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第7話:隠し倉庫でストレスが帝国の闇に突き刺さった件

「魔導帝国の隠し倉庫!? ミリア、いい加減にしろ! また古代のヤバい遺物絡みかよ!」

ギルドのカウンターで、俺、佐藤健太は依頼書を叩きつけそうになりながら吠えた。天空の遺跡でロボット守護者にボコられかけたトラウマがまだ抜けてねえのに、今度は「隠し倉庫」だと。ストレスポイントは朝から50/100だ。

ミリアはメガネをクイッと上げ、ニヤニヤが絶えない。

「健太、遺跡の結晶でギルドの評判爆上がりなのよ! 今回はその出どころを探る大チャンス! 報酬は金貨40枚と、秘宝の優先選択権!」

「秘宝より平穏な生活が欲しいんだよ!」

ストレスポイントが55/100。こいつの無責任さ、前世のプロジェクトリーダー並みだ。

リリアがいつものキラキラ笑顔で割り込んできた。

「健太、魔導帝国の秘密って超ロマンだよ! 私、エルフの伝承で読んだことある! 隠し倉庫にはすっごい力が眠ってるんだって!」

「お前のロマンが俺のストレスを加速させるんだよ!」

ストレスポイントが60/100。リリアの冒険バカっぷり、愛らしいけどマジで心臓に悪い。

翌日、俺とリリアは隠し倉庫へ向かった。場所は山脈の地下、遺跡からさらに奥の秘密の入り口らしい。ギルドが貸してくれた魔導ランプ(なんかLEDっぽい光)を手に、薄暗いトンネルを進む。装備はワイバーンの盾、幽霊戦のペンダント、結晶の指輪。リリアは光の矢と新たに支給された魔力感知のゴーグル。

「このゴーグル、魔力の流れが見えるんだ! 健太、めっちゃ頼もしいでしょ?」

「まあ、ちょっとだけな…って、なんか寒くね?」

トンネルの奥から冷たい風。ストレスポイントが65/100。嫌な予感しかしねえ。

トンネルの先は巨大な地下倉庫。石の壁に無数の青い結晶が埋め込まれ、薄暗い光を放ってる。中央には、でっかい魔法陣と浮かぶ黒いキューブ。なんかヤバい雰囲気プンプンだ。

「リリア、敵の気配は?」

「うん、キューブからめっちゃ強い魔力! なんか…生きてるみたい!」

リリアのゴーグルがピカピカ光る。次の瞬間、キューブがガコンと音を立て、黒い霧が噴き出した。霧から現れたのは、鎧を着た人型の影。剣と盾を持ち、目は青く輝いてる。

「なんだあれ!? 魔導帝国の戦士!?」

「たぶん、魔導ゴーレム! 結晶の魔力で動く守護者だよ!」

ストレスポイントが80/100に急上昇。ロボットから幽霊、今度はゴーレムかよ! ストレスフルすぎる!

『ピロリン! ストレスゲージ80%到達! 新技『ストレスオーバーフロー』解放!』

例の声が響く。ストレスオーバーフローは、ストレスゲージを一気に解放し、周囲の魔力を吸収して技の威力を増幅するらしい。消費ポイントは60。

「よし、試すぜ! ストレスオーバーフロー!!」

赤いオーラが黒い霧と混ざり、ゴーレムに突進。剣を振り上げるゴーレムに、俺は拳を叩き込む。

「ストレスインパクト!!」

ゴーレムの装甲がガキンとひび割れるが、すぐに再生。盾で俺を弾き飛ばし、剣から青いレーザーが飛んできた。

「うわっ! ストレスリフレクト!!」

オーラのバリアでレーザーを弾くが、衝撃で後退。リリアが援護の矢を放つ。

「光の矢、最大連射!」

矢がゴーレムの目に当たり、動きが鈍る。

「ナイス、リリア! あのキューブが核だろ! 狙うぞ!」

「了解! 魔力の流れ、キューブに集中してるよ!」

ゴーレムが一斉に襲いかかる。ストレスポイントが90/100。

「くそっ、前世の残業、家族の説教、ミリアの無茶振り、全部ぶつける! ストレスカタストロフィ!!」

巨大なオーラの拳がゴーレムを吹き飛ばし、キューブに直撃。だが、キューブがビリビリ震え、黒い霧がさらに濃くなる。ゴーレムが2体に増えた!

「マジか、倒しても増える!?」

ストレスポイントが95/100。リリアが叫ぶ。

「健太、キューブの魔力を切らないと無限に復活する! 結晶の指輪、使ってみて!」

そうだ、指輪の魔力ブースト! 俺は指輪に意識を集中し、魔力をキューブにぶつけるイメージ。

「ストレスオーバーフロー・フルチャージ!!」

赤と黒のオーラがキューブを包み、魔力の流れを吸収。キューブがガタガタ震え、爆発音とともに砕けた。ゴーレムが一気に崩れ落ちる。

「はぁ…はぁ…終わった…!」

ストレスポイントが10/100まで下がり、全身が脱力。リリアが駆け寄ってきて、ハイタッチ。

「健太、すっごい! 魔導帝国の技術、めっちゃヤバいね!」

「お前、こんな状況で楽しそうって…マジ尊敬するわ」

ストレスポイントが15/100。リリアの笑顔、ストレスと癒しの絶妙なバランスだ。

ギルドに戻り、キューブの破片をミリアに渡す。

「健太、リリア、信じられない! これ、魔導帝国の制御装置よ! ここの結晶は遺跡の10倍の魔力!」

「10倍!? 報酬も10倍にしろよ!」

報酬は金貨40枚と、制御装置の欠片で作ったブレスレット。攻撃技の威力を少し上げる効果らしい。

「次はもっとすごい依頼、用意するね!」

「マジで休みをくれ!」

ストレスポイントが20/100。

その夜、酒場でリリアと話す。

「健太、魔導帝国の力、なんか危なそうじゃない? 私の村の伝承だと、帝国は強すぎて滅んだって…」

「滅んだ原因、気になるな。…まあ、ストレス発散できりゃ何でもいいけど」

リリアがクスクス笑う。

「健太のストレス、ほんと最強だね! これからも一緒に冒険、ね?」

ストレスポイントが25/100。なんか、悪い気はしねえ。

翌朝、ミリアがまた怪しい依頼書を持ってきた。

「健太、リリア、超大物の仕事! 『魔導帝国の封印された塔』! 噂じゃ、帝国の最終兵器が眠ってるんだって!」

「最終兵器!? ストレス限界突破するぞ!」

ストレスポイントが40/100。

この世界、ストレス発散の冒険がマジで終わらねえ! 次は何をぶっ壊してやろうか!

(続く)


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