届く戦闘データと、異常なまでのエネルギー消費グラフを前に、オペレーターたちは悲鳴に近い声を上げていた。


「鉄鋼塔の予備バッテリー消失! いえ、な、何かに吸い取られています!」「熱源反応の異常な拡大....これ、本当に味方の仕業ですか!?」


 その混乱を一歩引いた場所で冷ややかに、あるいは絶望的な表情で見つめる二人の少女がいた。ラミルと同じく、この場所へ配属されたばかりの卒業生だ。


「.....あのアホ、またやったわね」


 忌々しげにそう呟くのは、赤髪を切りそろえた少女、フェイ。学院ではラミルに次ぐ次席の成績を誇り、重魔導槍――"ブリューナク"操る強気な実力派だ。その鋭い視線の先にあるモニターには、ラミルの破壊の爪痕が映し出されている。


「相変わらずの"脳無し火力ゴリ押し"....戦術もクソもない。あんなのと同期だなんて、一生の恥だわ」


「ひ、ひぃぃ......フェイちゃん、そんなこと言ってる場合じゃないよお......。見てよこれ、このエネルギー波形。これ、ラミちゃんの銃の限界値を超えてる......ち、近くにいたら巻き添えで消し炭になっちゃうよお......」


 フェイの隣でブカブカの軍帽を目深に被り、モニターを見てガタガタと震えているのはニコ。精密狙撃と情報解析にかけては天才的だが、極度の弱虫。風が吹くだけでも銃を落としかけるような性格である。


「落ち着きなさいニコ! 今すぐ追いかけないと、あの戦闘狂は敵どころか味方も塔も全部消し飛ばすわよ! 絶対!」


「えっ、お、追いかけるのお!? 嫌だよぉ、あんな歩く火薬庫....いや最終兵器みたいな子のところに行くなんて、死刑宣告だよぉ.......!」


 そこへ、厳しい表情を浮かべる士官が歩み寄ってきた。


「貴様ら、卒業したての雛鳥が何を騒いでいる。鉄鋼塔の状況では深刻だ。造魔の第二波が確認された」


 士官はモニターを指差す。フェイとニコが視線を向けると、そこにはラミルが暴れた跡を埋め尽くすように進軍する、さらなる異形の群れが映っていた。


「先行したラミルは現在、弾薬及びエネルギーの再充填が必要なはずだ。彼女が"置物"になる前に、貴様らは現地へ急行。彼女を援護し、拠点を死守せよ」


「援護ねえ......あいつにそんなもの必要あります? もっと必要なものがあるでしょ。首輪の代わりになる鎖とか」


 フェイが皮肉をたっぷり詰め込んで答えるが、士官の表情は変わらず、目は笑っていない。


「これは命令だ。行け....それと、ラミル・セルヴァーに伝えておけ。"やりすぎたら、修理代は給料から天引きだ"とな」


 という士官の言葉に、フェイはうざったいように頭を振る。が、命令に背こうという考えはないようだ。


「......了解。ニコ、行くわよ。泣いている暇があったらスコープのレンズでも磨いてなさい!」


「うう.....お母さぁぁん! 卒業したてに殉職なんてあんまりだよおおお!!」


 怒り心頭のフェイと、半べそのニコ。人類の精鋭二人は、爆音と閃光が止まらない鉄鋼塔へ向けて、無理やり送り出されることになった。


 ─────────────────────


 ー鉄鋼塔ー


 鉄鋼塔の広場は地獄のような光景となっている。ラミルの放った熱戦の余熱で、陽炎が立ち上っていた。

 沈黙したラミルの愛銃『カダベア』から吐き出される蒸気と、頭を抱え限界まで身体を丸めているエリムの元に、上空から二つの影が迫ってきた。


「──相変わらず無茶苦茶な魔力消費計算ね! このイカれバカ娘!!」


 空気を切り裂く鋭い声と共に、真紅の閃光が戦場を縦に割った。

 その場にいた数体の造魔を、巨大な魔導槍が一突きで串刺しにする。着地と同時に槍を振るい、残骸を投げ飛ばしたのは赤髪の少女、フェイだ。


「ひぃぃぃぃぃ!! 着地が荒いよフェイちゃん! 標準器が狂っちゃうぅぅ!」


 フェイの背後で、巨大な狙撃銃を抱えたニコが、地面に転びながら悲鳴をあげる。

 そんな二人の様子を、ラミルは塔の上から見下ろしていた。


「あ、フェイとニコ。結局二人も来たんだね。なに、わざわざ私の戦利品を奪いに来たの?」


 ラミルは熱を持った銃身を肩に担ぎ、平然と手を振った。彼女の手のひらは赤く腫れ上がっているが、それを気にも止めず。

 否、その痛みをどこか楽しんでいるようだった。見ているだけで不安にさせるには十分すぎる光景に、フェイは大きく舌打ちを鳴らし、


「戦利品!? 今すぐ司令部のモニターを見せてやりたいわ、この歩く公害! アンタのせいで、鉄鋼塔の魔力貯蔵庫は空っぽ寸前、周囲の生態系は壊滅、おまけに....!」


 と、フェイが何かを言いかけたとき、鉄鋼塔から見下ろせる広場。フェイとニコを囲むように溜まった瓦礫の山が、不気味に、どこか法則性を持ったように震え始めた。

 瓦礫と呼んだものの正体は、紛れもない造魔たちの肉片である。


「ひぃっ、け、計測不明な高エネルギー反応....!? ラミちゃんがさっき吹き飛ばした奴らの残骸が...!」


「あ、あ、合体....? そんなの、聞いてない.....聞いてない!! 聞いてない!!!!」


 状況を正確に伝達する、しかし恐怖に襲われているニコの言葉を、泣き叫ぶように紡ぐエリムは、完全に思考が停止していた。新米指揮官である少女ーーエリムは、状況の悪化を無意識的に思考の外へと追いやろうとしていた。

 破壊されたはずの造魔たちの肉塊が、磁石に吸い寄せられるように一体化していく。それはやがて、全長十メートルを超える巨大なキメラ種へと姿を変えた。


「.....最悪。第二波は量じゃなくて質で来る感じね....」


 重魔導槍を構え直し、キメラを見上げながら吐き捨てるように呟くフェイへ、ラミルは嘲笑に近い笑みを浮かべていた。彼女は既に次の攻撃への準備を整えており、視線は目の前の冒涜的な塊へと向けられている。ラミルの愛銃カダベアの銃口も、またラミルの視線の先へと向けられていた。


「私にとっては、結構最高な状況ではあるんだけど。一人じゃすぐ弾切れが起きる。でもここには、優秀な補給係と、前座と、観客が揃ってるからさ。これ以上の舞台はないわ」


「誰が前座よ! だったらアンタは死にたがりだね!」


 ラミルへと吠えるフェイの口角は、わずかに上がっていた。それはこの状況への高揚感によるものではない。ラミルという、気持ちの悪いほど完成された美しい狂者への、不本意ながらに生まれてしまった一種の感心によるものだった。


「ニコ、今すぐ解析! エリム少尉、死にたくなかったら最短ルートでエネルギーをラミルに回して! そこのバカが粉々に砕く隙を作る!」


 その指示は半ばヤケクソ気味なものであった。が、その選択肢は今の状況で取れる最善の手であったことを、フェイもその周りも気づくことはない。


「えっ、えええええ!? そ、それでホントに...わ、分かったわよ! もういい! なるようになる! 全エネルギーライン、開放ッ!!」


 一周回って吹っ切れたエリムの絶叫が響き、塔の最上部からラミルの銃へ。目に見えるほどの雷光が走った。


「....あはっ。最高.....みんな、見てて?」


 ラミルは狂気に満ちた瞳で、巨大な生物を捉える。


「"兵器は乱用、コアは徹底破壊、火力でゴリ押し"。学院の教えがいかに正しいか、今ここで証明する!」



 四人の少女による、文字通りの「最悪で最高」の共闘が始まった。




ここまで読んでくださりありがとうございました。あなたは神です。

感想をいただけると、神から宇宙の創造者へとランクアップします。嘘です。

最後の締め方が雑になりました。軽くスライディング土下座を決めて反省してきます。

次は異世界転生系を書きたいですね。ギャグ系の脳死で見れるやつがいいです。

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― 新着の感想 ―
ラミルの暴れっぷりが爽快でした。 現実的なフェイに臆病なニコ。そして新米指揮官だけど、思い切りのいいエリム。 とてもバランスのいい部隊が出来上がりそうですね。 気づいたらのめり込んで読んでいて、思わず…
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