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聖龍戦隊リュウケンジャー  作者: 紫龍院 飛鳥
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第十四話 謹賀新年!お年玉争奪 炎の三番勝負!!

…2018年 元日、新しい年が明けリュウケンジャーのメンバーも正月ムードでみんなで神社に初詣に来ていた。

「今年もいい年になりますように、そして邪龍一族を倒せますように!」

全員で願い、お賽銭を入れて手を合わせる。

初詣を終えて研究所に戻る一同

「やあやあ皆!明けましておめでとう!」

「あ、博士明けましておめでとうございます」

「実はな、今日は日頃頑張っている諸君等の為にビッグなお年玉を用意したのじゃ!」

「お、お年玉!?」

「そうじゃ!じゃが、諸々の事情で一人分しか用意できんかった…そこでじゃ!」

博士はポケットから巻物を取り出してバッと広げて皆に見せる

「第一回、元旦お年玉争奪、炎のガチンコ三番勝負~!」

「お年玉争奪~!?」

「まぁまぁ折角の正月だしの、たまにはこういった催しもいいかと思っての」

「へぇなんか面白そうだな、絶対お年玉ゲットしてやる!」

「上等だよ、やんならやってやんぜ!お年玉はオレのもんだ!」

「何言うてんねん、お年玉はうちのもんや!」

「アタシだってお年玉欲しい~!」

「オ、オラだって負けねぇべ!」

「フン、勝負と言うからには絶対に勝つ!それがオレの流儀だ!」

お年玉がかかっているだけあって気合十分の六人。


「お年玉争奪戦!最初の種目は、福笑いじゃ!」

「へぇ、やっぱり正月らしい遊びで決めるんですね」

「ルールは簡単、1分以内により正確に顔のパーツを揃えられた者の勝利とする!ではまずは一回戦、一矢と潤平じゃ!」

「負けねぇぞ一矢!」

「こっちも絶対負けないよ!」

バチバチと火花を散らす二人

「それでは、よーい…スタート!」

開始のホイッスルを吹く

目隠しして手探りでパーツを探す二人

「ん?なんだこれ?口か?それとも目…?」

パーツが分からず苦戦する潤平、対して一矢は…

「うーん、多分これが鼻かな?で、こっちが目、と」

迷いもなく着々とパーツを置いていく

そして刻々とタイムリミットが迫り

「ピー!終了~!」

潤平の方の福笑いはパーツがでたらめなところに置かれており顔の原形を留めていなかった。

一方一矢の方は、若干の誤差やズレはあるもののほとんど顔らしくなっていた。

「この勝負、一矢の勝ち!」

「やった!」

「チキショー!」

「では早速二回戦に行くぞい!二回戦は正子と大樹じゃ!」

「おっしゃ!負けへんで!」

「オラだって負けねぇだ!」

「それでは、よーい…スタート!」

開始のホイッスルを吹く

目隠しして手探りでパーツを探す二人

「フン、こんなん楽勝やで!」

自信たっぷりにそそくさとパーツを揃えていく正子、それに対して大樹は

「うおー!全然分かんねぇべ!」

パーツが見つからずパニクる大樹

そして刻々とタイムリミットが迫り

「ピー!終了~!」

大樹は前半にパニクッていたロスが響き半分以上パーツが揃っていなかった。

一方で正子はほぼ完璧にパーツが揃っていた。

「この勝負、正子の勝ち!」

「どうや!」

「む、無念だべ…」

「さぁ次行くぞい!次は晴美と辰哉じゃ!」

「負けないもんね!」

「フン、望むところだ」

「それでは、よーい…スタート!」

開始のホイッスルを吹く

目隠しして手探りでパーツを探す二人

「…………」

神経を集中させてパーツを探す辰哉、一方で晴美は

「これとこれが目で、これが鼻?う~ん」

一つずつ確実にパーツを並べている。

そして刻々とタイムリミットが迫り

「ピー!終了~!」

時間ギリギリまで粘った晴美はまずまずの出来で顔を並べた、一方で辰哉は今までのとは比べものにならないほど綺麗にパーツが揃っていた。

「この勝負、辰哉の勝ち!」

「フン、当然だな」

「嘘~…ガックリ」


「では続いて二種目じゃ!続いての対決は…カルタ対決じゃ!」

「カルタか…ちょっと苦手かも」

「こうなったらとことんまでやってやるだけや!」

「望むところだ、さっさと始めようぜ」

「ではまずルールを説明する!今回の対決は勝ち抜き方式じゃ、先に三枚先取した者を勝ち抜けとする、そして最後まで残った一人はその場で脱落じゃ!では準備は良いな?」

「はい!」

「えぇで!」

「いつでもいいぜ!」

「よし、では辰美!」

「はい!ではいきます…『猿も木から…』」

辰美が読み札を読み終わらない内に辰哉が札をスパンっと弾き出した。

「は、速いっ!」

「今全然見えへんかったで!?」

「甘いな二人とも、悪いが一抜けはもらった」

「ナメんなや、何がなんでも取ったろうやんけ」

「オレだって負けない!」

「では、いきます…『龍に翼を得たる…』」

またも辰美が読み終わらない内に辰哉が取った。

「くっ…!」

「なんちゅう速さや…!?」

「フン…」

「では、いきます…『獲らぬ狸の…』」

「もらった!」

またも読み終わらない内に辰哉の手が動き出した、しかし辰哉の手よりも先に一矢の手が先に札を掴んでいた。

「何!?」

「いつの間に!?」

「ふー!たまたま近くにあったから助かった…」

「なんや、運のえぇやっちゃな…」

「まぁいい、次だ!」

「はい!いきます…」

…激しいカルタ合戦が続き、その後一矢が運良く二枚続いて奪取し一抜け、辰哉がその後一枚奪取して二抜け、一枚も取れなかった正子は脱落となった。

「さぁいよいよ最後じゃ、最後の種目は羽根突きじゃ!」

「羽根突きか、取り分け羽根を落とした方の負けってことか?」

「流石は察しがいいな、その通り…この羽根を互いに打ち合い一回でも落とした者の負けじゃ、準備は良いな?」

「あぁ、いいぜ」

「いつでもどうぞ」

「では先攻はカルタ対決で一抜けした一矢からじゃ、では始め!」

「いきますよ、はいっ!」

勢いよく羽根を打つ一矢、辰哉はそれを難なく打ち返す

少し右に反れるも負けじと打ち返す一矢

互いに一歩も譲らずに長い時間ラリーが続いた。

「ハァ…ハァ…」

長時間のラリーで一矢の体力は限界を越えていた

「流石に一矢も疲れが出てきてやがるな」

「せやな、しかも相手は辰哉やろ?あの底なしの体力には敵うはずもないやろ…」

「お兄ちゃん!一矢さん!頑張って!」

「これで終わりだ一矢!」

渾身の力を込めてスマッシュを放つ辰哉

「くっ…!うぉぉぉ!負けてたまるかぁぁぁ!!」

負けじと一矢も最後の力を振り絞り打ち返す、打った羽根は宙に高く跳ね上がりやがてゆっくり落ちてきた。

「もらった!…!?」

振りかぶろうとした途端急に動きが止まり羽根を地面に落としてしまった。

「?」

「この気配…来る!」

「えっ?」

すると次の瞬間、いきなり地響きが起きたかと思えば突如二体の巨大邪龍兵が現れた。

「おいおい、正月でもおかまいなしってか…」

「とにかく早く倒さないと!皆行くよ!」

「おう!」

「『ドラゴン・チェンジ』!!」


「『聖龍召喚』!!」

「『聖龍変型』!!」


変身するや否や合体して巨大邪龍兵に立ち向かうリュウケンジャー

「折角の正月を台無しにしやがって、これでもくらえ!」

巨大邪龍兵Aにパンチを放つ

「ジャリュー!」

怯む邪龍兵A、すかさず攻撃を仕掛けるダイリュウジン

「ジャリュー!」

Aに助太刀しようとダイリュウジンに立ち向かう巨大邪龍兵B、しかし立ちはだかるソウリュウジンに止められてしまう

「お前の相手はオレだ!はぁっ!」

Bにローキックをくらわせ転ばす、そしてすかさず両足を掴みブンブン振り回す

「ジャリュー!?」

そのまま投げ飛ばしAにぶつける

「ジャリュッ!」

「今だ!」

「おう!」

「必殺!『ドラゴネス・インパクト』!!」

「『ドラゴネス・ツインバースト』!!」

「ジャリュー!!」

二体まとめて爆発する


「ふー、やれやれ…やっと片付いたね~」

「んだべ、正月早々勘弁して欲しいべ…」

「あっ、そうだ!羽根突き勝負の決着どうしましょうか?結局邪龍一族の邪魔が入っちゃったから…」

「いやお前の勝ちでいいぜ一矢、どの道負けは負けだ、無駄なあがきはしない…それがオレの流儀だからな」

「辰哉さん…」

「と、言うことで…お年玉は一矢のものじゃな、さぁ受け取れ」

懐からお年玉袋を出して一矢に差し出す

「では、遠慮なく…」

袋を開け中身を取り出す

「こ、これは…!?」

中に入っていたのは現金ではなく、何故か博士が半裸でノリノリでポーズを決めている写真が入っていた。

「うわー…何じゃこりゃ」

「アホらし…」

「趣味わる…勝たなくてよかった」

「オラもこんなんいらね…」

「おじいちゃん…」

「我が祖父ながら恥ずかしい…」

あまりの衝撃的なお年玉に唖然とする一同、しかしそんな中一矢だけは

「うーん、でも逆に考えてみれば絵の題材としてなら結構使えるかも!ありがとう博士!」

「お、おう!まぁ役に立てたなら光栄じゃ」

「よし!なんか創作意欲が湧いてきた!早速帰って描いてみよう!」

「…はぁ、ホンマ底なしのポジティブシンキングやな…」

「まぁでもこれが一矢だもんな…」

「そうだね、やっぱそれでこそ一矢さんだもんね!」

「んだんだ」

「さてと、では研究所に戻って皆でおせちでも食べるとするかの!」

「やったー!アタシ伊達巻き食べたい!」

「よしよし、では戻るか!」

「はい!」


続く

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