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光のタクト  作者: セカンド
世界を変える大雨
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【 シャイナス家とフラワール家 】


「これと、これと…あとこれもか」


俺は今、二階の自室で大量に買ってしまったお土産の仕分けをしている。


一階のリビングでは現在イリアが母さんの治療中だ。


え?なんで治療してるかって?

お察しの通り、母さんの自爆が原因だ。


トラップを回避した俺にハグを強要してきた母さんを無視していたら、痺れを切らした母さんが俺に飛び付こうとしてきた。


そして自分で仕掛けたトラップ魔法に引っ掛かり感電して気絶したので俺がリビングまで運び、イリアが治療してくれているといった塩梅だ。




「よしっ、イリアに渡す分はこれで全部だな」


マキナへのお土産などを含めたイリアへ渡す分の荷物を袋へまとめて一階へ降り、リビングへ行くとなぜか母さんが馬乗りになりながらイリアの胸を揉みしだいていた…


「おいこら母さん、イリアに何してんだよ」


赤面しながら「や、やめて下さいぃ」と言うイリアを無視して揉み続ける母さんの襟首掴み上げ、イリアから引き剥がすと、振り返った母さんがいきなり俺にビンタをしてきた。


「痛っ!いきなり何すんだよっ!」


ビンタされた意味がわからず俺が少し怒った声で詰め寄ると


「タッ君、正気に戻りなさいっ!この子はイーちゃんではありません。私はイーちゃんを昔からよく知っているから騙されませんよ。確かに顔はソックリに化けてるけどツメが…いいえ、ムネが甘かったわね」


【イーちゃんもマーちゃんも可愛い顔とかわいいムネが特徴なのよ。リサーチが足りてないわよ、おバカさん】


「おバカは母さんだよ、イリアは本物だ。2年ぶりなんだから…その、なんだ、成長もするよ」


「ちょっとタクトまで変なこと言わないでよ」


母さんの誤解を俺が解くと、起き上がったイリアが赤い顔のまま俺に文句を言ってきた。


…他になんて言えばよかったんだよ。



俺とイリアは幼馴染なので、もちろん母さんとイリアは面識がある。


というのも、元々母さんとイリアの母親が幼馴染であり親友であり家も隣同士だったので面識があって当然だ。


今はお互い学園島に引っ越して来て、少し離れた所に住んではいるが時々親同士で会ったりはしているみたいだ。


と言っても頻繁に交流があるわけではなく数ヶ月に一度会う程度らしいが…


俺の母さんは仕事が忙しくて休みもあってないようなものだし、イリアの母親は昔から身体が弱くてあまり出歩くタイプでもないので仕方ないのだが。




「パールさんお久しぶりです。これセントクルスのお土産です。昔パールさんが好きだって言ってたういろうを見つけたので、よかったら召し上がって下さい」


「いや〜んイーちゃん大好きぃ。でもタッ君は私のよ。さっそく切って来るから一緒に食べましょ。でもタッ君にあーんってするのは私よ」


「だぁ!もういいから早くういろう切りに行けよ!」


母さんの好物のういろうをイリアが渡した途端、さっきまで怪しんだ顔をしていたくせに急にイリアにベタベタひっつき出した母さんを追い払い、俺はイリアが座っているソファーの隣に座った。



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