表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖龍戦隊リュウケンジャー  作者: 紫龍院 飛鳥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/25

第二十一話 邪龍一族最強の女戦士!ドラゴンキラー 現わる!

前回のあらすじ、龍々が自信の最高傑作として送り込んできたリュウケンジャーの戦闘データを丸々コピーした悪の戦隊『邪龍戦隊ゴクリュウジャー』はリュウケンジャー達を追いつめ、一矢を戦闘不能に陥れ、リュウケンジャー達を苦しめた。

しかしリュウケンジャーは一矢のいない分五人で力を合わせて見事にゴクリュウジャーを倒すことができた。

だがしかし、ゴクリュウジャーを倒され意気消沈したはずの龍々が奥の手として自ら作ったブレスで邪龍一族最強の女戦士『ドラゴンキラー』へと変身したのだった。


「…さぁ、第二幕の開演といきましょうか?ウフフ…」

光沢のある緑色のスーツを纏った龍々、その姿を見てリュウケンジャー達は圧倒される。

「おいおい冗談だろ?まさか龍々まで変身するなんてよ…」

「あれもおそらく、俺達の力をコピーした代物だろう…」

「難儀なやっちゃな…せやけどやるしかないで!」

すかさずイエローがドラゴンキラーに向けて銃を放つ

「はっ!」

するとドラゴンキラーは脅威的なスピードで一瞬で距離を詰め、イエローの懐に潜り込む

「速っ…」

次の瞬間、ドラゴンキラーの掌底で突き飛ばされるイエロー

「あっ!」

「正子!クソっ!大樹!」

「おうだべ!」

ブルーとブラックでドラゴンキラーを挟み撃ちにする、しかしドラゴンキラーはすかさず銃を二丁取り出しブルーとブラックに向けて乱射した。

「ぐあっ!」

「うわっ!」

「大樹!潤平!この…うぉぉぉ!!」

再び逆鱗モードを解放し拳を振るうドラゴンナイト、しかしその攻撃は全て軽くいなされてしまう。

「クソっ!!」

「隙ありっ!」

隙を突かれて足を払われ転ばされ、そのままふみつけられてしまう

「がはっ!」

「その程度?つまらない…」

「『龍の波動』!!」

すると今度はホワイトが龍の波動を全開で飛ばす

「フン、甘いわね!『龍の波動返し』!!」

ドラゴンキラーの手のひらからホワイトの倍くらいの風が吹き出してホワイトの風を押し出した。

「きゃあっ!!」

ドラゴンキラーとのあまりの力の差に成す術がなくなってしまったリュウケンジャー

「あーあつまらない!もっと本気出してくれなくちゃ楽しめないじゃない!とんだ期待外れだわ」

「くっ…俺達を、ナメるな!!」

聖龍ソードを構え、ドラゴンキラーに斬りかかるブルー、しかし呆気なく一蹴されてしまう

「何度来ても無駄よ、もうあなた達に勝ち目なんて微塵もないわ」

そう言ってブルーの落とした聖龍ソードを拾い上げ

「もうちょっと遊んであげてもよかったけど、もう飽きちゃった…だからもう、これで全て終わらせてあげる!」

するとドラゴンキラーはブルーの首を掴み上に高く持ち上げた

「ぐっ…がっ…!」

「潤平!」

「フフフ、心配いらないわ!あなた達は殺した後はちゃんと改造して私の忠実な下僕としてたーっぷりと可愛がってあげる…ウフフ、アッハッハッハッ!!」

高らかに笑いながらブルーの喉元に剣を突き立てる

「さぁ、死になさい!」

勢いよく剣を振り下ろすドラゴンキラー

と、その時だった…どこからともなく一筋の光弾が飛んできてドラゴンキラーの持った剣を弾いて落とした。

「!?」

「ま、まさか!?」

次の瞬間、龍王に乗ったキングドラゴンレッドが現れた。

「みんな!遅くなってごめん!」

「か、一矢!」

「一矢君!」

「一矢気をつけろ、あいつは俺達のコピーした力を得た龍々だ!はっきり言って奴はかなり強くなっている!油断するな!」

「えぇ、大体分かりました」

「だけど一矢君ケガは?体はもう大丈夫なの?」

「心配ないさ、それに…みんなが命掛けで戦っているのに俺一人だけ寝てるわけにもいかないからね」

「一矢…」

「フン、生意気なこと言っちゃって!所詮アンタにだってこの私には敵うはずがないんだから!」

「それはどうかな?最後までやってみなくちゃわからないだろう?」

「生意気ね…今すぐその減らず口利けなくしてやるわ!」

「望むところだ!篤と見よ、龍の力ぁ!」

互いに激しくぶつかり合うレッドとドラゴンキラー

「くらいなさい!」

レッドに向けて銃を放つドラゴンキラー、レッドはそれを華麗な剣捌きで弾いてみせる。

「この…!」

「終わりだ!」

ドラゴンキラーを袈裟斬りに斬り倒す

「くっ…やるじゃないの…」

「これでどうだ!」

龍王カリバーをライフルモードに変型させ、気を集中する

「トドメだ!『キングドラゴン・パニッシャー』!!」

溜めた気の力を一気に放出する、放たれた気弾はドラゴンキラーに命中し変身が解除される。

「そんなバカな…私の技術を持ってしても龍王の力には及ばないってこと!?」

「俺達の力をいくらそっくりにマネようが、どれだけすごい強化改造をしていようが所詮は俺達の力をマネただけの紛いもの!龍王の前には全く無意味なんだ!」

「くっ…!」

「分かったらもう無駄な足掻きはやめるんだ」

「…認めない」

「?」

「私はそんなの認めない!必ず今度こそひねり潰してやるんだから!覚えてなさい!」

と、捨てセリフを残し去っていった龍々


龍々がいなくなり、変身を解除し一矢の元へ集まる

「ったく、いつもいつも来るのが遅ぇんだよオメェはよ!」

「いてて、ごめんごめん」

「まぁ何にせよ助かったべ、よかったべ来てくれて」

「だがまだ油断はならんな、またすぐに何か仕掛けてくるに違いない、一旦研究所に戻って体勢を立て直すぞ」

「はい…」

研究所へ戻る一同


…一方その頃、邪龍一族のアジトでは


「あーもう!ムカつく!何なのよホントに!」

怒り心頭の龍々

「おやおや、今日はいつになく荒れていますねぇ龍々」

「ほっといて!龍明兄さまには関係ないでしょ!」

と、部屋に閉じ籠ってしまった。

「やれやれ…大方またリュウケンジャーにこてんぱんにやられたんでしょうけど、まぁその内収まりましょうて…」

と、そこへ奥から獄龍斎が出てきて

「お父上様!」

「…龍明よ、貴様らまだあの龍賢者共に手を焼いておるのか?」

「申し訳ありません!必ずやあやつらを倒して見せますので、どうか何卒、もうしばし時間を…」

「喝っ!」

「うおっ!」

獄龍斎の妖気に吹っ飛ばされ、壁に激突する龍明

「お、お父上様…」

「くどい!この儂をいつまで待たせるつもりじゃこの愚か者め!」

「申し訳ありません!今しばし、今しばし時間を…」

「…ならぬ!最早貴様の戯れ言には飽いたわ!」

「…ならば、この私自らがあやつらを地獄に葬って差し上げましょう!」

「何ぃ?何を言い出すかと思えば…戦闘能力だけで言えば龍々にも劣る小者の分際で…」

「私も邪龍一族の端くれ、ならばこの命…全てお父上様に捧げる所存でございます!」

「フン、まぁいい…そこまで言うのであればやってみよ…見事彼奴らの首を獲ってくればこれまでの失敗は不問にしてやる、失敗したら…分かっておろうな?」

「ははっ!」


…一方その頃、リュウケンジャーの研究所では

「!?、この反応はっ!」

「辰美ちゃん!どうしたの?」

「龍水晶がかなり強い反応を示しているの…この感じは恐らく、幹部クラスよ!」

「現れたか!じっちゃん、場所は?」

「任せなさい!」

邪龍一族の現れた場所を特定してモニターに写し出す

「いたぞ!町外れの採石場じゃ!」

「よし皆、とにかく行こう!」

「おう!」


…現場に到着する、そこで龍明がただならぬオーラを醸し出して待ち構えていた。

「…待っていましたよリュウケンジャー、あなた方の命運も今日限りです」

「龍明一人だけか?龍々や金銀兄弟もいねぇみてぇだな…」

「あなた方は今この場でこの私の手で葬って差し上げましょう…」

「何やエライ自信やないか…ええやろ、お望み通り相手したるわ」

「フフフ、後悔しても知りませんよ…」

「望むところだ!皆、変身だ!」

「おう!」


「『ドラゴン・チェンジ』!!」


「『業火の龍賢者!ドラゴンレッド!!』」

「『流水の龍賢者!ドラゴンブルー!!』」

「『雷鳴の龍賢者!ドラゴンイエロー!!』」

「『大地の龍賢者!ドラゴンブラック!!』」

「『疾風の龍賢者!ドラゴンホワイト!!』」

「『白銀の龍騎士!ドラゴンナイト!!』」

「『聖龍戦隊!リュウケンジャー!!』」


「篤と見よ、龍の力ぁ!」

龍明と対峙するリュウケンジャー

「はぁぁぁぁ!!」

「うぉぉぉぉ!!」

激しくぶつかり合う両者、人数の差で僅かに龍明が押されている。

「ハァ、ハァ、ハァ…」

「どうした!こんなもんか!」

「もうさっさと降参した方がいいんじゃない?」

「なんの…私は、私は負けるわけにはいかないのです!」

すると龍明は妖気カプセルを取り出し自らの体に埋め込んだ

「うぐっ!ぐっ…あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

「何っ!?」

すると、龍明の妖気が格段に膨れ上がっていき、体からは禍々しい妖気が漏れだしている。

「こいつ、まさか…!?」

「ずあぁぁぁぁ!!」

鉄扇でリュウケンジャーに斬りかかりバッタバッタと薙ぎ倒していく

「ぐあっ!こいつ…マジか!」

「さ、さっきとは全然別人みたいに強くなってるべ!」

「くっ!これはマズイ、一矢!」

「はい!『龍王チェンジ』!!」

レッドとドラゴンナイト互いに変身し、龍明に挑みかかる

「はぁぁぁぁ!!」

龍明は全身から紫色の衝撃波を放ち二人を吹っ飛ばす

「うわっ!!」

「一矢君!辰哉さん!」

「クソっ、こうなったら…これで」

龍王カリバーをライフルモードに変えて狙いを定める

「『キングドラゴン・パニッシャー』!!」

レッドの渾身の一撃が炸裂する、しかしレッドの攻撃は龍明に受け止められてそのまま弾かれてしまう。

「何、だと!?」

「あの一撃を受け止めた、だと!?」

「フフフ、もう私は誰にも止められぬ…誰にも、止めることなどできぬ!!」

「クソっ、一体どうすれば?」

「一矢!何なら俺達の力も込めて撃ってくれ!」

「えっ!?」

「せやな、一人でダメやったらウチら全員の力ぶちかましたるんや」

「んだべ!オラ達全員のパワー、見せつけてやるべ!」

「私達全員が力合わせれば、何だって乗り越えられる!」

「そうだな、俺も力を貸すぜ一矢!」

「みんな…よし!いくぞ!」

「おう!」

レッドは龍王ライフルを構えその後ろから五人がレッドの背中に手を当てて力を送り込む。

「ありったけいくぞ!はぁぁぁ!!」

皆の力が一つになり龍王ライフルは突如姿を変え、龍王の形を象った大筒へと姿を変えた。

「こ、これは!?」

「これはすごい…名付けて『龍王バスター』!うぉぉぉ!!」

龍王バスターにありったけの力を込める

「いくぞ!『龍王バスター アルティメット・キングパニッシャー』!!」

赤 青 黄 黒 白 金 銀の七つの光を帯びた光弾はまっすぐ龍明に向かっていった。

「これしきの攻撃、もう一度弾き返して…」

もう一度攻撃を受け止めるもあまりの威力に弾き返すことができずにモロにくらってしまう。

「そ、そんなバカな…!?この私が、この私がぁぁぁぁぁ!!」

断末魔と共に爆発する龍明

「うひょー、ハンパない威力だなこれ!」

「あっでも待って!まだ倒せてないよ!」

リュウケンジャーの必殺の一撃をくらいながらもフラフラと立ち上がる龍明、すると今度はまた大量の妖気カプセルを取り出す

「ハァ、ハァ、ハァ…私は、負けるわけには、ハァ、ハァ…いかないのです…負けるわけには…うぁぁぁ!!」

すると次の瞬間龍明は大量の妖気カプセルをいっぺんに自らの体に埋め込んだ、すると龍明の体はメキメキ大きくなりあっという間に巨大化してしまった。

「ここは俺がいく!『龍王召喚』!」

龍王を呼び出し中に乗り込むレッド

「『龍王変型』!」


「完成!『グレードリュウオー』!!」


「私は、負けなぁぁぁい!!うぁぁぁ!!」

グレードリュウオーに立ち向かう龍明、だがしかしグレードリュウオーのパワーの前に一蹴される。

「トドメだ!必殺『グレード・キングバースト』!!」

「ぐあぁぁぁ!!お父上様…期待に添えず申し訳ありませんでした…邪龍一族に、栄光あれぇ!!」

最後の言葉と共に爆発する龍明、その様子をアジトから見ていた獄龍斎は

「やはりやられたか…まぁ大方の予想通りだったがな…金龍斎!銀龍斎!」

「ははっ!お呼びでしょうか兄上!」

「いよいよこの儂も出る!その前に今一度準備運動がてら主らと手合わせがしたい、頼めるな?」

「はっ!承知しまして候!」

「フフフ、見ておれ龍賢者共め…必ずやこの儂の手で地獄に葬ってくれる…フフフ、ハーッハッハッハッハ!!」

獄龍斎の笑い声がアジト中に木霊する。




続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ