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精霊とエルフ、妖精は別種族

ご無沙汰です。

 「えーと」

 「そもそも、精霊は自然そのものに近い。勝手にうまれてくるモノもいる。エルフは自然と共に生きているというだけで精霊とは厳密には違う。ただ、精霊は自然に近い為か自然と生きるエルフと契約の儀を交わしたがる奴が多いだけだ」


 そう先日、衝撃の事実が発覚した。精霊とエルフは別モノらしい。


 まぁ、よく考えればそうだと思う。パーパは半透明だったし。精霊は弱いとモノの形すらとれずに、淡い光の状態らしい。これも同族は見えるが、別種族で見えるのはとてつもなく少ないらしい。上の位に上がっていくにつれてモノの形がとれ、他種族との意思疎通も完璧にできる。パーパぐらいになると、人の形をとって食事することも可能だし、偽ることも可能になってくる。――ちなみに、精霊は食べなくても生きていけるが、最近はどの精霊たちもご飯を食べているらしい。


 エルフとは別名「森の民(もりのたみ)」或いは「森の守護者(もりのしゅごしゃ)」とも呼ばれている。比較的、長寿な一族であまり外に出る事がない閉鎖的な種族である。魔法――特に結界に関しては頭一ずば抜けている。後、薬が有名である。とても良く効くらしい。ザ・異世界エルフである。つまり、耳も尖っているし美形が多い。


 妖精は人の身体と変わらないが大きさが手のひらサイズである。そんでいて四つの半透明な羽がついている。あの、黄緑色のワンピースを着て、飛んでいる金髪の子の様なものだ。これも、魔法――特に悪戯に特化しているらしい。


 「……」

 「さて、体外魔力も使えるようだし魔力のコントロールと質を上げるか」


 ああ、そうだった。脱線しすぎて話が逸れた。まぁ、よく考えてみるとこんなに違う種族を、僕が同じとして見ているのが悪い。でも、ついうっかりした。ちなみに事が発覚したのは先日、クゥさんが来たときである。勉強ははかどっている?から始まりお菓子をもらい会話をして、話がかみ合わなかった。


 そう、話がかみ合わず僕の認識とパーパ達の認識が違う事が発覚。質問に答えていくうちに、無言で頭を撫でられた。その後、説明をしてもらい三種族は違うと認識した。


 ああ、話を戻そう。魔力のコントロールは良い方が良い。そう例えるなら、金に無駄遣いをしなくて貯金が溜まっていく人と、無駄が多くて足りなくなって借金する人ぐらい違う。


 つまり、いかにエコに使えるかである。魔法が上手い人とは、エコな使い方が出来る人である。言葉では簡単だが、ソレはとてつもなく難しい。ゆえに効率がよい魔法を使う人は優れていると評価されるらしい。


 個で、見ないのなら特に精霊、妖精、エルフ族が魔に強いと言われている種族らしい。――そう、パーパ達が教えてくれなかったら同じと見ていたのは、とてつもなく失礼で拙かったらしい。


 優れた魔法を使う人=プライドが高いのが世の法則とクゥさんが言っていた。ともあれ、きちんとした(・・・・・・)やつらもいるから平気だよみたいなことを言われてお菓子を貰った。お菓子はとてつもなくおいしかった。


 「そうだな、氷を出して氷像を造るか」

 「氷像」

 「ああ、危なくもないし、魔法の練習には最適だ」


 …………確かに、失敗して全身大火傷とか、切り刻まれるとかは嫌だ。何より、痛そうだ。僕は気合を入れて取り組んだ。


 それから一月ほど、季節外れで場違いな氷像が様々な場所に陣取った。


設定

魔に強い(コントロール)精霊・妖精・エルフ

魔に強い(物理というか力押し?)魔族

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