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Infinity Spirit Online 「魂の輝きを継ぐ者」  作者: 暁響
読者への変人具合のチュートリアル
1/20

全ての始まり

初投稿です

これからよろしくお願いします

「只今よりこのゲームはデスゲームになりました」


なんでこんな事になってしまったんだろう…


俺こと恐山おそれやま 月影つきかげはこのゲームを始めることになったきっかけを思い出していた・・・





「おにいちゃ~ん、一緒に限魂しよ~」


とかわいく話しかけてきたのは俺の妹である恐山おそれやま 水仙すいせんだ。


水仙が言っている限魂げんたまというのは正式名称をInfinity Spirit Onlineと言い

今度発売される予定のVRMMORPGなのだが

無限の様な職種と鮮やかなグラフィックで今大注目のゲームだ。


「でもあれはまだ買えないだろう、確かもう一回目の販売は終了しているはずだぞ。

それにキューピッドも持ってないし」


キューピッドとはVRMMOをするにあたって必ず必要になるヘッドギアのことである。


「それならだいじょうぶだよ、ほら」


そういって水仙が持っていた袋を見てみると中にキューピッドと限魂のソフトが入っていた。


「どうしたんだ、これ」


そういって聞いてみると


「ふふ~ん、βテストの景品だよ~

この前までやってたβテストで私がギルマスやってたギルドが

最後のギルド対抗戦で準優勝したからその景品として渡されたの~」


「なるほどな、でも俺でいいのか?」


「何が~?」


「いやお前、ほかにも渡したい人はいるだろうに俺でいいのか?」


「特に渡したい人もいないしお兄ちゃんにあげるよ」


「ならいいんだが」


「そんなに言うならあげないよ~?」


「いや、ありがたく使わせてもらうよ。ありがとな、水仙」


「えへへー」


ピンポーンとインターホンの音がしたので出てみると


「やっほー、ムーンシャドウ

お前が限魂やると聞いてきたんだがあけてくれないか」


「・・・」


「おーい、ムーンシャドウって呼んで悪かったよー

すまんけど、ドアを開けてくれー」


「おーいマジですまなかったから開けてくれー」


「・・・はぁ、分かったよ、今開けてやるからおとなしくしろ」


「サンキュー、はぁ、暑かった~」


と言って人の家で勝手にくつろいでいるこいつの名は緋乙女ひおとめ 謝罪助わびすけ

自称・俺の親友とクラスのみんなから認定されているお調子者だ


「おい、謝罪助勝手に人の家でくつろぐな」


「いいじゃねえか、親友だろ」


「俺は一回たりともお前のことを親友と思ったことはないっ」


「このはずかしがりやめ~、このっ、このっ」


「あ、謝罪助さんこんにちわー」


「水仙ちゃんヤッホー」


「水仙、そんな奴にかまわなくてもいいぞ」


「なんだとー、このっ、このっ」


「ところでお前はいったい何しに来たんだ?

ただふざけるためだけに来たんだったら追い出すぞ」


「つれないねぇ~、影やんよう、

お前が限魂やると聞いて説明しに来たんだよ」


「いらん、というかお前もテスターだったのかよ」


「おうよ、『絶対防衛のカクタス』といえば俺のことだぜっ」


「二つ名まであるのかよ…

説明なら水仙がしてくれるし

そもそも俺は世界観以外の説明は聞かないしな」


「そうか、まあどちらにせよここにいるがな」


「いや帰れよ」


「ひとりだとさびしいんだよおおぉぉぉぉ」


「はぁ、分かったよ

その代り違う部屋な

このことに対して文句は言わせないぞ」


「ああ、べつにいいよ

それぐらいならOKだ」


「お兄ちゃん、謝罪助さん、そろそろスタートの時間だよ」


「お、もうそんなじかんか

キャラメイクに時間がかかるらしいし

そろそろ始めるか」


「うんっ」


「おうっ」


その後自分の部屋に行きキューピッドの接続をしていると

水仙からメールが届いており中身は、


「お兄ちゃんへ、私の部屋から一番遠いのでメールしますね

ログインした後教会に来てください

そこで落ちあいましょう」


「あいつなぁ、水仙の部屋から俺の部屋までそんなに離れてないんだがなぁ」


(どうも水仙はゲームのことになると人が変わるみたいだ)と思いながら

準備ができたので

キューピッドを頭にかぶり


「リンク・スタート」


こうして俺の魂は深淵に落ちて行った・・・



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