プロローグ2
挨拶を忘れていました。
初めてなもので拙いですがどうか優しく見守ってくれるとありがたいです。
これからもよろしくお願いします。
「俺が、・・・死んだ?」
「うむ。そうだ。死んだ影響少し記憶がとんでいるが少しは思い出せるか?」
あぁ。・・・本当、今さらだが少しずつ思い出してきた。
そうだ。俺の名前は、藤堂響。殺し屋を稼業にしていた。その界隈では、それなりに名前は売れていて日夜、金を稼ぐ日々だった。
そして、俺が死んだ日、その日はまたいつも通り依頼を受けて依頼人に指定された場所へ向かったが、それは罠だった。家族や友人を殺された奴等からの仇や同業者からの妬み、ヤバい組織からの報復など。だいたい合わせて約50人が一斉に襲ってきた。当然俺も、必死に抵抗したが、全員皆殺しにした後は俺も満身創痍でそこで力尽きた。
そして、目が覚めたら
「ようやく全部思い出した。確か、俺は力尽きて倒れたはずだがそうか、俺は死んだのか」
何だが呆気ない死に方だったな。まぁ今までの人生を振り返ってもたいして楽しい生き方もできなかったし。となると、俺は地獄にでも『行かないぞ』・・・・・。
「唐突に頭の中に話しかけないでくれるか。吃驚すんだろ」
「すまんな。だが、地獄には行かず、お前さんには異世界に行ってちょいと魔王を倒してきてもらいたい」
異世界?魔王?どういうことだ?そんなどっかの小説じゃあるまいしに。
「何で俺が?」
「説明したいのは山々だが、ワシも色々とやることがあるのでな。ワシの友人もとい、友神が管理している世界で色々とヤバい事を仕出かしているのでな、助けてやりたいがあまり他の世界に関わると面倒な事になる。でだ、お前さんの常軌を逸した強さに目をつけて異世界に送って魔王を倒してほしいんだが、どうだろうか?」
どうと言われても全く実感がわかないし、そもそも俺がその魔王とやらに勝てるのかもわからない上に、そいつが魔王ていうのがファンタジーの通りだった場合、そんな化物相手とやりあえるのか?第一に、俺にメリットが『こちらからも出来る限りはサポートをするからどうか頼めないか』
「・・・おい」
「本当にすまないが、こちらも時間がないのだ。そうだ!では、お前さんが魔王倒せたらワシの出来る限りでお前の願いを叶えよう。これを報酬にお前さんに依頼を出す。どうだ」
・・・ほう、依頼か。
「一つ聞きたいんだが?」
「む?何じゃ?」
「異世界に送ると言ったが、俺はそこの世界で自由に生きてもいいのか?」
「あ、あぁ、構わんぞ。あっちの友神とは話をつけている。問題ないぞ。あちらの世界で、お前の新しい身体も用意してある。後は、魂であるお前さんが入れば終わりじゃ」
フフッ。今までの人生、成り行きで殺し屋になった後はつまらない生き方、つまらない死に方をしたが、異世界に行って新しい人生を歩めるとは思わなかった。ここでなら、何のしがらみも無いままもっと自由に生きていける。
そのためにも、まずは依頼を終わらせないとな。まさか、神から依頼されるとは、思わなかったが。まぁそんなことはどうでもいい。
「了解した。その依頼、受けよう」