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聖龍戦隊リュウケンジャー  作者: 紫龍院 飛鳥


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第八話 ついに決着!?ドラゴンレッドVS邪龍騎士 龍牙!!

ある日の事、一矢が絵本の出版社に作品の持ち込みをしに行った帰りのこと。

「う~ん…また今回もダメだったか…ハァ」

ガックリと肩を落とす、しかしすぐに立ち直り

「いやいや!逆に考えて見よう、編集の人も前より絵のクオリティは良くなったって言ってたし、もっとストーリーとか工夫すれば今度は気に入ってもらえるかも!よぉし、そうと決まったら早速帰って新しいのを描いてみよう!」

ものの数秒で立ち直り家に急ぐ一矢

「あ、一矢君!」

「あれ?晴美ちゃんじゃん!奇遇だね」

「今日ウチの学校テストだったから早く終わったの」

「へぇそうなんだ、じゃあ頑張ってね!じゃっ!」

「あーちょっと待ってちょっと待って!」

急いで行こうとする一矢を引き止める晴美

「実は明日は私の苦手な英語のテストなんだよ~…だからお願い!私に勉強を教えてください!」

「えぇ~そんな~…オレも今日忙しいんだけど、オレじゃなきゃダメ?」

「だって正子ちゃんは事件の捜査で忙しいって言っていないし、潤平君は元ヤンだったから勉強あんまりしなかったから分かんないって断られたし、大樹君に至ってはただ単純に頭が悪いし…」

「アハハ…そう、なんだ…あっそれなら辰美ちゃんは?なんか頭よさそうだし」

「それが研究所行ってもいなかったんだよね、携帯かけても出ないし…」

「そうだったんだ…ていうかここ最近ずっと辰美ちゃん見掛けてないような…」

「そう言えばこないだちょっと会った時もなんか思い詰めたような顔してたけど…なんかあったのかな?」

二人でそうこう考えていると、突然一矢の携帯が鳴った

「あっ博士からだ、もしもし?」

『あ、一矢君か!?大変じゃ!今邪龍一族が街で暴れているんじゃ!もう既に潤平君達が先に向かっている、急いで現場に向かってくれ!』

「分かりました!すぐに行きます!」

携帯をしまう

「邪龍一族が現れた!とにかく今はそっちに向かおう!」

「うん!」

急いで現場へ向かう一矢と晴美


…一方その頃、潤平達三人は一矢達よりも先に現場に到着していた。

「オイ、あれって…」

街で暴れ回っていたのはなんと邪龍騎士 龍牙だったのだ

龍牙は見境なしに刀を振り回し周りの建物を破壊していた

「なんてこっちゃ、辺りメチャクチャやで…」

「とにかくこれ以上被害が出る前に止めるしかねぇべ!」

「そうだな、よし行くぜお前ら!」

「おう!」

「『ドラゴン・チェンジ』!!」

三人は変身し、龍牙と対峙する

「オイ!龍牙!大人しくするんや!」

龍牙に向けてドラゴン・ブラスターを発砲するイエロー

しかし、放った弾丸は龍牙に刀で弾かれてしまった

「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「な、なんや?なんかいつもと様子おかしないか?」

「なんか、苦しんでるようにも見えるべ…」

「かまうもんか!とにかく止めるぞ!三人で同時攻撃だ!」

「OKやで!」

「が、合点だべ!」

聖龍ソードを構える三人

「今だ!」

三人一斉に斬りかかる

「うがぁぁぁぁぁぁ!!」

突然龍牙の体から放たれた紫色の衝撃波によって三人とも吹き飛ばされてしまった。

「うわっ!」

三人の変身が解除される

「くっ…なんつー力だ!」

「フゥ…フゥ…とても歯が立たねぇっぺ…」

「あほんだら!まだ諦めるんは早いわ!一矢達が来るまで持ちこたえるんや!」

とはいえ三人ともひどくダメージを受けていて立ち上がることすらできなかった

「う゛ぅ…ぐっ…」

龍牙の刀の先端にさっきの紫色の気が一点に集まる

「オイオイ、また来るんじゃねぇのか!?」

「く、そ…ナメんなやボケが!」

正子は内ポケットから拳銃を出して攻撃するも全くびくともしない

「チィッ!」

「う゛ぅ…うがぁぁぁぁぁ!!」

刀を降り下ろし、紫色の衝撃波を放つ龍牙

と、その時だった。

「『龍の波動』!!」

ギリギリのところで到着した一矢と晴美が咄嗟に龍の波動を放ち、龍牙の攻撃を相殺したのだ

「みんな大丈夫!?」

「一矢…晴美ちゃん…」

「潤平君、正子さん、大樹君…後はオレ達に任せて!」

「あぁ、頼む…」

「さぁ!オレが相手だ龍牙!」

「う゛ぅ…う゛ぅ…!」

すると龍牙は急に龍牙は少し大人しくなったかと思えば突然跳び去って消えてしまった。

「待て!」

後を追いかける一矢

「あっ一矢君!えっとどうしよ…とにかくまずは潤平君達を安全なところに…」

丁度その時、バイクに乗った辰美が現場に現れたのだった

「辰美ちゃん!?どこ行ってたの!?」

「今は話してる時間はないわ、それより一矢さんは?」

「一矢君だったら一人で龍牙を追いかけて行ったよ!」

「龍牙!?やっぱり、もしかしたら…本当に…」

急に表情が険しくなる辰美

「辰美ちゃん?どうかしたの?」

「!?、とにかく一矢さんの方は私がなんとかするから、晴美ちゃんは彼らをお願い!おじいちゃんにはもう連絡しておいたから!」

そう言うや否や辰美はバイクを走らせて一矢達の後を追った


…一方、その頃邪龍一族のアジトでは

「何!?龍牙がいきなりいなくなっただと!?」

龍牙がいなくなったと聞き憤慨する獄龍斎

「申し訳ございませんお父上様!我々が少し目を離した隙に逃げられてしまいまして…」

「そもそも元々龍牙の野郎は龍々が見てたはずだろ!?何してやがったんだ一体!」

「知らないよ!ちょっとメンテナンスしようとしたら急に暴れ出して手がつけられなくなっちゃって大変だったんだから!」

「どうせまたテメェがおかしな改造したせいだろ!」

「そんなことないモン!私だってなんであんな風になったかさっぱり見当もつかないモン!」

激しく言い争う爆龍と龍々

「やめんか!馬鹿者!言い争っている場合などではないわ!」

獄龍斎の一喝でピタリと静まる

「よいか!なんとしても龍牙を連れ戻すのだ!多少手荒な真似をしても構わん!よいな!?」

「ははっ!」


…一方、その頃一矢は龍牙を追いかけて採石場までやって来ていた。

「…ハァハァ、一体どこまで行ったんだ?こんな時辰美ちゃんだったら龍水晶とか簡単に探せるんだろうなぁ…ハァ…」

と、そんな時に近くの方で何か壊れるような音がするのが聞こえた

「!!、あっちか!!」

音のした方へ向かうと、龍牙が刀を振り回して辺りの岩をメチャクチャに斬り崩していた

「うがぁぁぁぁぁ!!」

「見つけたぞ龍牙!もうこれ以上好きにはさせない!」

一矢の存在に気づいた龍牙、鉄仮面の奥から鋭い眼がギラリと光り一矢を睨みつける

「う゛ぅ…う゛ぅ…」

「ここでお前を止める!『ドラゴン・チェンジ』!!はぁぁぁ!!」

ドラゴン・ブレードを構え龍牙に斬りかかる

「ぐっ…」

龍牙もすかさず応戦する

両者一歩も譲らず剣を交え合う。

「う゛ぅ…あ゛ぁぁぁ!!」

一旦距離を取り、紫色の衝撃波を放つ龍牙

「おっと!やるな!」

そこでレッドは聖龍ソードを取り出しドラゴン・ブレードと合わせて二刀流の構えを取る

「ハァッ!!」

二振りの剣を操り今度は逆に龍牙を圧していくレッド

「!!」

レッドの怒涛の猛攻に怯む龍牙、そのまま一気に攻撃の手を緩めることなく攻め伏せるレッド

「うぉぉぉぉ!!」

最後に渾身の力を込めて龍牙を十字に斬り裂く

「ぐっ…!」

レッドの攻撃がクリーンヒットし大ダメージを負う龍牙

その時に、龍牙の鉄仮面に一筋のヒビが入る

「これでトドメだ!ハァァァァァァ!!」

気を一点に集中させてトドメをさそうとするレッド

「これで、終わりだぁ!!」

と、次の瞬間

「やめて!!」

突然辰美が間に割って入りレッドは慌てて技を止める

「辰美ちゃん!?どうして!?」

「一矢さんこれ以上はやめて…もうこれ以上傷つけないで!」

「どういうこと?なんで龍牙なんて庇うんだよ辰美ちゃん!」

「この人は…半年前に行方不明になった私のお兄ちゃんかも知れないの!」

「な、何だって!?」

辰美から出た衝撃の一言に驚きが隠せないレッド

と、その時…龍牙の鉄仮面のヒビが広がり仮面が割れて仮面の下の素顔が露になった。

その素顔を見た瞬間二人して息を呑んだ

「…やっぱりそうだったんだ、辰哉たつやお兄ちゃん…」

「…まさか、そんな…龍牙の正体が…辰美ちゃんのお兄さん…!?」

「…お兄ちゃん!必ず生きてるって信じてたよ…良かった、ホントに良かった…」

兄にすがりつき涙をこぼす辰美

「…辰美、オレは一体…今まで何を…?」

半年ぶりの再会を果たした二人、だがそれに水を差すかのようにどこからともなく邪龍三兄弟が現れた。

「見つけたぞゴラァ!!」

「アレ~?私の作った特製洗脳ヘルメットが壊れちゃってる!作るの大変だったのに~!」

「そんなことは今どうでもよいでしょう、とにかく今は彼の捕縛が優先です」

「邪龍三兄弟勢揃いってか…よりによってこんな時に、辰美ちゃん!龍牙…いや、お兄さんを連れて早く逃げるんだ!」

「はい!さ、お兄ちゃんこっちへ!」

辰哉を連れて逃げる辰美

バイクの後部座席に辰哉を乗せて猛スピードで駆け抜ける

「逃がさないよ!それっ!」

龍々が辰美達に向けて小型の爆弾を投げつける

「くっ…!」

上手くハンドルをきって爆弾を避ける辰美

が、しかし爆弾の風圧でバランスを崩し、バイクごと崖から落ちてしまった。

「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

「た、辰美ちゃーーーん!!」

「フン、死んだなあの小娘」

「お前ら…もう許さないぞ!!うぉぉぉぉ!!」

怒りに奮え我を忘れて邪龍三兄弟に挑みかかるレッド

「へっ!どこ狙ってやがんだバーカ!うらぁ!」

爆龍の金棒を叩きつけられるレッド

「ごふっ!」

「詰めが甘いですねぇ、そんな乱れた太刀筋では私は斬られませんよ!ハァッ!!」

今度は龍明が手に持った鉄扇でレッドを斬りつける

「ぐあっ!」

「あーあつまんねぇ、そろそろシメーにするぜ!くらいやがれ!『爆砕龍衝撃ばくさいりゅうしょうげき』!!」

金棒を勢いよく振り下ろし大きな衝撃波を放つ

「うわぁぁぁぁぁ!!」

攻撃をもろにくらい、変身が解除される

「なんだよもう終わりかよ、つまんねぇな!」

「…では龍々、後は龍牙とあの娘の死体の回収をお願いしますね」

「はいは~い!任せて!」

この場を龍々に任せて退散する龍明と爆龍

「さてと、早く拾いに行こっと♪どんな改造して遊ぼっかな~♪」

と、辰美達を探しに行こうとする龍々の足首を掴んで阻止する一矢

「…行かせない!行かせるもんか!」

「もう!まだ生きてたの?ちょっと離しなさいよエッチ!」

足首を掴む一矢の手を踏みつける龍々、だが一矢はそれでも意地でも離さない

「もう!しつこい!」

無理矢理にでも引き剥がそうと拳銃を取り出し一矢の頭部に狙いを定める

「大人しく死になさい!」

引き金を引こうとした次の瞬間、どこからともなくホワイトのドラゴン・バトンが飛んできて龍々の持っている拳銃を落とした

「!?」

「…なんとか間に合ったみたいね」

「んもう!いいところだったのに!覚えてなさい!」

と、捨て台詞を残して去っていく龍々

「一矢君!一矢君大丈夫!?」

変身を解除して一矢に駆け寄る晴美

「晴美、ちゃん…辰美ちゃんを助け、て…」

息も絶え絶えに晴美に助けを求めるも力尽きて気を失ってしまった。

「一矢君?一矢君しっかりして!一矢くーーーん!!」


続く

次回『第九話 明かされる真実!空白の半年間!』


乞うご期待!

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