自分のステータスをチェックしたようです。
誰かの声が聞こえる。
『‥ テ‥ダサイ。』
う~ん、うるさいなぁ、あと五分だけ‥
『起キテクダサイ、タクサン、ヤル事ガアリマスヨ。』
この一言で、意識が覚醒する。
やる事?何だろう?
取り敢えず起きるか‥
俺はしぶしぶ起き上がる。
「ファ~ア、おはよう‥‥。」
いつものように、朝の挨拶をする。
(返事をする奴なんて、いないのにな‥)
と、思っていると、
『オハヨウゴザイマス、ますたー。』
挨拶が、返ってきた。
「っていうか、お前誰だよ!?」
俺がそう言うと、
『申シ遅レマシタ、私、《システム・チュートリアル》ト、言イマス、今日カラ1週間、ますたーノオ世話ヲ、サセテ頂キマス、ヨロシクオ願イシマス。』
と、自己紹介が返ってきた。
《システム・チュートリアル》?
そんなことアーネルからは聞いていないなぁ‥
『先代様ハ、私ノ事ヲ秘密ニシテイラシタノデスカ?』
「ああ、そうなんだ‥‥、そういえば、先代様って誰の事なんだ?」
『先代様トハ、第二千五百三十一代目ノあーねる様ノ事デス。』
「‥二千五百三十一代目?」
『‥‥ますたーガ会ワレタあーねる様ノ事デス。』
若干呆れた感じで、そう言ってきた。
「ああ‥アイツの事か。」
そうすると俺は、第二千五百三十ニ代目のアーネルって事か。
前任者、どんだけ多いんだよ‥
そして、俺は唐突に思い付いた。
「なあ、名前長いからさ、《リア》って呼んでも良いか?」
『私ハ構イマセンガ‥』
何だか戸惑ってる感じがする。
それを聞き流して、強引に話を進める。
「んじゃあ、決まったな、これから、お前の名前はリアだ、リア、これから1週間の間ヨロシクな!」
『ハイ、私ノ名前ハりあデス、コチラコソヨロシクオ願イ致シマス』
こうして、《システム・チュートリアル》の、リアが、俺の相棒になった。
1週間限定だけどな‥‥。
◆◆◆◆◆
「それで、やる事って何だ?」
『マズハ、すてーたすヲ、ちぇっくシヨウカト、オモイマス。』
ステータス?、ゲームなんかでお馴染みの、アレだよな‥‥
『すてーたすおーぷんト、念ジテミテクダサイ。』
こうか?〈ステータスオープン〉
うおっ!なんか目の前に出てきた!
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アーネル (二千五百三十ニ代目) Lv1
HP 1000(+450000)
MP 1000(+750000)
EXP 0/10
筋力 150(+10000)
物理耐久力 250(+25000)
魔術耐久力 400(+60000)
敏捷力 200(+40000)
幸運 50(+49)
スキル一覧
神術(全属性)LvMAX 神術耐性(全属性)LvMAX
六属性魔術(炎+水+風+土+光+闇)LvMAX
魔術耐性(全属性)LvMAX
特殊属性魔術(氷+雷+樹+聖+影+空間+精神)LvMAX
呪術LvMAX 呪術耐性LvMAX
時操術LvMAX 時操術耐性LvMAX
幻術LvMAX 幻術耐性LvMAX 補助魔術LvMAX
武術(剣+盾+槍+斧+刀+格闘)LvMAX
自動回復(HP+MP)LvMAX
金剛防御LvMAX 防御効果貫通LvMAX
詠唱省略LvMAX EXP獲得量上昇LvMAX
隠身LvMAX 読唇術LvMAX
暗殺術LvMAX
感覚超強化(視覚+聴覚+嗅覚+味覚)
ステータス超上昇(HP+MP+筋力+物耐+魔耐+敏捷+幸運)LvMAX
高速移動術LvMAX
称号一覧
転生神・魔術を極めし者・武術を極めし者・医聖・全てを欺く者・全てを見通す者・義賊王・金剛身・時を操る者・創造神・傷知らず・全てを貫く者・勇者・魔王・虐殺者・暗殺王・美食家・酒豪王・神殺し・歩く天災・理不尽野郎・一夜城を造った者・竜の天敵・我が道を行く者・悪魔と呼ばれた者・聖人・聖女・破壊神・幸運の女神の祝福・韋駄天・1人軍隊
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‥‥‥‥どこから突っ込もうか。
『ドウサレマシタ、ますたー?』
「‥‥‥リアさん、質問して良いですか?」
『ハイ、イイデスヨ。』
「まずさ、称号多くない?、何でこんなにあるの?」
『先代ノあーねる様タチノ、ゴ健闘ノ成果デス。』
ご健闘ねぇ‥‥
「《虐殺者》とか、《歩く天災》ってあるんだけど‥‥」
『ゴ健闘ノ成果デス。』
「‥‥ちなみに、何代目のアーネルが取得した?」
『三百十四代目ト、千五百三十五代目ノあーねる様デス。』
何をしたんだ、先代よ‥‥
そう思いながら、《虐殺者》の称号を指でつつくと、
おっ!詳細が出てきた。
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《虐殺者》
虐殺をした者に与えられる称号
獲得条件
一万人以上の人族・亜人族・人型モンスターの殺害
獲得効果
人族・亜人族・人型モンスターへの
ダメージが増加する。
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‥‥‥もう称号を気にするのは止めよう。
《聖女》とか有るけど、気にするのは辞めよう‥‥