今さらながら
とりあえずアップです。誤字あったらスミマセン。
僕は先日、重要な事実に気がついた。今さらかよ!!と突っ込まれても仕方がないくらい重要な事である。
僕は友達――無論、同年代――がいない。
だって、考えてみてほしい。レオ兄さん――明らかに年上、友達と言うより保護者に近い気がする――、クゥさん――パーパの友人?僕からしてみればフサフサモフモフの人?である――。
パーパの友人、知り合いは当然年上である。そもそも、僕はココから出る事がない。いやそれ以前に、家の中でも迷子になるのだから、どちらにしても一人で家を出るなんて無謀な行動はとらない。残念ながら、娯楽があり家の中も楽しい。
つまり、唐突の出会いから殴り合い友情のフルコンボ――殴り合いは必ずしもでない気もする――の最初からないのである。人と出会う機会が圧倒的にない。
言語の先生パーパ。なんでも元勇者一行の一人だし、世界中を移動していたわけだから言語が変わっていなければ、ほぼ全てをコンプしている。記憶量も違う。羨ましい限りである。
魔法――詠唱・術式、体内・体外コントロール――の先生パーパ。元精霊王の位にいただけあって知識量もハンパないし、何よりアドバイスが的確で分かりやすい。例え話も。たまーに、レオ兄さんにも教わる。レオ兄さんは魔族・現魔王ってだけあってバカでかい魔法をいっぱい知ってる。さすがに、僕の身体がついていかないから使えないらしい。まぁ、人の身体と魔族の身体を一緒にしたらいけませんという事だろう。禁忌魔法や禁忌書の知識もいっぱい持っていて教わる。禁忌――素敵な響き、もちろんカッコいい意味で――いいなぁと思ったがやっぱり代償がでっかい。なので、一生…………は、分からないので、とてつもなく危機的な頼らないとダメ的な状況下以外は手を出さないようにしようと思う。ちなみにコレをレオ兄さんに語ったら「いや、そもそも危機的な状況下に陥らない様な努力をしろよ」と至極まともな事を言われた。常識的な事を言われてちょっとむかついたので、古傷を抉ってあげた。
体術――計画書――パーパ。厳密にはまだ早いという事で、体力作りのみやっている。その体力づくりの内容をパーパが決めている。「もう少ししたら適当に連れてくる」と意訳ではなく言われた。
コレだけふりかえるだけでも友達なんて、出来ようがない。
遊び相手は精霊さん・パーパ・たまにレオ兄さんとクゥさん。鬼ごっこ、ドロケイ――両方ともすでに根付いていた遊びである。パーパに誘われた時、凄く驚いた。――チェス、オセロその他もろもろ。当然、人の姿をとれないと精霊さんとは遊べないので――というか遊んでくれる精霊さんのほとんどが高位の精霊さんである――人の姿。
……現実を見たくない。
これはひょっとするとフラグではないだろうか。
友達いない=コミュニケーションの取り方が身につかない=友達できない=ボッチになる=狼きどりをするしかない。というか狼きどりしかできない。=友達できない。一生寂しい人。――いや、パーパ達がいるから寂しい人ではないけど――
……負の連鎖!?
残念ながら、僕はカリスマ性もなければ聖母オーラ――何故この二つをチョイスしたかというと、友達いなくても遠巻きに見られていても、尊敬あるいは信仰になって寂しい人ではないからだ。――もない。正真正銘悲しい人になってしまう!?
うん。書庫から本を探そう。
当分の間僕は、暇な時間は書庫に閉じこもって本を漁っていた。