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聖龍戦隊リュウケンジャー  作者: 紫龍院 飛鳥


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第十九話 掴め真実の愛!オラの全力のアイラブユー

ある日のこと、一矢と辰哉はいつもの裏山の修行場で互いにキングドラゴンレッドと逆鱗モードになって組み手をおこなっていた。

「はぁぁぁぁ!!」

「てやぁぁぁ!!」

激しくぶつかり合う両者

「ハァ、ハァ…流石ですね、龍王の力持ってしてもここまで互角に張り合えるなんて…」

「…あぁ、大分力のコントロールのコツも掴めてきた、すまないがもう少しだけ修行に付き合ってくれるか?」

「えぇ、俺でよければいくらでも!」

「そうか…なら、遠慮なく!はぁぁぁぁ!!」


…修行を終えて研究所に戻る一矢と辰哉

「ただいまー」

「あっ一矢さん、お兄ちゃんおかえり」

「どうじゃ辰哉?体は問題ないか?」

「あぁ問題ない、すこぶる快調だ」

「そうか、じゃがまたいつ暴走しないとも限らないわけじゃからな」

「心配ねぇよじっちゃん、もう暴走することは多分ない…その為には少しでも強くならないとな!」

博士と辰哉が話していると潤平 正子 晴美が研究所にやってきた。

「ちーっす」

「邪魔すんでー」

「こんちはー!」

「アレ?大樹君はいないんだ?」

「大樹?さぁ?俺ぁ見てねぇけど」

「んー、ウチも知らんで」

「アタシも知らなーい」

「…そっか、まぁ多分その内来るでしょ」

「そうですね、それじゃとりあえずお茶にしましょうか?」

「おっ!賛成~!」


…一方その頃、大樹はと言うと

「…ハァ~、また上手くいかなかったっぺ」

どうやら婚活パーティに行ってそこで上手くいかなかったらしくとぼとぼと歩いている。

「なんか落ち込んだら腹減ったべ、なんか食べてこう…」

大樹がお店に入ろうとした次の瞬間、遠くの方で悲鳴が聞こえた。

「何だっぺか!?もしかして邪龍一族!?」

悲鳴のした方へ駆けつける大樹


…現場へと到着する、するとそこでは龍々がモノノケ『邪龍バッファロー』を使って暴れ回っていた。

「アーッハッハッハッハ!!愚かな人間達よ!恐怖と絶望に苦しみなさい!」

逃げ惑う人々、すると人々が逃げ惑う中一人の外国人の女性がつまづいてコケてしまった。

「さぁ、バッファローちゃん!やってしまいなさい!」

「バッファッファ!ぺしゃんこにしてやるでゴワス!」

女性に向かって突進してくる邪龍バッファロー、するとそこへ大樹が生身で飛びかかり邪龍バッファローの角を掴み突進を止める。

「ふごぉぉぉぉぉぉ!!」

「何!?おいどんの突進を止めるとは!?おはんやりよるな!」

「あら?誰かと思ったらリュウケンジャーの黒いやつじゃない!一人でのこのこやってきておバカさんね!アッハッハッハ!!」

「…ふぬぬ、オラは…オラは…負げねぇ!!どっせぇい!!」

すると大樹は邪龍バッファローを持ち上げてそのままぶん投げた

「モォォォ!?」

「そんなっ!?」

「オラを甘く見るでねぇど!力比べだったら負げねぇっぺ」

「くっ…」

「…あの、大丈夫だべか?」

「…ハイ、アイムOKデス…」

「ここは危険だべ、早く逃げるべ!」

「ハ、ハイ!」

逃げる女性、それと同時に一矢達も現場に到着する

「大樹君!」

「一矢!みんな!」

「…フン、次から次へとゾロゾロと…バッファローちゃん!ここは一旦退くわよ!」

そう言って姿を消す龍々

「ま、待ってくれでゴワス龍々様~!」

龍々を追い退却する邪龍バッファロー

「待て!くそっ逃げられたか!」

「…ア、アノ」

「はい?」

さっき大樹が助けた外国人女性が戻ってきた

「サッキハ助ケテイタダイテアリガトウデス」

「あ、いえいえ!あれくらいお安いご用だべ!」

「アノ、モシ良ケレバアナタニオ礼がシタイデス」

「えっ!?お、お礼だなんてそんな…」

「いいじゃねぇか、行ってこいよ!」

「せやで、邪龍一族やったらウチらに任しよし!」

「…みんな、ありがとう!」


…大樹は女性に連れられてカフェでお茶することにした。

「先ホドハホントニアリガトウゴザイマシタ」

「いやいや!それほどでもねぇべ!」

「私レベッカ言イマス、アナタノオ名前ハ?」

「オ、オラ大樹って言います!来島 大樹」

「ダイキ…パワフルデ強ソウナ名前デスネ」

「えっ?そ、そうだべか?」

「私、パワフルで男ラシイ人好キネ」

「いやぁ男らしいだなんてそんな…」

レベッカにべた褒めされ照れる大樹、それから段々と打ち解けていき話も弾んで行った

「…そうだべか、日本のアニメが好きではるばるアメリカから…」

「ハイ、後サムラーイトカ忍者トカ日本独特ノ文化モ大好キデス、日本語モ独学デ勉強シマシタ」

「なるほど、それにしても上手だべ」

「アリガトウゴザイマス…アッ、私ソロソロ行カナイト…」

「そうだべか、ほんじゃ」

「アノ、モシ良ケレバマタ会イタイデス…イイデスカ?」

「えっ?も、もちろんOKだべ!」

「良カッタデス…ソレデハ、シーユー!」

「し、しーゆーだべ!」


…レベッカと別れて研究所へ戻った大樹、レベッカのことを考えながらボーッとしている。

「…大樹、おい大樹!」

「ほえっ!?な、何だべか?」

「お前さっきからボケッとして何考えてんだ?」

「べべべ、別にオラは…その…」

「ハッハ~ン、さてはアンタ…さっきの金髪の外人の女のこと考えてたやろ?」

「はっ、や、オラは…!」

分かりやすくあたふたする大樹

「なんや図星か、アンタホンマ分かりやすいな!」

「大方その女に一目惚れしたとかそんなだろ?」

「ほえっ!?な、何言ってんだべ!?」

正子と潤平に茶化され顔が真っ赤になる大樹、その様子を見ていた一矢は

「一目惚れか、今度こそ上手くいってほしいな大樹君は」

「そうだよね~、ってか大樹君ってなんでわざわざ東京にまで花嫁探しにきたの?」

「あぁそれね、前に大樹君から聞いた話なんだけど…大樹君の故郷の村、今人がどんどん減っていってお年寄りばかり増えて若い人達はほんの一握りしかいなくなっちゃったんだって…」

「そっか、それに大樹君ちって農家だって言ってたから若い人いないと色々大変そう…」

「そう…だから大樹君は村や家族の為に東京に行って花嫁を見つけにきたんだって」

「ふ~ん、やっぱり優しいんだね大樹君って」

「そうだね」

と、次の瞬間、辰美が慌てた様子で

「大変よ!邪龍一族が現れたわ!」

「出てきたか…じっちゃん!」

「うむ、任せろ!」

博士は邪龍一族の出現場所を特定しモニターに写す。

「見つけたぞ、ここだ!」

見ると龍々と邪龍バッファローが街で次々と人々を捕らえ連れ去っていた。

「こ、これは…!?」

「なんてひどいことを…!」

「ん?あっ!」

「大樹君?」

モニターを見てハッとする大樹、モニターにはなんと龍々達に連れ去られるレベッカの姿が写っていた。

「間違いねぇべ、レベッカさんだべ!」

「何だって!?」

「うぉぉぉ!!レベッカさん!今行くべ!」

一目散に研究所から飛び出していく大樹

「あっちょっと大樹君!」

「俺達も行くぞ!」

「おう!」


…街外れの廃倉庫、龍々達はさらった人間達を牢に入れて閉じ込めていた。

「ウフフ、大分集まったわね!これだけいれば最強の改造人間が沢山作れるわ!アッハッハッハ!!」

「ふ、ふざけるな!早くここから出せ!」

そこから口々に出せと叫ぶ人々

「うるさいわね!黙りなさい!」

天井に向けて銃を放ち、人々を威嚇する龍々

「人間の分際ので私に刃向かうなんていい度胸ね…まぁいいわ、それなら私に逆らえないように誰か一人見せしめに痛い目にあってもらおうかな~?さて…」

牢に入り見せしめにする人質を選ぶ龍々、すると一番近くにいたレベッカの腕を掴み連れ出す

「ウフフ、悪いけどあなたに見せしめとして痛い目にあってもらおうかな?」

「オーマイガー!ヘルプ!ヘルプミー!」

恐怖のあまり泣き叫ぶレベッカ

「泣いたってダメよ、恨むんなら自分の運の悪さを恨みなさい」

レベッカに銃口を向ける

「さて、どこを撃ち抜いてあげようかな~♪腕?足?それとも…ここかな?」

レベッカのこめかみに銃口を押し当てる

「まぁ死んだところで改造すれば関係ないし、ということで死んでもらいまーす!」

引き金にゆっくり指をかける

(…ダイキ、ヘルプミー)

と、次の瞬間、大樹が廃倉庫の扉をぶち破り入ってきた。

「レベッカさぁぁぁぁん!!無事だべかぁぁぁ!!」

「ダイキ!」

「やっぱり来たわねリュウケンジャー!一人でのこのこまたよく来たものね!」

「一人じゃないさ!」

後から一矢達も追いつく

「あらあら、まぁいいわ少し遊んであげる!」

そう言うと龍々は指をパチンと鳴らすとどこからともなく邪龍兵軍団と邪龍バッファローが現れた。

「おうおう、よぉも懲りんとこんだけ集めたもんやな」

「上等だ!全員纏めてギタギタにするまでだ!」

「よしみんな、行くぞ!」

「おう!」



「『ドラゴン・チェンジ』!!」


「『業火の龍賢者!ドラゴンレッド』!!」

「『流水の龍賢者!ドラゴンブルー』!!」

「『雷鳴の龍賢者!ドラゴンイエロー』!!」

「『大地の龍賢者!ドラゴンブラック』!!」

「『疾風の龍賢者!ドラゴンホワイト』!!」

「『白銀の龍騎士!ドラゴンナイト』!!」

「『聖龍戦隊!リュウケンジャー』!!」


「さぁみんな!やってしまいなさい!」

「篤と見るべ、龍の力ぁ!」

邪龍兵軍団と激闘するリュウケンジャー

「大樹君!ここは俺達に任せて捕らわれた人達を!」

「合点だべ!うぉぉぉ!!」

邪龍兵軍団を蹴散らし人質を救出に向かうブラック

「ダイキ…」

「ムムム…こうなったら、えい!」

謎のスイッチを押す龍々、するとどこからともなく爆龍が現れブラックに襲いかかる。

「ウガァァァァァァァ!!」

「うおっ!?」

「大樹君!くそっ!」

「いかさんでゴワス!」

加勢に向かおうとするレッドを食い止める邪龍バッファロー

「くっ!」

「仕方ない、ならば俺が!はぁぁぁぁ!!」

逆鱗モードを開放するドラゴンナイトは直ぐ様ブラックの下に駆けつけ爆龍と対峙する。

「こいつは任せろ!早く行け!」

「サンキューだべ!」

爆龍をドラゴンナイトに任せ再び救出に向かうブラック

「あぁもう!こうなったら私が直接始末してやるわ!」

レベッカを牢に入れ、ブラックに銃を乱射する龍々

「うぉぉぉ!!」

龍々の攻撃をもろともせず駆け抜けるブラック

「ドラゴンハンマー!うぉぉぉ!!」

渾身の力を込めてハンマーで吹き飛ばし龍々を壁に叩きつける

「あうっ!」

「みんな、離れて!『ドラゴン・グランドブレイク』!!」

ハンマーを使って牢の鉄格子を叩き壊す

「さぁ、早く逃げるべ!」

牢が壊れて人質の人々は蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げる

「くっ…よくも私の邪魔を!もう許さないわ!その女もろとも消してやるわ!」

「ダイキ!」

「大丈夫だべ!レベッカさんはオラがなんとしても守るべ!」

すると突然、レッドの龍王カリバーが独りでにブラックのところへ飛んでいった

「!?」

「龍王さん、オラに力を貸してくれるだか?」

すると龍王カリバーはブラックの問いかけに答えるかのように眩く光り出した。

「よし!龍王さんの力、お借りするべ!『龍王チェンジ』!!」

するとブラックは眩い光に包まれキングドラゴンモードに変身した。

「『光明こうみょうの龍王!キングドラゴンブラック』!!」

「おいおい、マジか!」

「すごぉい!でもなんで?」

「多分大樹君の『心の底から彼女を守りたい』って強い気持ちに反応したんだ」

「こ、これが龍王の力…!すごい、体の奥底から力がみなぎってくるべ」

「ワォ、エクセレント…」

「よし、これなら…うぉぉぉ!!」

龍王カリバーを構え龍々に斬りかかるブラック、しかしすんでのところで邪龍バッファローが割って入り龍々を守る

「ぬぉぉぉ!!」

「ラ、ラッキー!じゃあバッファローちゃん後はお願いね~!」

そう言い残し爆龍を連れて消える龍々

「ろ、龍々様ぁ!」

「これで終わりだべ!『ドラゴン・ファイナルキングスラッシュ』!!」

「ぐわぁぁぁ!!」

邪龍バッファローを十字に斬り裂き、爆発する。

「ハァ、ハァ、ハァ…や、やったべ…」

「ダイキ!」

ブラックに抱きつくレベッカ

「レ、レベッカさん!?」

「ダイキ、トテモ男ラシクテパワフルデ素敵デス!」

するとレベッカはブラックの頬にキスをした。

「う、うぉぉぉぉぉぉ!!」

キスされたことに興奮するブラック、すると次の瞬間倒した邪龍バッファローが巨大化して復活した。

「チィ!毎度毎度めんどくせぇな!」

「よしみんな!行こう!」

「いや!ここはオラに任せてけろ!」

「大樹、お前一人で大丈夫か?」

「あぁ、今のオラは!負ける気がしねぇべ!『聖龍召喚』!!」

レッドの時と同様龍王が現れ、乗り込むブラック

「『龍王変型』!!」


「完成!『グレードリュウオー』!!」


「もう怒ったでゴワス!本気の本気でぺしゃんこにしてやるでゴワス!」

「うぉぉぉ!!」

邪龍バッファローとグレードリュウオーの激しい力比べが始まる

「ぬぐぐぐ…オラは…絶対ぜってぇ負けるわけにはいかねぇ!ぬぉぉぉぉぉぉ!!」

渾身の力を込めて邪龍バッファローを投げ飛ばす

「これでトドメだべ!必殺!『グレード・キングブラスト』!!」

「モォォォ!!」


「レベッカさん!」

「ダイキ!」

「大丈夫だべか?どこも怪我してねぇべか?」

「ハイ大丈夫デス、ダイキガ助ケテクレタオ陰ヨ!アリガトウ!」

再び大樹に抱きつくレベッカ

「レレレレベッカさん!?ああああの!?」

「オーソーリー!日本人アマリハグシナイデスヨネ?失礼シマシタ」

「い、いえ!ああああの!レベッカさん!」

「?」

「あの、えっと…その、は、初めて会った時から第一印象で決めてました!もしよかったらオ、オラとお付き合いしてください!」

「…オーマイガー!私トテモ嬉シイネ!サンキューベリーマッチダイキ!」

「へっ?じゃ、じゃあ…」

「ハイ!『フチュチュカモノ』デスガ、ヨロシクオ願イシマス…コレデ合ッテマスカ?」

「アハハハ、正しくは『不束者ふつつかもの』だべ」

「Oh!ソウデシタ、フフフ…」

するとそこへみんながやってきて

「やったね大樹君!おめでとう!」

「やったじゃねぇか!大樹のクセによぉ!」

「ホンマよかったやないか!」

「イェーイ!大樹君おめでとう!」

「せいぜい大事にしろよ」

皆思い思いに大樹を祝福する

「みんな…オラ、オラ嬉しいべよ…うっうっうっ…」

「よし!じゃあそうと決まったらみんなで大樹君を胴上げしよう!」

「賛成賛成~!」

みんなで大樹を取り囲み持ち上げる

「行くぞ!せーのっ!」

「ワーッショイ!ワーッショイ!ワーッショイ!」

(みんな…ホントにありがとうだっぺ!)



続く

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