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聖龍戦隊リュウケンジャー  作者: 紫龍院 飛鳥


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第十八話 怒りを乗り超えろ!兄妹の強き絆の力!

ある晩のこと、研究所のソファで横になって眠っている辰哉

「うっ…ハァ…ハァ…」

悪い夢でも見ているのかとてもうなされていて額からは脂汗が出ている。

「うっ…うわぁぁぁぁ!ハァ…ハァ…」

ガバッと跳ね起き目を覚ます、するとそこへ辰美が部屋に来て電気をつける。

「お兄ちゃん?どうかしたの?なんか大きな声が聞こえたけど…」

「…辰美か、スマンな…起こしてしまったか?」

「ううん、トイレ行こうと思って起きたらお兄ちゃんの声がしたから…ホントに大丈夫?しかもすごい汗…」

「あぁ…実はな、ここ最近嫌な夢ばかり見るんだ…」

「嫌な夢…?」

「…夢の中で俺が『俺』に殺されるなんとも変な夢だ…」

「…?なんか意味深な感じでちょっと怖いわね…」

「妙な胸騒ぎがするな…悪い予感しかしない…」

顔をしかめる辰哉


…翌日、辰哉は朝食を済ませた後、一人裏山へ向かった。

と、そこには既に一矢がいて一人で木刀で素振りしていた

「あれ?辰哉さん!おはようございます」

「一矢か…今日はお前一人か?」

「えぇ、まぁ…辰哉さんも修行ですか?」

「まぁそんなところだ…折角だ、一つ俺と手合わせしないか?」

「辰哉さんとですか?えぇ!いいですよ!」

そう言って木刀を構える一矢

「…言っておくが、手合わせとて俺は手抜きはせんぞ!」

辰哉は木刀を構えるや否や目にも止まらない速さで一矢に向かっていき、木刀を振るう。

「はぁっ!やぁっ!てやっ!」

辰哉の剣を正確にとらえ、攻撃を受け止める一矢

「…流石だな、よく見ている!」

「おかげさまでね!俺もこの一年で少しは成長しましたから!」

「フン…そうか、ならこれなら!」

辰哉は木刀を両手に持ち換え、先ほどとはうって変わった力強い連撃を叩き込む。

「くっ…!あっ!」

辰哉の猛攻に必死に耐えるも木刀を弾き飛ばされてしまう

「しまった!」

「取った!」

辰哉が木刀を上段へ振り上げた一瞬の隙を狙って辰哉の足を払う一矢

「!?」

「もらった!」

そのまま馬乗りになり拳を突き立てる一矢、しかし辰哉も負けじと一矢を掴み巴投げで後ろへ投げ飛ばす。

「あうっ!」

そこへすかさず木刀を拾い上げ一矢に剣先を突き立てる

「…終わりだ」

「ハァ…ハァ…やっぱり強いな辰哉さんは…まだまだ敵わないな」

「…フッ」

と、そこへ潤平達も到着する

「お?なんだ一矢と辰哉も先に来てやがったのか」

「あぁみんな!丁度今辰哉さんに稽古つけてもらってたんだ」

「へぇそうだったのか、だったら次は俺とやろうぜ!」

「あっズルい!私も私も!」

「まぁ待て慌てるな、ちゃんとみんな相手するから!」


…一方その頃、邪龍一族のアジトでは。

「ウガァァァァ!!」

鎖でがんじがらめに縛られじたばたしている爆龍

「ふぅ、やれやれ騒がしいですね…」

「うーん、生きてた頃より断然戦闘力は増したけど理性も何もないから前にも増して余計闘争本能剥き出しで手のつけられない獣みたいになっちゃった…」

「なんとかしてください龍々、このままではお休み中のお父上様に聞こえて起きてしまいます」

「仕方ないな…」

そう言って龍々は拳銃を取り出して爆龍を撃つ、すると先ほどまで暴れ狂っていた爆龍は急に大人しくなった。

「なるほど、麻酔銃ですか…」

「今の内に制御装置とかでもつけておこっと…」

「頼みましたよ…では私はその間に彼奴らめを倒して参りますので…フフフ」


…一方その頃、裏山で修行しているリュウケンジャーは

「ハァ…ハァ…ハァ…相変わらずつえーな辰哉は…」

「ホンマやで…洒落にならんわ」

「ふぃ~、もう限界だべ…」

「フン、まだまだ甘いな…っ!?」

邪龍一族の気を感じ取った辰哉

「…邪龍一族だ!」

「何だって!?よしみんな行こう!」

「おう!」

辰哉に着いて邪龍一族の現れた場所へ向かう一同


…現場に到着、そこでは金銀兄弟とモノノケ『邪龍ワニ』が暴れ回っていた。

「そこまでだ!邪龍一族!」

「来たでござるかリュウケンジャーよ…」

「これ以上てめぇらの好きなようにはさせねぇ!」

「フフフ、ならば我らを止めてみよ!返り討ちにしてくれるで候!」

「みんな、チェンジだ!」

「おう!」


「『ドラゴン・チェンジ』!!」


「『業火の龍賢者!ドラゴンレッド』!!」

「『流水の龍賢者!ドラゴンブルー』!!」

「『雷鳴の龍賢者!ドラゴンイエロー』!!」

「『大地の龍賢者!ドラゴンブラック』!!」

「『疾風の龍賢者!ドラゴンホワイト』!!」

「『白銀の龍騎士!ドラゴンナイト』!!」

「『聖龍戦隊!リュウケンジャー』!!」


「篤と見よ、龍の力ぁ!」

「ゆけ!邪龍ワニよ!奴らを始末するでござる!」

「ワニワニワニ!俺様の自慢の顎で噛み砕いてやるワニ!」

「上等だ!くらいやがれ!」

邪龍ワニに聖龍ソードで斬りかかるブルー

「バクッ!」

ブルーのソードに噛みつきそのままへし折ってしまった

「なっ!?聖龍ソードがっ!」

「なんてパワーなの!?」

「ワニワニワニ!そんな柔な剣など屁でもないワニ!」

「…ナロォ!」


…ブルー達が邪龍ワニと一戦交えている頃、レッドとドラゴンナイトは金銀兄弟と対峙する

「はぁ!てやっ!そりゃあ!」

金龍斎の二刀流剣術にレッドも聖龍ソードとドラゴンブレードの二刀流で対向する

「フン、中々の太刀筋…貴様腕を上げたでござるな!」

「そりゃどうも!はぁっ!」

一方で銀龍斎と剣を交えるドラゴンナイト

「うぉぉぉ!!」

銀龍斎に猛攻を仕掛けるドラゴンナイト

「ふむ、やるな…だがしかし、その程度では我らは愚か兄上の足下にも及ばんで候…」

「何を…せいっ!」

「こんなものか…?所詮は兄上の妖気を借りただけのただの人間にすぎんな…」

「なんだと…!?」

「貴様など所詮、もう人間にもモノノケにもなれぬただの紛い物に過ぎぬと言うことだ!」

「黙れ…黙れぇぇぇ!!うっ!?」

銀龍斎の言葉に挑発され、怒りを露にしたドラゴンナイト

突然体から妖気が漏れだし、スーツの形状が禍々しい形状に変わり色味も段々紫色になっていく

「あ゛ぁ…あ゛ぁぁぁぁぁ!!」

「辰哉!」

「不味い!あれはあの時の!くっ!」

ドラゴンナイトを止めようと向かっていくレッド、しかし金龍斎に行く手を阻まれてしまう。

「行かすものか!」

「くっ!辰哉さん!」

「あ゛ぁぁぁぁぁ!!」

苦しそうに身悶えするドラゴンナイト

「アカン!大樹、晴美!こっちはウチと潤平でなんとかするさかい!二人で辰哉を止めたって!」

「合点だべ!」

「OK!」

邪龍ワニをイエローとブルーに託しドラゴンナイトを止めにかかるブラックとホワイト

「辰哉さん!落ち着くんだべ!なんかよく分かんねぇけども気をしっかり持つんだべ!」

「辰哉さん!しっかりして!」

「うぅ…あ゛ぁぁぁぁ!!」

「うおっ!?」

「キャアっ!」

二人でドラゴンナイトを止めようとするが振りほどかれて吹き飛ばされるブラックとホワイト

「大樹君!晴美ちゃん!」

「余所見している暇はないでござる!」

「くそ!こうなったら…『龍王チェンジ』!!」

キングドラゴンレッドに変身し、金龍斎を一気に押し退けるレッド

「うぉぉぉ!!」

「ぐおっ!」

壁に激突する金龍斎

「金の字!おのれぇ!」

「はぁっ!!」

龍王カリバーをライフルに変え銀龍斎を滅多撃ちにする

「くっ!金の字、ここは一度退くで候!」

「うむ、さらばだ!」

姿を消す金銀兄弟

「あっ!ちょっと待てワニ!」

「待ちやがれ!くそ!逃げ足の早ぇワニだぜ!」

「んなもん後や!それよりまずはこっちなんとかせんと!」

雄叫びを挙げながら必死に悶え苦しむドラゴンナイト

「あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!」

「辰哉さん!しっかりしてくれ!」

「あ゛ぁぁぁ!!」

止めに入るレッド、しかしドラゴンナイトの暴走は止まらずレッドもろとも止めに入った五人を紫色の衝撃波で吹き飛ばしてしまった。

「うわっ!」

全員吹き飛ばされてしまい変身が解除されてしまう、丁度その時バイクに乗った辰美が現れた。

「お兄ちゃん!みんな!」

「辰美ちゃん!危ない!来ちゃだめだ!」

「う゛ぅ…」

辰美の方へ振り向くドラゴンナイト

「う゛ぅ…あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

辰美に向かっていき拳を構える

「やめろ!辰哉!」

「お兄ちゃん!!」

すると突然ドラゴンナイトの動きがピタリと止まり、変身が解除されてその場に倒れ込んだ。

「お兄ちゃん!」

「辰哉!」

「辰哉さん!」

気を失う辰哉、既に妖気は収まっている

「とにかく、今は一旦俺達も研究所に戻ろう!」

「あぁそうだな、よし!辰哉運ぶぞ、大樹そっち持て」

「分かったべ」


…研究所に戻ってきた一同、さっきの一連の出来事を博士に話し、相談する。

「そうか…また暴走してしまったか…」

「…もう、お兄ちゃんは元に戻らないの?」

「前にも話した通り、辰哉の体はもう半分以上が人間のものではない故に、私の力を持ってしても迂闊に手を出すことはできん領域まできておる…恐らく、完全に元に戻すことは不可能じゃろう」

「お兄ちゃん…うっ…うっ…うっ…」

「辰美ちゃん…」

「くそ!あいつらマジで許さねぇ!つくづく人間を玩具みたいに扱いやがって!」

壁を殴り怒りを露にする潤平

「これはあくまで私の憶測なんじゃが、私も色々と調べた結果その逆鱗モードとやらは力を増大させる代わりに辰哉の体自体にも並々ならぬ負荷がかかるようでな…恐らくこのまま何度も暴走し続ければ辰哉の体が負荷に耐えられなくなり、やがて辰哉の体は崩壊するかも知れん…」

「…つまり、これ以上暴走が続けば辰哉さんの命は…」

「あぁ…」

「…………」

辰哉の命が危ぶまれていると知り黙り込む一同、するとその時辰美の龍水晶が光り邪龍一族が現れたことを知らせた。

「…出おったか!」

「仕方ない、ここは俺達五人だけで行こう!辰美ちゃんは辰哉さんのこと見てて!」

「はい、分かりました!」

「よし、みんな行こう!」

「おう!」


…現場に到着、邪龍ワニと龍明が待ち構えていたかのように立っていた。

「…フフフ、待ってましたよリュウケンジャー…おや?龍牙の姿が見えませんが?」

「ナメんなや!お前らごときウチらだけで十分やっちゅうねん!」

「そうですか…まぁいいでしょう、ではあなた方から先に始末するとしましょう…邪龍兵!」

龍明の合図でどこからともなく現れた邪龍兵

「さぁ、奴らを始末しなさい!」

一斉に向かってくる邪龍兵軍団と邪龍ワニ

「みんな行くぞ!」

「おう!」


「『ドラゴン・チェンジ』!!」


生身で立ち向かっていき、邪龍兵軍団を蹴散らしながら変身するリュウケンジャー、そのままの勢いでバッタバッタと倒していく


…一方その頃、辰哉は目を覚まし体を引きずりながらリュウケンジャーの下へ向かおうとしていた。

「お兄ちゃん待って!どこに行くつもり?」

「…俺もみんなと一緒に戦う、こんなところで一人寝てるわけにもいかん」

「ダメよ行かないで!もしそれでまた暴走したらお兄ちゃんは…!お兄ちゃんの命が…うっ…うっ…うっ…」

「辰美…」

辰美は泣きながら辰哉にしがみつき引き止めようとする

「お願いだから行かないで!これでもしホントにお兄ちゃんが死んじゃったら私…そんなの絶対嫌だよ!私の大好きな家族がこれ以上私の目の前からいなくなるなんて、そんなの絶対嫌だ!!」

子供のように泣きじゃくり辰哉をぎゅっと抱き締め離さない辰美

「…辰美、ごめんな…だが俺はどうしても行かないとならない、最後まであいつらと共に戦うと約束したからな」

「…だったら、私とも一つ約束して」

「?」

「絶対に、生きて帰ってきて…」

「あぁ、分かった!必ず守る!」

「絶対だよ!」

「勿論だ、もうお前を悲しませるようなことは絶対にしない!約束だ!一度交わした約束は死んでも守る、それが…」

「『それが俺流の流儀』…だもんね?」

「フッ…あぁ!…行ってくる!」

「うん!」


…一方その頃リュウケンジャーは、龍明と邪龍ワニに苦戦を強いられていた。

「ぐわっ!」

ダメージを受けすぎて変身が解除される一同

「フフフ、ハッハッハッハッ!もうこれで終わりです!邪龍ワニ、トドメを指しておやりなさい!」

「ワニワニワニ…さぁ、どいつから食ってやろうかワニ?」

「くっ…」

絶体絶命のピンチ、するとその時だった

「待ちな!」

「!?」

するとどこからともなく辰哉のナイトセイバーが飛んできて邪龍ワニの足下に刺さった。

「危ねっ!」

「…戻ってきましたか、龍牙」

「辰哉さん!」

「待たせたな、お前達!もう心配はいらん、後は俺が片付けてやる!」

「ダメだ辰哉!もしまた暴走したらお前の命は…」

「心配するな、もしまた暴走したとしても今度こそ自分でなんとかしてみせる!それに、必ず無事に帰るって約束したからな…」

「辰哉さん…」

「俺は一度交わした約束は死んでも守る!それが…俺流の流儀だ!『ドラゴン・チェンジ』!!」

ドラゴンナイトに変身する辰哉

「篤と見な、龍の力ぁ!」

「小癪な…邪龍ワニ!」

「分かってるワニ!はぁっ!」

激しくぶつかり合う両者、するとドラゴンナイトの体から徐々に妖気が漏れ始める。

「ヤバいよ!また妖気が!このままじゃまた暴走しちゃう!」

「いや待って!なんかさっきと様子が少し違う…」

「うぉぉぉ!!」

見るとドラゴンナイトの体からは妖気が出てはいるものの、暴走しているわけではなく、自我はまだしっかりと保っていた。

「どういうこっちゃ?妖気漏れだしてんのに暴走せぇへんで?」

「…きっと辰哉さんも戦ってるんだべ、自分自身の中で必死に…」

大樹の言う通り、辰哉は自分自身の心の闇と戦っていた。

『俺は…負けない!お前らにも、自分自身にも!うぉぉぉ!!』

すると突然、ドラゴンナイトの体から紫色の衝撃波が放たれ邪龍ワニもろとも周囲を吹き飛ばした。

「うおっ!?」

「くっ…!」

「キャアっ!?」

「い、一体…何が起こったんだ?」

見るとドラゴンナイトの姿は逆鱗モードへと変貌し、体からは禍々しい妖気が漂っていた。

「た、辰哉さん…!?」

「そんなアホな…まさか…」

するとドラゴンナイトはゆっくりと動き始め、邪龍ワニに歩み寄り突然殴り飛ばした。

「!?」

「こ、これは…!?」

「ハァ、ハァ、ハァ…俺は、龍紋寺 辰哉だぁぁぁ!!」

「た、辰哉さん!」

「まさか、逆鱗モードを克服した!」

「すごい、すごいよ辰哉さん!」

「ば、馬鹿な!そんなはずは…ええい邪龍ワニ!さっさと始末しなさい!」

「ワニワニワニ!やってやるワニ!うらぁ!」

と、邪龍ワニは自慢の大口をガバッと開きドラゴンナイトに食いかかる

「…フンッ!」

「何っ!?」

食いかかろうとした寸前ドラゴンナイトに上顎と下顎を押さえつけられる。

「あが…あががが!あがが!(な、何をする!離せ!)」

必死に抜け出そうとじたばたもがく邪龍ワニ

「はぁぁぁぁ!!」

そのまま力任せに口を広げていき、遂には邪龍ワニの顎を外してしまった。

「あがー!あがががあがががぁ!(イデー!顎が外れたぁ!)」

「これでトドメだ!はぁぁぁ!!」

左手の拳に妖気を込める

「『ドラゴン・アングリーフィスト』!!」

「あがー!!」

ありったけの力を込めた正拳突きで邪龍ワニを吹き飛ばし爆発させる

「己龍牙め…かくなる上は!それっ!」

と、やられた邪龍ワニに妖気カプセルを注入し巨大化させて復活させる。

「後は頼みますよ邪龍ワニ!それでは、ごきげんよう!」

後を任せて消える龍明

「チィッ、デカくなりやがったな」

「俺がいく!じっちゃん、頼む!」

「任せろ!双龍、発進じゃ!」

地下の格納庫から双龍が発進されそれに飛び乗るドラゴンナイト

「行くぞ『聖龍変型』!!」

双龍が変型し、巨大ロボの姿になっていく


「完成!『ソウリュウジン』!!」


「今度こそ噛み砕いてやるワニ!うぉぉぉ!」

「無駄だ!『ドラゴン・ツインファング』!!」

ソウリュウジンの両腕の牙で邪龍ワニに噛みつく

「イダダダ!逆に噛みつかれてしまったワニ!」

「そおれ!」

そのまま邪龍ワニを掴んだまま豪快に投げ飛ばした。

「ぎゃふっ!」

「トドメだ!必殺!『ドラゴネス・ツインバースト』!!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」

断末魔の叫びと共に爆発する


…邪龍一族を倒し研究所へ戻る一同

「今帰ったぞ…」

「お兄ちゃん!」

帰ってくるなり辰哉に飛びつく辰美

「…おいおい、俺はこの通りちゃんとピンピンしてるぞ!だから泣くな!」

「…うぅ、うん」

「それにしても、やっぱり辰哉さんはすごいよね~…あんなすごい力手に入れちゃうんだもん!一矢君と辰哉さんだけズルい~!アタシもなんかパワーアップしたい~!」

「ホントだな、なぁ一矢!今度一回でいいから俺にも龍王カリバー貸してくれよ!なっ?」

「ダ、ダメですよ!そもそも潤平は龍王に認められてないし使えないじゃん!」

「かてーこと言うなって、ちょっとでいいから!なっ?頼む!」

「ダメです!」

「いいじゃねぇか減るもんじゃあるめぇし!」

「潤平君ばっかズルい!アタシも龍王モードしたい!」

龍王カリバーを巡っててんやわんやの大騒ぎになる

「…ったく、騒がしい連中だな」

「…ホント、でも逆に考えてみてよ?賑やかで結構楽しいと思わない?」

「なんだ急に?一矢みたいなこと言い出して…」

「えへへ、ちょっと真似してみちゃった」

「まったく、やれやれ…」



続く

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