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 dream ストラクチャー Hero

作者: 夢見るごんぎつね

力を抜いて、適当に読んでくれると助かります。

 なぜかしら、そんなかしら、あぁそうそこでいい

 そな感じ、そゆ雑な体な風な感じが受けるんじゃなぁいー♪

 

 どこか奇妙で陳腐なマイナー音楽をヘッドホンから流出させ耳に受け止めている寝ている僕。

 寝ているから、聴こえていないはずなのに、聴こえている。

 というか寝ているハズなのに、実感がある実体がある。

 昨日およそおそらく5時くらいに寝たはずなのに、あれ、寝たはずだよね?

 そゆ自分でも特に意識してない間にタナトス(あ、懐かしきイノセント厨二病出ちゃった)に身を委ねちゃってたはずなのに、僕には、アレ、待てよ。

 寝たのを特に意識してないのに、なんで寝たってわかるの? アレ…

 ―――――となると、ここは現実?

 ―――――いやいや、ここは夢でしょ。

 なぜ僕が今現在我を確立している場所が夢だと断言できるかというと

 目の前に、ほら、家よりでかいケーキとか、極彩色の鳥とか、ペンギンらしき生物が空を咏遊しちゃってたりとか、海が血の色だったり、してるから。

 まぁ、現実で多分夢と言われてイメージする物が多数存在してるから、てだけなんですがね。

 あ、そうか、僕の脳裏に何かがよぎり、今体に秘めている全ての力を使い足を下から上へ飛ばす。

 「え、アレ…あ、あれれれ…」

 間抜けな声を喉から飛ばしながら、僕は体いっぱいにひろげた両腕を見つめる。

 飛べてないじゃん…。

 そう、誰もが一度は夢に対して抱く『空を飛ぶ』という行為が果たされなかった。

 ―――――となると、ここは現実か?

 ―――――いやいや、やっぱり夢でしょ。

 なぜもう一度僕が今現在確立している場所を夢に認識しようとしたかというと

 だって、ほら、今の僕の様相ていうの? 装いていうの?

 めちゃくちゃこれアレじゃん、ファンタスティックじゃん? 

 まぁまままファンタスティック? てか? プロが遊び半分で作りました的な?

 ブランドがはしゃいじゃいました的な? そんな感じがする様相じゃん?(こっちに落ち着いた)

 そう、僕の今の体は、身を翻し自身に視線を当て確認するが如く。

 ――――なにこれ…

 ―――――え、なにこれ、え? 意味わかんない。

 自分を視認してはみたものの、どこがブランド的でどこがプロ並みなのかイマイチわからない。

 あとどの辺がファンタジスタなのかわかんない。


 ・首元には棘棘した棘がついてる首輪

 ・胴体には、何色かわかんないようなカラーで塗りつぶされてるTシャツ

 ・下は…パープルタイツ一丁、あ、下はなんか履いてるらしい

 ・あと、襟元にスカーフ付いてる、なにこれ触っても不動…アニメキャラかよ…。


 今の自分を改めて観察して、頭の中で箇条書きしちゃった所こんな感じだ。

 ふむ…。

 とりあえず僕は実は、いきなりよくわからない感じになっちゃって不安で不安でしょうがない身体をなんとか誤魔化そうと両足を右へ左へと動かして家よりでかいケーキを目指してみる。

 そうして、どうにかこうにかして、家よりビッグバンなケーキに着地点

 「わーい、辿り着いたー着いたー食べよー食べよーやたー」

 とりあえず、僕は誰もが一度は夢見る願望に辿り着いた時の誰もが一度は予想する反応を一連通りに誰も見ていないのに披露してみる、本当なら上着をバッ! てやりたいけど今は上着を着ていないので泣く泣く手放す、手にさえしてないけど。

 そうやってケーキに辿り着いてケーキを一口大に手刀で切って口に運んではみたものの

 モグモグ…モグモグ…咀嚼、丁寧に咀嚼、味わう、

 うん…モグモグ…グモグモ、美味い…

 口に入れた瞬間滑らかに運ばれていくクリーム…停滞時間は感じさせない、きっと忘れているのだろう

 そしてやはりやっぱり主役キャスト、生地…良い風に間に挟まれているクリームと循環してこちらもやっぱり時間を忘れている様にお腹の中へと運ばれていく…アレ? クリームしか褒めてなくない?

 ケーキを食べ終えた後、(苺はてっぺんにあるので届きませんでした)自分の存在証明をするのも忘れてなんとなく改めて周りを見渡す、あぁ、何もない、何も無い、一言でいえば、NOTHIG!!!! …綴り、合ってます? え、合って…て、誰に聞いてるんだ? 虚しい…。

 虚空…そうです、虚空なんです、何もありません、あると言えば。

 ☆、★、*、星、そうです星です、端に書いた記号がピッタリ当て嵌まる様な星が目の前に一面と

 キラキララキラキ、満面に盛大にババババーンと輝いている。

 ――――――もしやここは宇宙?

 ――――――いやいや、夢でしょ…?

 自問自答してみるものの、気が付いてみると現実とかいうくだらないもはや幻想的2文字が消えている。

 はぁ…改めてみても何も成果がないなんて…笑えるわ…。

 戸惑いと困惑を露骨に表情に出しながら挙動を不審に目ごとキョロっとさせながら歩いていると

 目の前に一人の少女が入った、

 いやいや一人の少女が目に入ったとかなにそれ、幸せ!!!! 莫迦か。

 あらあら少女、ママを探す事もママならない感じかい? とかいう風に寒いギャグを温存させながら脳に備蓄させときながら、僕は少女に話し掛ける、あ、ちなみに僕は大きいπの方が好きなんで、別段、興味がない訳ではない、あれ、どっちだ、まぁいいか。

 「あら彼女、大丈夫? どうしたの、迷える? 迷える子羊ちゃん状態?」

 僕は彼女に困惑と戸惑いの汗が体に流れている事も隠し通しながらクールな面持で話しかける。

 「ごがつはえい!!! ごがつはえい!! …それと汗掻きすぎ顔、不安すぎ、キョロつきすぎ!!」

 彼女は右手を宙にバタバタタバタバやりながら僕に何か必死に唱えてきた、何この子、重要人物?

 「ご、ごめん…ちょっと何言ってるのかわかんないんだけど原稿用紙3枚くらいで説明してくれる? あぁ、なるべく僕が普段嗜んでる官能的アレと同じくらいセクシャル晴らしちゃうくらいのセクシーさとエロさ露骨的アレで」

 僕は最低限のオーダーで彼女にお言葉の説明を頼んでみる、それにしても汗隠すのしんどいわ…ほらもう袖口からダバダバダババダバダ溢れてるし、もうこれ湖作っちゃうよ…、人間湖だよなんだよそれ。

 「ごがつはえい、はうるさい、よ、漢字でそう書くでしょ日本人ならそれくらい学習しときなさいよちゃんと義務教育トライしちゃってんの? ゼミっちゃってる訳? あと貴方の体中から出てるそれ体液、汗よね? 掻きすぎなんだけど、見てるこっちが湖になっちゃいそう、人間湖よ意味わかんないわよ、あとその何か『全力で無理してます』的表情やめてくれる? 無理しないで、頑張らないでッ!!! もういいのよ、休みなさい!!! どうせそれほどの人間じゃないんだから…諦めてッ!!」

 あれ、何か違う、どこか違う、それ僕が求めた原稿じゃない、却下で…何気にけなしてるし…てちょっとまって、え、ちょま、え、汗ばれてる? バレテーラ? え…うそん…必死に手で拭ってるのに…。

 メンタル的に辛いなーナミダちょちょぎれてきた…僕は自分自身を尻目に彼女に再度話し掛けた

 「そうかそうかーアハハハ…そうだよね、止める…無理しない…ここってどこ? ねぇどこ? 教えて、それと君って誰? ねぇ誰? あと僕って誰? ねぇ誰? ねぇ教えてよ、怖いよぉ、怖いよぉ…ふぇ、ふぇぇ…恐いよぉ…」

 小学生も真っ青な泣き顔を羞恥心も忘れたように彼女に色々吐き出す、うわ物理的にも吐き出しそう…。

 「第一の質問も、第二の質問も、第三の質問も、四捨五入する、それどころじゃないし、てかアンタ、泡吹きだし過ぎ、体液出し過ぎ、ヒステリーすぎ…」

 彼女は呆れ顔で僕を見ながら、軽く軽蔑した視線も向けてくる、少し興奮は・・・そんな状況じゃない。

 僕はやはりやっぱりあわあわわあわあわな表情で彼女に問いかけ…

 る暇もなく、彼女の方からまた声が耳に届く

 「アンタ、そんなことしてる状況じゃないから、そろそろ夢から覚めて現実を見なさい、来るわよー」

 彼女が僕におかしなことをさっきとは違う形相で言ってきた、どういうことだよ…

 ここは夢なのか・・・? 現実なのか…? それとも彼女の唯の比喩なのか…?

 錯乱した頭で思考施行させていると、そんな事は意にも介さないという風に目の前にまたしてもイメージを凌駕した物が現れた、


 ―――――細い目が二つ付いていて足が触手の様に幾本もついている簡単に言えば…怪物…だ。


 冷静に目の前の視界に入れたくもない奴を分析している僕…といえば恰好は付くけど、唯単に怯えがピークに達しすぎて足が竦み全身の筋肉が硬直し奮えていて動けないだけの僕と正直に言い換えてみれば、もうチキンすぎて自分でも心底呆れてしまうというより惨め…まぁまだ客観視できる余裕が残ってるだけましか、て自分を冷静に分析してどうするんだ…。

 三度怪物に着眼、ソイツは暴れていて何も無い場所を更に何も失くしていっている、そうこの僕と彼女が踏みしめているこの地面さえも、どうしようか…。

 ふと思い出して僕は彼女の方を見てみると、彼女はなにやら着替えた様子だった、いつのまに終わったんだろう、えらくサービスの悪い御婦人だ…全く…でも露出高めだから許す。

 さっきと反面、彼女の放送コードぎりぎりの衣装を見てヒートアップした僕の顔を彼女は急にこちらを見て確かめ、なんだか呟いてきた。

 「正直な奴ね…サービスしなくてよかった、まぁしないけど…あぁアンタ、この状況わかってる? それとアンタが身に着けてるその趣味の悪いセンスのないブツ達と因果関係あるんだけど、それもわかってる?わかってなくても身体がわかってると思うけど、一応聞いておくけど」

 彼女が呆れ半分と言った顔でどうやら僕に向けて呟いた言葉は、なんだか僕にはチンプンカンプンで一体全体彼女が何を言っているのか、何が起ころうとしているのか、僕は誰なのかが、(実は本気で分からなかった)。

 

 ――――――そうこうしているうちに、怪物は僕たち二人の方へ向かってきて

 ――――――、一歩、また一歩、怪物はおよそ僕が視認する度に足早に土埃と共に進んできて

 ――――――僕達に向かって、何かを振りおろしてきた。


 「て、なななななな何アレ、何アレェェェェェェェェェおかしいよね、ねぇおかしいよね、なんで僕は冷静にまた分析してるの? え、え」

 ふと横を見ると、彼女の姿は雲集霧散。

 一方、振り下ろす直前に呆然と漠然と実況プレイを楽しんでいた僕は、自身の体に何かが振り下ろされることに気付き、ようやく怪物と逆方向に逃げる、時既に遅し…怪物は現実を見ろよと言う程に無情に僕に何かを衝きたててくる、いや突き降ろしてくる。

 僕の体躯よりおおよそ5倍以上はあるであろう怪物が振り下ろした物は、もはやそれだけで僕の体躯の2倍は上回るくらい大きく、俯瞰視してみればきっと『あ、死んだな』思ってしまうくらいに死亡フラグを立てるしかない状況に僕は遭っている。

 その刹那、20秒――――

 朦朧と血で血を拭う程に僕は必死に足を動かす中で、頭に彼女の事がよぎり、キョロキョロと目だけを動かして視界の範疇を探る。

 ――――――見つけた――――――

 緊迫した視界は彼女を捉えたが、彼女はこちらに気付くと同時に舌をベーッと出し、可愛くない言葉を

 死界が危うい僕に向かって討つ

 「気づくの遅すぎるのよ、ふっつー逃げるでしょーふっつーどんだけやわなんですかー、まぁ、どうせ大丈夫なんだろうけど、あぁーそこがムカつくわ―1回マジで逝きゃいいのに」

 罵詈雑言を絶体絶命、窮地の淵に立っている僕に平然とした様子で言い放ってくる彼女。

 「くそ…なんだってんだよ…少し心配してやったのに…甲斐が全くねーじゃねーか…ちっくしょ」

 心底イラついた僕、急に怪物のいる方向へ自分でも気づかないうちに走り出していた。

 振り下ろされた物さえ掻い潜るくらいに全速力で突っ走り僕は怪物の前へ立ち、意識を取り戻す。

 「一難去って…また一難って所でもなんでもないよ…なんで自分から呼び寄せちゃってるの僕…」

 また震えだした全身を拙いおぼつかない精神力でなんとか抑えて、何やら状態がおかしい自分の体に着眼。僕の体は、なぜか怪物の目の前に立った瞬間、煌々と煌めきだしていた。

 その光に目を向けた瞬間、僕の何色かよくわからないわかろうともしていないTシャツの胸辺りからボタンが飛び出してきて、同時に頭の中で≪押せ…≫と声が聞こえる。

 汗と周囲に圧倒された僕は、もうなにがなんなのかわからずとにかくその場の勢いでボタンに両手を思いっきり打ち付ける。

 ボタンを押した僕は、いつの間にかさまざまな色の付いた世界へと飛ばされ、またしてもよくわからないモノを全身に纏わらせられる、それは仮面のようで、スーツのようで、


 ―――――まるで、ヒーローの戦闘服の様な


 どこから湧いたのかわからない爆発音が轟いたのを合図にカラフルに彩られた世界は目の前から消え失せ、世界はまた僕に怪物を魅せた。

 なんだか体中が熱く燃える感覚に包まれる僕は異様に冷静で、まず自分の体を三度確かめる。

 「これは…さっきのスカーフは変わってない…グローブ…? こんなの付いてたっけ…こんな模様の服僕来てたっけ…」

 一つ、又一つと確かめていく中で、僕は更に気になるモノを両手に発見。

 「え…これは…両手剣…? なんで重さが全くないんだ…?」

 その剣を見つめているうちにも怪物は僕の方へ一目散に飛びかかって来ていて、僕には考える余裕も全くなく、どうすればいいのかも全くわからず、無我夢中五里霧中にひたすら

 

 ――――――向かってきた目の前に怪物のド頭目掛けて両手剣を突っ立てた


 砂煙が幾重にも怪物の周りを舞っている状況で、当たったか当たってないか剣の行方すらわからず、僕は唯両手を祈る形にして、地に身を委ね、ブラックアウト

 何色も介在を許すことのない真っ暗な視界の中で、彼女の声だけが聞こえた

 「な~んだ、今回もか…おもしろくなーい、次こそは…絶対に…」

 悔しそうな彼女の声は若干ピーキーな性格を表していて、僕は、心の中でしてやったりな表情を、披露してやった。

 

 ブラックアウトした視界の中で、またあの音楽が耳に流出させられる

 

 なぜかしら、そんなかしら、あぁそうそこでいい

 そな感じ、そゆ雑な体な風な感じが受けるんじゃなぁいー♪


 ―――――ここは、夢…?

 ―――――それとも、現実…?


 「何やってんの!!!! そろそろ起きないと遅刻するわよッ!!!」

 下の方から知った感じのする声が聞こえ、僕は体を起こし、言葉通りブラックアウト、そういう意味じゃないけど、そういう意味もあるのか? まぁいいか。

 なんだか王道な夢の余韻に多少浸りながら僕は耳に装着しっぱなしだったヘッドホンと電源点けっぱなしだった携帯音楽端末の電源を切って、身支度を整えて、階下へ降りた。

 いつも通り、いつもの様に、母に叱られ、泣く泣く通学路を歩く


 ―――――――――首に、赤いスカーフが巻かられている事も知らずに。

 

なんとなく書いてる長編と違う物を描きたくなり短時間で一本書いてみました

拙い文章で、拙い構成ですが、どうか読んでくださるとありがたいです。

 では、貴方の脳裏によみがえる事を祈って。

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