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チュートリアルと最初の洗礼

一気にゲーム開始まで飛びます。

なお、作者はこの手のゲームは実況でしか見ていない勢です。




 さて、待ちに待った2050年3月1日。時間は午前11時55分。

 今日はメガティエラ社が発売した新作ゲームのサービス開始日だ。


 ゲームタイトルは【DEADEND RECAPTURE ONLINE】。通称【DERO】。


 『死にゲ―』に分類される【DEADENDシリーズ】の最新作であり、この会社の最初のVRMMO作品。VRMMO黎明期に何本か『死にゲ―』自体は出されたが、その尽くが不評に終わったために『死にゲ―』はどの会社も手を出していない分野となった。おかげで他のRPGやアクションゲーム、レースゲームではいくつもの名作が生み出されていたが、VRMMOにおいて『死にゲ―』だけはてんで話題に上がらなかった。


 そんな折に名乗りを上げたのがこのメガティエラ社。

 この会社がVRMMOにおける『死にゲ―』の開発の発表をした時は世間を震撼させたものだ。VRMMOにおいて『死にゲ―』=『クソゲー』は通説であったが、メガティエラの【DEADENDシリーズ】といえば『死にゲ―』におけるブランドである。おかげでコアなメガティエラユーザーの賛成派と反対派が半々で生まれ、当時の掲示板はかなり荒れていた。


 が、そんなことは過去のこと。ついにサービス開始を迎えた今日、その評価は実際のプレイで決まる。


 さて、トイレや水分補給や空調設備を整えて、ヘッドセット被りいざログイン。


『ようこそ。今日は何をされますか?』


 ログインすれば、AIが機械的な声で話し掛けてくる。

 真っ白な空間にいくつものアプリウインドウが宙を待っている不思議な空間。ここがVRヘッドセットのホーム画面だ。ここからインストールされたソフトを遊べるようになっている。


 もちろん、【DERO】で。


『ソフトを確認。―――確認しました。本ソフトのプレイ可能時間は12:00からです。待機画面へ移動しますか?』


 【YES】と。


 選択をするとアプリウインドウと物々しい扉が目の前に現れる。扉を潜って待機画面に移動すると……ホーム画面と対照的に陰鬱とした暗い部屋だった。

 目の前にとてもおどろおどろしい門があり、『KEEP OUT』の前にカウントダウン用の時計がある。パッと見るとホラーゲームに見えなくもない。……まぁ、世界観はダークファンタジーだから(あなが)ち間違いではなさそうだが。


 カウントダウンはどんどん進んでいき、ついに10秒前になる。すると、門の淵から瘴気のような黒い靄が漏れ出してきた。演出にしては実に凝っている。ジャンル違いでは?という疑問に目を瞑るなら。


 そしてカウントダウンが0になり……バンッと扉が開かれ、奥から伸びてきた黒い手に門へと引き摺り込まれる。


 やはりホラーゲームでは?


『DEADEND RECAPTURE ONLINE へようこそ。ここではキャラクタークリエイトを行います。あなたのお気に入りのキャラクターを作りましょう』


 そして放り出されたのは、淀んだ瘴気っぽいものが足元を漂っている寂れた神殿の一角。とても使徒を創り出す場所には見えない。足元に魔法陣があれば間違いなく邪教徒に召喚されるモンスターである。


 公式設定が息をしてるかという疑問が沸々と湧き上がってくるが、まぁここで考えていても仕方ない。取り敢えずキャラクリエイトをしてしまおう。


 目の前には自分と瓜二つの容姿をしたアバターがあり、左右に出たホロウィンドウで色々弄れるようになっている。しかしここで選べるのはキャラクターの容姿くらいなもので、種族や性別は選べない。


 体格も無理のない範囲で弄れるようだけど、実は今回はこの機能は使わない。VR機は個々でアカウントと紐付けされており、ここで既に作ってあるお気に入りのキャラクターをプリセット登録していれば、そのまま利用することができる。アバターは仮想世界のもう一人の自分。それが何人もいるのは気持ち悪いと思う人も居るから、こうした機能が取り付けられている。


 もちろんこれを使用。このために態々考えて作ったのだから、使わない訳はない。


『プリセット登録をしてあるキャラクターを使用しますか?』


 【YES】を選択。すると、目の前のアバターの容姿がパッと光って切り替わる。


 身長は180cm越え。全身の筋肉が隆起したマッスルスタイル。黒髪で前髪はオールバックに。顎鬚はもみあげまで繋がっていて、目をちゃんと残した状態での左目を縦に割る傷(スカーフェイス)

 うむ。なかなかの出来栄え。アバターの容姿からも分かる通り、当然今回のゲームでは『筋肉は正義である(マッスルイズパワー)』なスタイルでいく予定。両手武器をぶん回して無双したい。

 ……こらそこ、山賊とか言わない。


『キャラクタークリエイトを完了しました。それでは、輪廻の輪が壊れた世界をお楽しみください』


 そのシステムアナウンスと共に、視界が黒く覆われる。一瞬の浮遊感の後、降り立ったのは草木の全く生えていない不毛な場所だった。音の反響を聞く限りだと、洞窟の中か。しかし、古びていても人の手が加えられている様子。……これは祭壇か?


「っと。おぉ……実にリアルだ。現実となんら変わらないな」


 目の前に広がるのは、代わり映えのしない洞窟だ。だだっ広い空間の奥に、出入り口になる扉が一つあるだけ。しかしただそれだけと侮るなかれ。ジメっとした空気も、それに伴い鼻腔を擽る臭いもしっかり再現されている。

 一先ず自分の右手の拳を握ってみる。このあたりの挙動でも認識とのブレが出るゲームは駄作と呼ばれるが……問題はなさそうだ。


 さて、ここから先はどうしたものか。この会社のゲームは簡単なチュートリアルをこなした後は各々勝手進めていけ、なスタイル。そのため最初にチュートリアルはありそうだが……。


「おぉ、おおおっ! 使徒様……! よくぞ、よくぞこの地に降り立ってくださった!」


 唐突に、死角になっていた足元からしわがれた声がした。驚いて下を見てみれば、ボロボロの祭司服に身を包んだ翁が蹲っていた。どうやら声の発信源はこの人らしい。

 さて、声の一つでも掛けてみようか。RP(ロールプレイ)の予定だから、このキャラに見合う威厳のある言葉遣いを……。


「ふむ、使徒というのは(わたし)のことで相違ないか?」

「えぇ、えぇ! そうですとも使徒様!」


 枯れかけた声を吐き散らすその様に何やら狂信者的なアトモスフィアを感じ取ったが、それはさて置いて話の続きを聞こう。


「それで、貴公は“使徒”と言ったが、我らはどこぞの神の使いなのか?」

「今は名も残されていない女神様ですが、その方がこの地に使わされたと伝わっております。……ところで、貴方様のことは何とお呼びすればよろしいのでしょうか?」

「む、我の名前か」



〈名前を入力して下さい〉


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _(あと10文字) [決定]


*以後、プレイヤーネームの変更はできません。



 ピロリ―ン、という軽快な音と共に、目の前にウィンドウが現れた。プレイヤーネームの入力はどうやらここで行われるらしい。変更はできないらしいが、キャラクリエイトの時に散々悩んだことだ。だから迷いなくウィンドウに名前を入力した。



〈名前を入力して下さい〉


ア レ ク サ ン ダ ー _ _ _(あと3文字)  [決定]


*以後、プレイヤーネームの変更はできません。



 決定のボタンを押し、入力は完了。重複はなかったらしい。

 爽やかイケメンフェイスでこの名前なら噴飯ものだが、厳ついスカーフェイスならぴったりの名前だ。こういう厳つい名前に設定したら周囲のプレイヤーからとやかく言われることが多いが、まぁ折角のゲームだ。その辺りを気にせず流していこう。


「……そうだな。我の名前はアレクサンダーと言う」

「アレクサンダー様、アレクサンダー様ですか。……あぁ、アレクサンダー様。どうかこの地を、お救い……──」


 そこから先は、老司祭から紡がれることはなかった。生きているのがそもそも限界だったらしい。枯れかけだった顔は見る見る内に黒い粉末となって大気に消え、ただの髑髏になってその場にカラカラと崩れ落ちた。


「結局大事なことは聞けず仕舞い。要は後は自分で見つけていけ、ということか」


 何とも不親切な。しかしそれがメガティエラ。プレイヤーが自分から考え、行動し、その先にのみゴールできるのがこのゲーム。それは今作でも相変わらずらしい。

 取り敢えずわかったことは、プレイヤーはどこかの神の使徒だということ。しかしこれは発売前のローンチトレーラーでも言われていたこと。今更重要な情報というわけでもないのだろう。


「何にせよ。先ずかここを出る事が先決か」


 薄暗い洞窟スタートということは、先ずは街に向かうことが当面の目標か。先ずは『始まりの街』のような場所に向かえば他のプレイヤーも居るだろう。そう思って祭壇を降りて出口に向かう。


カタ……カタカタ……


「む?」


 広間の中央まで来た時だった。不意に、何かが動く音が聞こえた。

 この場には特に動くようなものはなかったはず。生き物らしきものはもういなくなったが……いや、そういうことか。このゲームの世界設定ではこう言われていた。


 ここは“死”が奪われた世界。その中で理性を失った生命だった者を──“亡者”と呼ぶ。


 振り返る。

 そしてそこには、予想通りに“ソレ”がいた


カタ、カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


 バラバラだった骨が組み合わさり、もう一度人の形を形成する。

 ボロボロの祭司服。ハラりと落ちたフードの奥にある、眼孔を赤く光らせた骸骨頭。


 スケルトン。


 つい先ほどまで喋っていた老司祭の成れの果てが、むくりと立ち上がってこちらを見ていた。


()ッ! 戦闘チュートリアルも兼ねているとは随分と“らしい”じゃないか!」


 スケルトンの頭上にHPバーが表示される。それが合図だったのだろうか、スケルトンはカタカタと骨を鳴らしながらこちらに走ってくる。ここがだだっ広いのはこのためか。その場で丸腰のままに迎撃の構えを取る。武器を持っていないのはお互い同じ。丸腰どうしだからインファイトにでも持ち込もうか。そんな考えが過る。


「ふんッ――!」


 接敵。取りあえず敵が振りかぶる動作をし始めた隙に、一発殴り込む。

 腰の入ったいいパンチ。


 HPは少し削れた。ダメージは1割強。相手の動きはやや緩慢だから、殴り続ければ倒せそうではある。


 続くスケルトンの攻撃。お前元人間だろ、というツッコミは無視するとして、鋭く尖った爪が胴を切りつけ、HPがゴリッっと削れた。


 う~ん。この差よ。


 こちらの全力パンチが1割強。対する向こうのひっかき攻撃は5割も削ってくる。なんたる理不尽。これが本当に雑魚敵の強さか。


 しかし歴戦のメガティエラプレイヤーなら口を揃えてこう言うだろう。

 『デスヨネー!』と。


 そもそも今、こちらは初期装備すら着けていない。装備なしの状態なら雑魚敵でもこのぐらいのダメージ量は普通なのである。前作をやっていなかったら叫び声の一つでも上げていた。

 ちなみにその前作でも、初期装備をつけても3割は削られる。故にこのゲームに雑魚敵など存在しない。気を抜いてスケルトンやゾンビや鼠や犬に集団でボコられた上級者は数知れず。中級者の死因の3割は大体雑魚敵に囲まれて袋叩きにされたことなのである。

 故にこのダメージ量は仕様なのである。仕様なのである。


「むぅ。これではもう迂闊に攻撃は貰えんか」


 次に一発を貰ったら確実にHPは全損である。なかなかどうしてPS(プレイヤースキル)を要求してくるゲームだ。まぁ、そこが良いんだけど。

 取り敢えずはスケルトンのレンジ外へ避難。2・3mの距離を保ったまま敵と対峙する。インファイトはもう無理か。手数は出せるが削りきる前にこちらが一発貰って死ぬ。ヒット&アウェイならいけるが、既に一発貰った状態ではリスクが大きい。


 どうしたものか。……しかし運営が何も用意していないのは考えにくい。


 最初の戦闘でプレイヤーにインファイトを強要するのは流石に酷だろう。理不尽とも言われる鬼畜難易度を売りにしていても、それは勝てる範囲内での理不尽でなければならない。メタ的な思考ではあるが、流石にそこは配慮があるはずだ。


「何かしらアイテムがあると思うが………ん?」


 ふとよく見てみれば対面の壁。敵の更に奥の壁。薄暗がりで更に壁と同化して見えにくくなっているが、何かが壁に立てかけてあるではないか。

 丈夫そうな柄に、肉厚な鉄塊。その形状はまさしく、大剣と呼ばれるものだ。


「なるほど。そこに用意してあったか」


 しかもよく見てみれば、槍や弓、杖、大槌、斧、銃、ナイフなど一通りの武器は揃っている。見つけられなかったらどうなっていたことか。しかし見つけたのだから、利用しない手はない。


 ダッシュしてスケルトンとの距離を詰める。

 予想通り右腕を振りかぶった。モロに喰らえばHPは全損だが、しかし掠り傷でも果たして同じダメージ量なのだろうか。……まぁ、多少のリスクくらいなら負ってもいいか。


 スケルトンがこちらに爪を突き出す瞬間に、タイミングを合わせてスライディング。頭上をスケルトンの爪が通過するが、こちらにダメージはなし。上出来。ブレーキを利かす前に身体を起こし、勢いのままに壁まで突っ走る。遅れて、スケルトンもダッシュで追いすがる。


 だが残念。こっちの方が速かった。

 数ある武器の中で真っ先に選んだのは大剣。この場で必要なのは、手数よりも圧倒的な火力。そして大剣の柄に手を掛けた瞬間、システムメッセージが届いた。



〈“灰被りの大剣”を入手しました〉



 銘は“灰被りの大剣”と言うらしい。ずっしりとした重みが手に伝わる。

 メニューは開いてはいないが、スデゴロよりは攻撃力は上だろうと判断。後ろを振り向くと、ちょうど良い位置にスケルトンが。


「とりあえず、やられた分は返させて貰おうか」


 スケルトンが一瞬ピクッとしたのは気のせいだ。

 両手持ち。身体の捻り。重心移動。

 スケルトンよりも圧倒的にリーチが長い大剣をフルスイング。下からかち上げるようにして振り上げた大剣の切先は、確かにスケルトンの身体を切り裂いた。


 ゴリッとスケルトンのHPが削られた。流石大剣。その見かけどおりの火力は圧巻だ。それに加え、怯みを与えられるのは素晴らしい。火力は魅力だが攻撃回数が少ないのが難点な大剣にはその怯みはありがたい。


 そして今、自分は丁度大剣を振り上げた状態で止まっている。対してスケルトンは怯みで一瞬だが動けない状態。ならばもうやることは一つだ。


「さらばだ。汝の死に道に祝福があらんことを」


 ズドンッ、と音を立てて、肉厚な刃がスケルトンに振り下ろされた。パキパキと音が鳴り、硬いもの断ち切る感触が手に伝わるが、視界には赤いエフェクトが血のように舞っているだけだ。


 今の一撃でスケルトンのHPは全損。一瞬の硬直の後、スケルトンの身体が青白い粒子となり、周囲に弾け飛びそのまま霞にように消えていった。

 直後、レベルアップを告げるファンファーレが鳴り響き、ようやくその場で大きく息をついた。


〈レベルアップしました〉


====================================


PN アレクサンダー Lv.2


【ステータス】

体力   10→11(実数値110)

持久力  10→11(実数値110)

筋力   10→11

敏捷   10→11

技量   10→11

理力   10→11

信仰   10


【ステータスポイント】


 0→2


====================================



「汝が安らかに眠れることを、せめてここから祈るとしよう。……まぁ、死が奪われたこの世界では、それも無意味かもしれんが」


 経験値ごちそうさまでした、と。最初のチュートリアルの敵のため、予想以上に経験値があったらしい。


「さて、ステータスの振り分けは……」


=====================================


PN アレクサンダー Lv.2


【ステータス】

体力   11(実数値110)

持久力  11

筋力   11→13

敏捷   11

器用   11

理力   11

信仰   10


【余剰ステータスポイント】

 2→0


=====================================


「ふむ。まぁ筋力に振っておけば問題ないだろう。信仰は強い肉体に宿ると、いつかあいつが言っていたからな」


 取り敢えず筋力値に全振り。

 ちなみに今の話に出てきた友人は、その言葉を信条として身体を鍛えまくった所為で、逞しい筋肉の鎧で身体覆っている。信仰と肉体の繋がりはどこまで信用できるか微妙だが、本人がいいのだからそれでいいのだろう。きっと神様も不健康な人間よりも逞しい人間に信仰を捧げられたいはずだ。むさ苦しさについては目を瞑ってもらうとしよう。


 壁に立てかけてあった装備を一通り全部回収し、インベントリに仕舞っておく。これ、初期装備のせいか重量制限に引っ掛からない。この中から使い勝手の良い武器を手探りで探していけ、ということか。まぁ、あとで売って資金にするつもりだけど。


「さて、そろそろ移動するとしよう」


 レベルアップのおかげでHPは全快したし、走ってもいないのでスタミナも満タンだ。扉の前まで移動し、手を掛ける。


 ギギギギィと不快な音を立てて、扉がゆっくりと開かれる。

 古びた祭壇故か、こうした“らしい”演出を出してくれるのは流石だ。


 ただ、ここはメガティエラ。演出に目移りするも、休む暇を与えてくれない。

 薄暗がりとは言えよく響く音を立てれば、タゲは自然と向けられるのだ。


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ


 出迎えた通路に響き渡る聞き慣れた音。反響していようとその数が数匹どころでないと言うのは直感的にわかった。先の見えない通路の両側から、断続的に軽い何かが床を蹴る音が次第に大きくなっていく。


 理解する。これがよく言われるメガティエラの洗礼だ。

 ただ初っ端のNPCがスケルトンになって襲い掛かってくるだけの温い戦闘が、洗礼と呼ばれる訳はないのだ。


 通路に現れたスケルトン。その数12。

 もしかしなくとも勝てる数ではなかった。


 不意にこみ上げてくる衝動。何か叫ばなければならないという魂の雄叫びが聞こえた気がした。

 ならば言おうではないか。

 そしてようこそ。これを叫べば貴方も立派なメガティエラプレイヤーである。


「ファッキュー運営ィ———ッ!!」


 そうして雪崩れ込むスケルトンの群れに埋もれながら、初めてゲーム内で死んだ。




【流石は】DERO攻略スレ2【メガティエラ】

1.名無しの使徒

ここはDERO攻略スレです。

同社製の他作品スレはこちら。

前スレ:http://**********


>>980 次スレ頼む



162名無しの使徒

案内人NPCがいきなり敵になるのは草なんよ


163名無しの使徒

初っ端武器なしで戦えはエグイ


164名無しの使徒

まぁ、武器が近くの壁に立てかけてあったからいけどさ


165名無しの使徒

そんでそいつ倒してもすぐさま骨が殺到してくるんは殺意高い


166名無しの使徒

これは死にゲ―だぞ、ってチュートリアルで身体に教え込むのがもう……


167名無しの使徒

でもそれだからこそメガティエラなんよ


168名無しの使徒

わかる


169名無しの使徒

ファッキュー運営ィ!!


170名無しの使徒

ファッキュー運営ィ!!


171名無しの使徒

ファッキュー運営ぃ!!


172名無しの使徒

>169-171 ようこそ。お前らも立派なメガティエラプレイヤーだ


173名無しの使徒


174名無しの使徒

安心しろ。慣れてくればその内草も枯れ果てる


175名無しの使徒

どこに安心しろと……?


176名無しの使徒

お、街発見


177名無しの使徒

>176はえーよ


178名無しの使徒

>176速すぎて草。さては死にゲ―なれしてるな?


179名無しの使徒

そらそうよ。この日のために徹夜で前作クリアして死にゲ―の勘戻してきたからな。


180名無しの使徒

ガチ勢で草


181名無しの使徒

あ、道中は道が狭くて枯れ木の多い山を下ってく感じだから、小回りの利く武器の方がいいぞ。


182名無しの使徒

情報サンクス


183名無しの使徒

うい。取り敢えず街の散策いってくるわ


184名無しの使徒

また何かあったら情報よろ



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