第10話:神の間でストレスが神の怒りにぶつかった件
「魔導帝国の神の間!? 封印された神!? ミリア、ついに俺を死なせる気か!?」
ギルドの酒場で、俺、佐藤健太は依頼書をテーブルに叩きつけながら叫んだ。禁断の聖域で精神攻撃と亡霊軍団にボロボロにされたのに、今度は「神」とかいう次元違いの相手。ストレスポイントは朝から65/100だ。
ミリアはメガネをクイッと上げ、ニヤニヤがもはや悪魔の領域。
「健太、運命の剣まで手に入れた伝説のストレスウォリアーでしょ? 神の間を攻略できれば、ギルドは大陸の歴史に名を刻むわ! 報酬は金貨100枚と、神の間の秘宝!」
「秘宝より命が欲しいんだよ! いい加減にしろ!」
ストレスポイントが70/100。こいつの無茶振り、前世のブラック企業総決算レベルだ。
リリアがキラキラした目で割り込んできた。
「健太、神の間って超ロマンだよ! エルフの伝承だと、魔導帝国は神の力を盗もうとして滅んだんだって! どんな神か、見てみたいよね!」
「お前の好奇心が俺のストレスを天井知らずにすんぞ!」
ストレスポイントが75/100。リリアの冒険バカっぷり、愛らしいけどマジで心臓止まりそう。
翌日、俺とリリアは神の間へ。場所は山脈の最深部、雲を突き抜ける光の柱が立つ聖域。飛行船でたどり着くと、巨大な白い神殿がそびえる。装備はワイバーンの盾、幽霊戦のペンダント、結晶の指輪、ゴーレム戦のブレスレット、戦神機戦のマント、聖域のネックレス。リリアは光の矢、魔力感知ゴーグル、魔力抑制ポーション。
「健太、この神殿、魔力が濃すぎてゴーグルが壊れそう! 何か…神聖だけど怖い気配…」
「怖いって言うな! ストレス溜まるだろ!」
ストレスポイントが80/100。神殿の入り口は光の門。触れると、頭に声が響く。
「汝、力を求めるか…試練を越え、神の怒りに耐えよ…」
門をくぐると、視界が白く光り、広大な空間に飛ばされた。雲の海に浮かぶ玉座。そこに座るのは、黄金の鎧をまとった巨大な人影。顔は見えず、全身から金色のオーラが溢れてる。
「なんだあれ!? ほんとに神!?」
「健太、間違いない! あれ、魔導帝国が封印した『戦の神』だ!」
ストレスポイントが90/100に急上昇。神とか、ストレスシステムでも勝てるレベルじゃねえ!
『ピロリン! ストレスゲージ90%到達! 新技『ストレスディフェンダー』解放!』
例の声が響く。ストレスディフェンダーは、ストレスを極限まで凝縮し、全身を鉄壁のオーラで守る防御技。消費ポイントは60で、一定時間無敵状態らしい。
「よし、これでいける! ストレスディフェンダー!!」
赤と金のオーラが体を包み、神の放つ雷撃が弾かれる。リリアが援護。
「光の矢、神聖連射!」
矢が神の鎧を貫こうとするが、オーラに弾かれる。神の声が響く。
「愚かな者よ…我が力を試すか!」
玉座から立ち上がり、巨大な槍が振り下ろされる。
「ストレスリフレクト!!」
槍の衝撃を弾くが、反動で地面が割れる。ストレスポイントが85/100。
「リリア、援護頼む! 神の弱点探せ!」
「了解! ゴーグルで魔力の流れを…! 玉座の後ろ、結晶がある!」
玉座の背後に、巨大な青い結晶。神のオーラがそこから湧いてる。
「よし、あれをぶっ壊す! ストレスオーバーフロー!!」
魔力を吸収したオーラが神の動きを鈍らせ、リリアが矢を連射。
「健太、今だ! 結晶を!」
神が咆哮し、金色の衝撃波が広間を薙ぎ払う。俺は全ストレスを結晶にぶつける。
「前世の残業、家族の圧、ミリアの無茶振り、リリアの無謀、全部まとめて! ストレスカタストロフィ!!」
巨大なオーラの拳が結晶に直撃。バキン! と砕け散り、神の体が揺らぐ。だが、神が最後の力を振り絞り、槍から光の刃が飛んできた。
「ストレスディフェンダー!!」
無敵のオーラで刃を防ぎ、リリアが最後の矢を放つ。
「神聖の矢、終焉の一撃!」
矢が神の胸を貫き、神が膝をつく。声が響く。
「汝…力を制した…我が遺志を…受け継げ…」
神が光の粒子になり消滅。結晶の欠片が残った。
「はぁ…はぁ…神、倒した…?」
ストレスポイントが5/100。全身がガタガタだ。リリアが駆け寄り、抱きつく。
「健太、すごい! 神に勝ったよ! 私、村の伝承よりすごい冒険してる!」
「お前、抱きつくのやめろ! ストレス…いや、ちょっと癒された」
ストレスポイントが10/100。リリアの笑顔、なんか心の支えだ。
ギルドに戻り、結晶の欠片をミリアに渡す。
「健太、リリア、戦の神を!? これ、帝国の神核よ! 歴史が変わるわ!」
「歴史より報酬だ! 早く寄こせ!」
報酬は金貨100枚と、神核の複製リング。攻撃と防御を大幅に強化するらしい。
「次はもっとすごい依頼、用意するね!」
「もう限界だろ! 休みをくれ!」
ストレスポイントが15/100。
夜、酒場でリリアと話す。
「健太、神の遺志って何だったんだろう? 帝国の滅亡、もっと知りたいね…」
「そうだな。ストレス発散ついでに、謎も解いてやるか」
リリアが笑う。
「健太のストレスなら、どんな謎も解けるよ! これからも一緒に、ね?」
ストレスポイントが20/100。リリアの言葉、なんか未来が見える。
翌朝、ミリアがまた依頼書を持ってきた。
「健太、リリア、超最終の仕事! 『魔導帝国の深淵の祭壇』! 噂じゃ、帝国の真の秘密が眠ってるんだって!」
「真の秘密!? ストレス超限界だぞ!」
ストレスポイントが50/100。
この世界、ストレス発散の冒険がマジで頂点越え! 次は何をぶち壊してやろうか!
(続く)