冒険者マイクとの遭遇のようです
とりあえず一話投稿します。
後で直したり、削除する可能性もあります。
ご了承ください。
新王歴284年春の後月20日
冒険者ギルド所属のAランク冒険者、マイクは自分の目を疑った。
(おいおい、何なんだよこりゃ‥‥!?)
マイクの視線の先には、大きな穴が空いていた。
直径はおよそ人ひとり分
しかし明らかに普通の穴ではない。
何故なら、その穴は地面ではなく、空間上に空いていたからだ。
しかも縦向きにだ。
魔術的な穴である事は間違いない。
(魔術だとしてもあり得ない!あり得るはずがない!)
こんな大規模な魔術、普通の魔術師には到底使えるわけがない。
使えるのは極一部の超級魔術師だけだ。
そんな奴がこんな辺境に来るわけがない。
そもそも俺がいるこの場所、フリーデル荒野には人が殆ど来ない。
下級竜や皇帝獅子虎などの危険な魔物が多いからだ。
立ち入るためには冒険者ギルドからの許可証がいる程だ。
その許可証もB+ランク、もしくはそれに準ずる実力者しか手に入れられない。
馴染みの受付嬢から聞いた話では、今日、フリーデル荒野への入場申請をした人は俺一人だと言っていた。
(だったらこの魔術を発動したのは誰だ!?)
そんなことを考え、穴を警戒しながら見ていると、その穴から誰か出て来た!
その人物とは‥‥
◆◆◆◆◆ マイク→アーネル
あ~あ‥‥やっちまった。
これ絶対俺見てるよな‥‥
「あ、あの~‥‥」
俺は何か言おうとすると、
「だ、誰だオマエ!?」
と、警戒心に満ちた声で問いかけられる。
しかも剣らしき物を向けられてる。
第一異世界人との遭遇なのに、状況は最悪だ‥‥
とりあえず怪しい者では無い事をアピールする。
「お、俺は怪しい者ではありま」
「そんなわけないだろ!どう考えても怪しいわ!」
だよなぁ‥‥
「じゃあせめて剣だけでも下ろしてもらえませんか?貴方を攻撃するつもりは有りませんので‥‥」
「あ、ああ、分かった。」
何とか説得に応じてくれた‥‥‥
とりあえず俺は、目の前の彼のステータスを覗いてみる。
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マイク・ヴェンリス Lv35
種族:獣人族(獅子+虎)
HP 672(+20)
MP 469(+100)
EXP 522/1000
筋力 450(+20)
物理耐久力 500
魔術耐久力 600
敏捷力 100(+10)
幸運 6(+10)
スキル一覧
炎魔術Lv7 水魔術Lv5 土魔術Lv3 樹魔術Lv6
魔術耐性(炎+水+土)Lv5 武術(剣+斧+格闘)Lv8
特殊魔術耐性(樹+精神)Lv5 自動回復(HP+MP)Lv2
獣化LvMAX(種族特性) 身体硬質化Lv4
ステータス小上昇(HP+筋力+敏捷+幸運)Lv4
ステータス上昇(MP)Lv5
鑑定Lv7 自動治癒Lv5 嘘看破Lv7
称号一覧
Aランク冒険者・爆炎の使い手・魔剣の使い手・鋼鉄の体を持つ男
魔物殺し・武人
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ちなみに普通他人のステータスは覗けない。
戒神と呼ばれる神々が禁じているからだ。
無理に覗こうとすると天罰が下る。
何故俺が覗けるかというと、こんなスキルが有るからだ。
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創神の権力LvMAX
獲得条件
創神より授かる、もしくは創神になる。
獲得効果
創神の権力により、あらゆる罰則を無効化する
無効化出来る罰則はLvの上昇と共に増加する
このスキルを悪用した場合、無効化するはずだった罰則が下る
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‥‥‥正直かなりのチートだと思う。
そんな事を考えていると、
「‥‥‥‥‥」
マイクがまた剣を構えていた。
しかも後ろに気配が。
嫌な予感がして、おそるおそる振り向くと、
「‥‥‥グルルルル‥‥」
ライオンがいた。
なぜか虎模様で。
「‥‥‥‥へ?」
「グルァッ!!」
しかも俺に襲い掛かって来た!!