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光のタクト  作者: セカンド
序章
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【 始まりの音 】

連載処女作になります。拙い文章、誤字脱字はご容赦ください。それではこれからよろしくお願いします。

ミーンミーン ミーンミーン


【やばいまた朝練遅刻だ】【あつい、しぬ、おっ!あの子かわいい】


ジジジッジジ ジジジッジジ


【うわっコイツ汗くさっ】 【あぁ今日もユウくんカッコいいなぁ】


ミーンジジッジ ジジジッジジミーン


【アイス、ジュース、アイス、ジュース…】 【うーんやっぱ夏は気持ちいぃ〜】


ガヤガヤ、ワイワイ、ミーンミ〜・・・



〜〜ーー♩♫♩♫


そっとヘッドホンで耳を塞ぎ

街から溢れ出る喧騒を遮断する。


喧騒の代わりに耳から流れ込むのは、爽やかだがゆっくりで心が穏やかになるようなバラードだ。


いつもと同じ時間に

いつもと同じ騒がしい街中を

いつもと同じように歩いていく。


青いヘッドホンで少し伸びた黒い髪を押さえつけ、右手に学生鞄、左手に水滴のついたペットボトルを持ち、いつも通っている学園へと歩を進めながら、白いカッターシャツの上から首を絞めつける青いネクタイを少しだけ緩める。


(・・・・・・)

「夏の暑さとうるささは慣れないな」

お気に入りの音楽を聴いていても照りつける太陽が手加減してくれるわけもなく、自然と溜め息と愚痴が口からこぼれ落ちてしまう。



(・・・・・・)

なるべく暑さを気にしないようにする為に、リピート再生中のバラードの音量を少し上げて優しい歌声に意識を集中させると、心なしか涼しい風が全身を包んでくれた気がして足取りが軽くなった。

(・・・・・!?)



額の汗を拭い、ペットボトルの中身が空になったのと同時に目的地である学園へ辿り着いた。

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