苦しみ=優しさ
人間とは、欲張りなものですね。
上を目指すこと。それは、向上へと繋がること。
悪いこととは言いません。良いことと言えるでしょう。
しかし自らが更に上へと行く為に、手を汚し他人を蹴落として行くのです。
その過程で、大切なものすら見失ってしまうのでしょう。
最初のうちは、些細な変化に喜ぶものです。
それなのに、いつしかその素直な気持ちはなくしてしまうのです。
これくらい当然。喜ぶことすら出来なくなってしまうのです。
そうしていつの間にか、感謝の気持ちすらなくしてしまうのです。
一定で構わない。そう言っていた人すら、力を手にすると共に頂点を目指してしまうのです。
優しさすらなくしてしまうのです。
感情をなくして行ってしまうのです。
そんな人の未来は二つあります。
努力を重ね続ければ、頂点へと辿り着くことも叶うでしょう。
しかし怠けてしまえば、その瞬間に元の場所よりも下に落ちてしまうのです。
それからやっと気付くのでしょうね。
自分の醜さと言うものに、やっと気付くのでしょうね。
だからそれを伝えたく、人は言うのです。
「苦しんだものこそ、優しさを知る」と。