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聖龍戦隊リュウケンジャー  作者: 紫龍院 飛鳥


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第十六話 これぞ神の力!キングドラゴンレッド 誕生!!

前回のあらすじ、龍王の剣が封印されている祠を探しにやってきたリュウケンジャーの面々

各々二手に分かれて祠のありかを探す。

しかし、剣の情報を嗅ぎつけた邪龍一族に行く手を阻まれてしまう

邪龍一族を退けつつ祠を目指すリュウケンジャー、はたして龍王の剣を手にするのはどちらか!?


邪龍オオカミと交戦しているドラゴンナイト

「はぁっ!やぁっ!たぁっ!」

邪龍オオカミを圧倒するドラゴンナイト

「くっ…なかなかやるな貴様!だがまだまだだぜぇ!ガルル!」

連続で攻撃を繰り出す邪龍オオカミ

「くっ!」

「オラオラオラ!どこまで耐えられるかな!?ガルルル!」

「なんの…たぁっ!」

力任せ剣を振り、邪龍オオカミを押し退ける

「ガルルル!やるなぁ!」

「これ以上お前らと遊んでいる時間はない、悪いがこれで終わらせてもらう!くらえ!『ファイナルナイトスラッシュ』!!」

「ガルルー!」

ドラゴンナイトの必殺技で地平線彼方へ吹っ飛ばされる邪龍オオカミ

「あーもう!覚えてらっしゃい!オオカミちゃーん!」

邪龍オオカミを追って消える龍々

「…ったく、手間かけさせやがって…どうやら四人は祠へ向かったみたいだな、残るは…一矢と辰美だな」

一矢達の下へ急ぐドラゴンナイト。


一方その頃邪龍猿と交戦するレッド、邪龍猿の身軽な動きに翻弄されている

「ウキッキ!やーいやーい!あっかんべー!」

木の上からレッドを挑発する邪龍猿

「くそー!すばしっこい奴だな!」

「余所見している暇はありませんよ!ほらほら!」

レッドの隙をついて鉄扇で斬りつける龍明

「ぐぁっ!」

「一矢さん!」

「フハハハハ!不様ですねドラゴンレッド!さぁ邪龍猿よ!此奴にトドメを!」

「アイアイ!死ねウッキィ!」

レッドに跳びかかる邪龍猿、するとその時だった、邪龍猿のこめかみに辰美の投げた石がクリーンヒットした。

「ウッキィィィィ!?い、痛いウキィ!」

「あ、当たった!」

「小癪な…己小娘ぇ!」

辰美に向けて鉄扇を投げつける龍明、しかしすんでのところでドラゴンナイトが現れて剣で鉄扇を打ち落とした。

「大丈夫か辰美!?」

「お兄ちゃん!」

「辰哉さん!」

「こいつらは俺が食い止めておく!お前達は先へ行け!」

「え、でも…!」

「俺もすぐに追いかける!早く行け!」

「…分かりました、行こう辰美ちゃん!」

「うん…お兄ちゃん、あまり無茶しないでね!」

「あぁ…」

後のことをドラゴンナイトに託し、先へ進む辰美達

「…よろしいのですか?貴方一人で我々を相手に勝つ自信があるとでも?」

「フン…なかったら最初はなっからわざわざ残ったりしねぇだろ?」

「…後悔しても知りませんよ?」

「後悔なんかするか!俺はあいつらにお前ら倒してすぐ後を追いかけるって約束した…一度交わした約束は死んでも守る、それが俺流の流儀だ!!」

「つくづく目障りな方ですね…まぁいいです、貴方をここで始末してからその後で貴方のお仲間達も後を追わせてあげましょう…」

「そんなこと、させるかぁぁぁ!!」


…一方その頃、潤平達は一足先に祠にたどり着いていた。

「…あれが祠かぁ?」

「そうみたいやな、写真に載ってたやつと丸っきり一緒や」

そうこうしているうちに大樹と晴美も遅れて到着した。

「おんや?どうやら着いちまったみたいだべ」

「はぁ~やっと着いたぁ~!あ、潤平君と正子ちゃん達も来てる!おーい!」

「おう、お前らか…そういや一矢達や辰哉が来てねぇな」

「あぁホンマや、まぁでもあいつらやったら大丈夫やろ?それより早う龍王の剣手に入れておかんとぼやぼやしとったらまたあいつら出てきよんで!」

「んだべな」

「よし、じゃあ行こうか!」

祠の扉を開けて中へ入る、中は薄暗くよく見ると至る所に魔除けの御札らしきものがびっしり貼ってあった。

そしてその奥には床下から大きな岩が突き出ていてその岩の天辺の方に一振りの剣が刺さっていた。

「…これが、龍王の剣…だべか?」

「すごい…なんか、上手く言えないけどすごいパワーが伝わってくる感じがする…」

龍王の剣のあまりの神々しさに一同言葉を失う

「まぁいいや、とにかく早く引っこ抜いちまうぜ!」

我先に岩に登っていく潤平

「アホ!そない簡単に抜けるわけないやろ!」

「大丈夫だって!こんな剣ぐらい一発で引っこ抜いてやんよ!」

そう言って剣の柄を握り力一杯引っ張り剣を引き抜こうとする。

「ふぎぎぎ…!ふぬぉぉぉぉぉ!!ふんごぉぉぉぉ!!だあ~!ダメだ!びくともしねぇぞ!」

「せやから言うたやろ、言わんこっちゃない…」

「よし、なら今度はオラが!」

潤平に代わって今度は大樹が剣を引き抜こうと試みる

「ふぬぉぉぉぉ!!ハァ、ハァ、ハァ…ふんごぉぉぉぉ!!」

力自慢の大樹がいくら引き抜こうとしても剣はびくともしなかった。

「ダ、ダメだべ…うんともすんとも言わんべ…」

「情けないやっちゃな!もうええ今度はウチがやる!貸してみぃや!」

代わって今度は正子が剣を引き抜こうと試みる、しかしやはり剣はびくとも動かない

「かぁ~!一体どないなっとんねん!全然動かれへんで!」

「今度はアタシがやってみる!」

代わって今度は晴美が剣を引き抜こうと試みる

「よいしょっ!あれ?うーん!ダメ!全然動かない!」

「くそ、どうすりゃいいんだよ!?」

そこへ丁度一矢と辰美もようやく到着してきた。

「ごめんみんな!遅くなった!」

「一矢!待ちくたびれたぜ!」

「うん、ひょっとしてその岩に刺さってるのが龍王の剣?」

「えぇ、多分間違いないわ…龍水晶が強く反応してる!」

辰美の龍水晶がこれまでにないほどの眩い光を放っていた。

「なぁ一矢、ちょっとこの剣抜いてみてくれよ!」

「えぇ?俺が?」

「せや、ウチら四人とも抜こうとしたんやけど全然びくともせぇへんねん」

「…恐らく、皆さんは龍王に使い手として認められなかったってことですね…」

「…よし分かった、俺やってみるよ!」

「頼んだべ!一矢!」

「一矢君ファイト!」

「うん!」

意気揚々と岩に登り柄を握る、そして一呼吸おいてから剣を引き抜こうと試みる。

「ふんっ!ぐぐぐ…」

すると、あろうことか剣は岩からスルリと抜けてしまった。

「やった!っと…うわっ!」

抜けた拍子にバランスを崩して滑り落ちてしまった。

「痛っ!」

「一矢さん!大丈夫ですか!?」

「うん…なんとか大丈夫…」

「それより、剣抜けてんじゃん!」

「てことは、龍王が一矢を認めたってことか!?」

「そういうことになるわね、どう一矢さん?何か感じない?」

「いや、特にこれと言って感じないな…」

一矢は剣を持って構えたり力を込めてみたりするが特にこれと言って変化は見られない。

すると次の瞬間、祠の外でものすごい爆音のような音が聞こえた

「な、なんだ!?」

外へ出ると邪龍一族とドラゴンナイトが闘っていた、しかもドラゴンナイトはかなり苦戦を強いられていた。

「ハァ、ハァ、ハァ…」

「辰哉さん!」

「お兄ちゃん!」

「おいおい、流石に一対六じゃ分が悪すぎだろ!俺らも加勢するぞ!」

「あぁ!」

「『ドラゴン・チェンジ』!!」

変身して邪龍一族と対峙するリュウケンジャー

「辰哉さん、後は俺達に任せてください!」

「すまない、お前達…」

「お兄ちゃん、こっちへ…!」

辰美の肩を借りて後ろへと下がる辰哉

「折角だからな、早速使わせてもらおうか!」

龍王の剣を構えるレッド

「そ、それは龍王の剣!?やはり貴様らが!」

「ならばうぬらを始末してから奪うのみで候!」

「覚悟は、よろしいでしょうね?」

「うふふ、たっぷりといたぶってあげる…」

「ウッキッキッキ!」

「ガルルル…」

「望むところだ!篤と見よ、龍の力ぁ!」

邪龍一族と一戦交えるリュウケンジャー


金銀兄弟と対峙するレッド、龍王の剣を使って龍王の力を使おうと試みるも上手くいかない。

「くそ!一体どうすりゃいいんだ!?」

「余所見してる暇はないでござる!『邪龍剣技・双龍の舞』!!」

二本の刀を自在に操り攻撃を仕掛ける金龍斎

「ぐあっ!」

「まだまだいくで候!『邪龍槍術・龍爪乱舞』!!」

槍で無数の突きをくらわせる銀龍斎

「一矢!」

「余所見している暇はないガル!」

「チィ!この犬っコロ!どきやがれ!」

金銀兄弟の連続攻撃を受けて満身創痍のレッド

「くっ…頼む!俺に力を!あいつらを倒す力を!」

必死に剣に呼び掛けるも反応はない

「無駄でござる、貴様らは皆ここで拙者達に殺される運命…」

「さすれば、その刀は我等の物で候…」

「ふざけるな…この力は、お前達みたいな奴等の為にあるんじゃない!この龍王の力は、悪しき力から人々を守る為の力…そう簡単に渡してたまるか!」

と、次の瞬間、突然龍王の剣が金色に光り出した。

「なんだ!?」

「な、なんて光だ!ま、眩しいでござる!」

「すごい…でも一体どうして…?はっ!分かったわ!一矢さん!龍王の剣にあなたの『みんなを守りたい』って想いをもっと込めてみて!」

「守りたい…想い?」

「そう!さっきまで一矢さんは目の前の敵を倒すことばかり考えてた!けどそうじゃないの!きっと龍王の力を使う為には『敵を倒したい』って想いじゃなくて『誰かを守りたい』って強い想いが必要だと思うの!」

「誰かを守る…潤平君や正子さん、大樹君に晴美ちゃん、辰哉さん、辰美ちゃん、博士…それに、沢山の人達…俺はこの全部を守りたい!みんなの平和を…笑顔を…俺は!守る!!!!」

次の瞬間、龍王の剣がより一層輝きを増し、光がレッドを包んでいった。

「龍王の剣よ!俺に力を!みんなを、守る為の力を!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!『龍王チェンジ』!!」


…一瞬ピカッと光り光が収まる、するとレッドは金色に輝くアーマーを身につけており神々しいオーラを放っていた。

「『光明こうみょうの龍王!キングドラゴンレッド』!!」

「キング、ドラゴンレッド…ハンパねぇな」

「ホンマや、ごっついな」

「おぉ、すんげぇべ…」

「すごい、これが龍王の力…」

あまりの変貌ぶりに茫然とする一同

「フン、高々見た目が変わっただけでしょう?虚仮威こけおどしにすぎません!」

「虚仮威しかどうか試してみるか?」

「小癪な…邪龍猿!やってしまいなさい!」

「ウッキィ!くたばれぇ!」

「フン!」

キングドラゴンレッドは剣を抜き邪龍猿に一太刀浴びせる、すると邪龍猿は一太刀受けただけで何ヵ所も斬られてしまった。

「なっ!?たったの一太刀で!」

「あの者…目に見えぬほどの神速の太刀で斬りつけたのか!?」

「どうした?これで終わりか?」

「くっ…」

「来ないならこれで終わらせるまで!」

すると、龍王の剣がライフルの形に変型する

「はぁぁぁ!!」

力を集中するキングドラゴンレッド

「必殺!『キングドラゴン・パニッシャー』!!」

金色の光弾を放つ、龍明達は邪龍猿や邪龍オオカミを身代わりに技から逃れた。

「くっ!覚えていなさい!龍々!」

「は~い!それっ!」

謎のスイッチを押す龍々、すると体内に仕込んであった妖気カプセルの効果で巨大化した邪龍オオカミと邪龍猿。

「後は頼みましたよ!」

姿を消す龍明達

「よし、みんな!行くぞ!」

「おう!」

と、次の瞬間再びキングドラゴンレッドの体が光り出した。

「な、なんや今度は?」

「この感じ、もしかして!『聖龍召喚』!!」

いつものように龍を召喚する、しかし出てきたのは炎龍ではなく神々しい金色に輝く鱗を持った一際大きな龍だった。

「ひゃあ!デ、デカっ!」

「ま、まさか…これが、龍王の真の姿!?」

龍王は雄叫びを挙げ、尻尾でモノノケ達を薙ぎ払った。

「す、すげぇ…」

すると龍王は、何かを訴えようとばかりにこちらをじっと見つめる

「…?もしかして、乗れって言ってるのか?」

頷いたのか首を縦に振る龍王

「よし、分かった!とぉっ!」

龍王と一つになるキングドラゴンレッド

「よし、一気に倒すぞ!」

「バオォォォ!!」

龍王と一心同体となりどんどん攻めふせる

「これでトドメだ!」

すると龍王は口を開けエネルギー弾を放つ

「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」

二体に直撃し、爆発する


「やったな一矢!やっぱオメェはすげぇよ!」

「ホンマ流石やで」

「んだんだ!オラ、感動したっぺ!」

「ホントカッコよかったよ一矢君!」

「みんな、ありがとう…!」

「…よかった、ホントに…ねぇお兄ちゃん?」

「あぁ…そうだな…うっ!」

「お兄ちゃん!?大丈夫!?」

「心配ない…これくらいどうってことない」

「お兄ちゃん…」

「さてと、無事に新しい力も手に入ったことだし!この調子で頑張ろう!」

「あぁ、たりめーだ!」

「もちろんやで!」

「うん!がんばっぺ!」

「よし!これからも頑張ろう!エイエイ…」

「オー!!」


こうして、新たな力を手に入れて気持ちを新たに結束を固めたリュウケンジャー…。


…その頃、獄龍斎は

「…そうか、やはり龍王の力は彼奴らの手に渡ったか…こうなれば並みのモノノケではもう歯が立たんな…いよいよ儂の出番かのう…フッフッフッ、ハッハッハッハッ!!」


獄龍斎の不敵な笑い声がアジトに響いた…。



続く


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