一話
ごきげんよう。俺だ藤堂響だ。殺し屋だ。
神に魔王を倒すよう依頼され異世界、通称ワールドへ行くことになり、転生されたのだが。
「何処だよ、ここ」
今現在、鬱蒼とした森のなかにいる。
どうしてこうなった?
いや、転生する場所を聞かなかった俺が悪いだけなんだが。
立ったままではなにも出来ない。
とりあえず、神様から貰った能力を早速使わせてもらうとしよう。
・・・どうやって出せばいいんだ?頭の中で念じればいいのか?って、うん!?
名前:藤堂 響
年齢:31歳
性別:男
スキル:創造(仮)/鬼神の体/魔神の知恵/影神の影
※
何だこれ?目の前にゲームみたいな画面が。触れるのか。・・・うん、触れるな。文字に触ると説明文のようなものが出てきた。
創造(仮):生前の記憶にあるものを一日に10創り出せる能力。
そのまんまだな。他にも 鬼神の体 というのは文字通り、鬼神の如く、身体能力が上がるようになり、相手の強さに合わせて、ある程度加減も出来るようだ。
ふと、目の前にあるそれなりに太く、大きい木が目に入ってそれに近づいた。
「加減と言っても、本気だとどうなるんだがっな!!」
思いっきり木に殴ったら、殴った場所から木はひしゃげ、そのまま他の木も巻き添えをくらいながら、吹っ飛んでいった。
「これは気を付けないと、かなりヤバイな」
これは使いこなすのに少し時間がかかりそうだ。もし人相手にこんな力使ったら、スプラッターな状態になる。
さて、次はこれだな。
魔神の知恵:全ての魔法を使えるようになる。合言葉を設定して指輪を召喚し、それを媒介にして使用する。
成る程。読んで見たら簡単そうにみえるが、だが、合言葉はどうやって設定すればいい?もう一度文字に触れるか?そりゃ。
合言葉を設定してください。
【】
出てきたな。合言葉はどうするか。魔神に指輪ときたし単純だがこれにしよう。
合言葉を設定してください。
【ソロモン】
これにしますか。Y/N
何か厨二病臭いが分かりやすい方がいいだろう。えーと、Yでいいよな。
合言葉をソロモンに設定しました。
よーし。早速使わせてもらうとしよう。今度は未知の能力だから慎重にやらないとな。
「来い。【ソロモン】」