復讐を誓う
「おじさん、この世界は、どこ、そしてこの世界に来る前女の子がいたんだ、一緒に飛ばされたはずなのに。」
「この世界は、地球ってとこにある日本だ。ここは、俺たちの居た世界とは、比べ物にならない技術を持っているとこだ、俺は、こう見えても元の世界で色々して追われてた身でな、とっさにテレポートしたら、なんらかのミスでこの世界に、飛ばされて来たって訳だ。後、おじさんは、やめろ、涼でいい、これでも、29歳だぞおじさんって年でもねぇしな」
涼は、まだ若いアピールをしつつ、この世界のことと自分の過去も語ってくれた。
だが、龍斗は、それどころじゃなかったそれほど、あの少女のことが、気になるのだろう。
「涼さん、あの女の子は、どこへ行ったの?」
少し強めに、問いかけた。
「残念だがそいつは、転送ミスで消えてしまったか、もしくは、別の場所へ、飛ばされたかだ。飛ばされた後の場所は、空中も含めてランダムだから、魔術が使えない奴は、大抵死ぬ。」
少し顔をしかめながら涼は、言う。
「ってことは、奴らの身勝手な実験の所為であいつは、殺されたのか。」
今の龍斗は、怒りと悲しみの混じった表情で、涙していた。
「おい、龍斗実験って言ったか、その実験をした集団は、仮面をつけていたか?」
「うん涼、俺に魔術を教えてくれ、奴らに復習したいんだ。」
龍斗は、頷いた後に魔術を教えてくれと頼んだ。
「いいだろう、だが、俺もその復讐に混ぜてもらうぞ、奴らに恨みがあるのは、俺も同じだ。」
「「奴らに、復讐しよう。」」
彼らは、ここで、仮面をつけた集団に復讐することを誓った。