後々に重要な会話
ただ単に伏線を張るためだけの会話です
「ヤッホー、お兄ちゃん」
「遅えぞ、もちっと早くきたらどうだ」
酒場に行ってみるとそこにはもうホーリィとカクタスがいた
「すまん!ちょっと厄介な奴にあっていて遅れた。
とりあえず部屋を借りようぜ」
「ああ、いいけど誰なんだよその厄介な奴って?」
「まあまあ、後ちゃんとパスワードも設定しとけよ」
「分かったよ、わざわざパスワードを入れるってことはお姉ちゃんも来たりするの?」
「ああ、手続きは終わったか」
「うん!」
「それで何があったの?」
「それについては私から説明させてもらうわ」
「あ、お姉ちゃん!久しぶり!」
「久しぶりね水仙、謝罪助君も久しぶり」
「ああ、久しぶりだな八重姫。ただなあヤンデレ狩りをするのはいいが俺らまで巻き込まないようにしてくれ」
「あら、それはほぼ不可能という奴じゃないかしら?あなたが月影と一緒に遊ばないことってなかなかないじゃない」
「まあな、というかおまえが外に出てこない以上、俺がSP代わりにならんといかんだろう」
「ええ、その点に関しては感謝してるわ。」
「でどんなことがあったんですか、お姉さま?」
「えーと、簡潔に言うと造化の三神の一柱である『至高の神 天之御中主神』がPKギルドを伴って現れたわ」
「え?あの変人さんがですか?」
「ええ、あの変人がよ」
「目的はなんなんでしょうね?」
「さあ?ただこのままだと五千六百二十五年ぶりに創世神同士の争いが起こることになるわ」
「おいおいシャレになってねえぞ」
「洒落じゃないもの」
「そこでだ!奴らが活発に動き出したら聖音にちょっと細工をしてもらって一時的にだがこのゲームからログアウトできるようにしてもらって、その中で残ったやつらだけで戦争をするつもりだからお前らにも手伝ってほしいんだがいいか?ちなみにログアウト可能期間は3時間だ」
「ああいいぜ。でもその場合プレイヤー側は誰を代表に添えるんだ」
「PK側はまず間違いなくウェンディグケイト(天之御中主神)が代表だろうしPKK側は俺だからなあ、俺らに負けないぐらいの神格持ちとなると聖音ぐらいしかいねえぞ」
「ええだから私がプレイヤー側の代表になるわ」
「そうか、それなら問題ねえな」
「アバターはどうするんですか?お姉さま」
「大丈夫よ、アバター自体はもう作ってあるから後はログインして速攻でレベルを上げまくればいい話だしね」
「他にはとくにはないか?」
「ああ。で、聞きたいんだが最近はどうなってる?」
「そうですねえ、そんなに変わったことはないですねえ」
「しいて言うならこの先のステージがβ版とは違って3種類のフィールドに行けるようになってたな」
「そうか、その中で一番PKが居そうな場所ってあったか?」
「そうだな…それならシノ密林だと思うぞ。あそこは光がないから暗闇に隠れて襲われることが多いからな」
「分かった、じゃあ俺はその密林をクリアするわ。」
「わかった、じゃあ俺は洞窟のほうをやっておくな」
「じゃあ私は海岸のほうをやっておきますね」
「じゃあとりあえずのところはこれでOKかしら?」
「ああ、また何かあったらすぐに報告するってことでいいな」
「了解した。じゃあ解散か」
「ああまたな」
「最後に一つだけ言っとくけどこのゲームはだんだん異世界と一つのものになっていくと思うからそこだけは注意してね」
「俺らをなんだと思ってるんだよ。異世界トリップなんて何回もしたぞ」
「違うの、そうじゃなくて」
「もしかして、魔王の復活についてとかのことか?」
「ええ、私たちと同類が呼ばれるかもしれないからそのことに十分注意しておいてね」
「ああわかった。いつもありがとうな」
「どういたしまして」
「じゃあこれから俺たちの物語を紡ぐとしますか」
「そうですね時間の糸を紡ぎ始めましょうか」