9.追憶5 ―雪の村―
前回から一年後。
ロンドンはパタノスタ・ロウに店を構えるリプトン書店にギーヴ・バルトロメからの手紙が届いたのは一七六五年の九月末だった。三月地震が起き、空が雲で覆われ太陽光が遮られて半年が経ち、水不足、凶作、飢餓などという不吉な言葉が現実味を帯びてきた頃だった。ロンドンにおける本の売れ行きも右肩下がりで、せめて貸本屋にでも転身した方がいいのではないかと書籍商たちが愚痴をこぼすこともしばしばだった。
ギーヴからの手紙の宛名はミスターリプトンとなっていたので、ユアンは迷わず封を切った。中から出て来たのは演劇のチケット一枚のみ。シェイクスピアだ。どう考えても、ユアンがエディンバラ名誉司教と二人で観劇に出かけるとは考えにくい。ヨイクに渡してくれということだろう。
チケットに印字された日付は十一月二十七日だった。まだ二カ月近く時間があったが、ユアンはすぐにヨイクに手紙を書き、封筒にチケットを入れてその日のうちにポストに投函した。今度こそ、ギーヴがヨイクに何か教えてくれる気になったのかもしれない。善は急げだ。
四週間後、ヨイクからの返事が届いた。
『ヒベルニアへ旅立つ時が来たわ。船を用意してエディンバラへ向かって。私も十一月二十五日までにはエディンバラへ行く』
話の飛躍に付いていけず、ユアンは何度も手紙を読み返した。ヒベルニアへ旅立つ時が来た?ヨイクはヒベルニア行きの手がかりをついに見つけたのだろうか。ユアンは急いでグラスゴーの弟に手紙を書き、三年前にグラスゴーを追われた時に預けた貿易船をエディンバラまで運んでほしいと頼んだ。そして翌々日にはリプトン書店を友人と従業員に任せ、ロンドン中央銀行で貯金の半分を下してエディンバラ行きの駅馬車に乗りこんだ。エディンバラへ着くとすぐにヨイクへの手紙を投函した。
『あんたの村まで船で迎えに行く』
エディンバラの船着き場へ向かうとすぐに自分の船が分かった。歴戦の貿易船の前に見知った人物が立っていたからだ。
「旦那さま、お久しゅうございます」
感極まったようにしみじみと目礼したのはかつてユアンの執事を務めていた老人だった。ユアンは彼の肩に手を置いて彼をねぎらい、船内に足を踏み入れた。すると、三年前に別れた四人の元使用人たちがユアンを出迎えてくれた。フォション侯爵に射殺された御者の妻クレアは三歳になった娘を連れていた。あの時の乳飲み子がこんなに大きくなったのかとユアンは大喜びした。
かつての主従は再会を喜び合い、船室の改装や航海のための積み荷について綿密に話し合い、共に食卓を囲った。もちろん、船内の厨房で腕を振るったのはリプトン家の元料理人である。夜が更け、楽しい宴が終わるとユアンはロイヤルマイルの宿に引き返した。夜は物騒だからと執事が無理やりついてきた。
「あれだけ良くしていただいてこんなことを申し上げるのは憚られますが、旦那さま、あなたは全てお見通しだったのではないですか?私たちを解雇した時、手厚い報奨を与えて送り出せば、私たちがいつかご自分の元に進んで戻ってくるであろうことを」
入り組んだ暗い夜道を歩きながら、執事は訊ねた。エディンバラの道は複雑怪奇だ。ロイヤルマイルから一歩奥に入ると、トンネル状の細い路地がどこまでも広がっている。
「あなたはこんな日が来ることを知っていたのではないですか?あのお嬢さんと出会った時にはもう、彼女と一緒に御伽噺の国へ行くことを確信していたのではありませんか?だからあなたは自分の貿易船を一隻だけ残しておいた。他の船はみんな弟さまに譲り渡してしまったのに」
ユアンは答えなかった。
「恐ろしい方だ。けれど私たちはあなたに感謝しています。感謝してもしきれないほど。このご時世に屋根の下で眠ることができるのはあなたのおかげです。あなたもご存じでしょうが、今、裕福だった者は貧しく、貧しかった者はより一層貧しくなり果てています。路地裏には餓死者とも浮浪者とも区別のつかないものが溢れ、誰もが明日は我が身と震えています」
ユアンの暮らしているロンドンも酷い有様だった。日照不足で作物が育たずパンの値段がつり上がると、貧乏人は食べ物を得るために様々な物を売り払い、家賃が払えなくなればアパートから追い出された。豊かな商人や貴族が食べ物の買い占めを始めると、物価はますます上がり、飢えた人々によってパン屋が襲撃されることも珍しくなくなった。
執事は静かに続けた。
「私たちが再びあなたの元に集まったのは、あなたを信じているからですよ、旦那さま。御伽噺の国を目指すなどという馬鹿馬鹿しい航海を前に私たちが逃げ出さないのも、あなたを信じているからです。あなたが私たちを悪いようにはすまいと堅く信じているのです」
細い路地を抜け、二人はロイヤルマイルに出た。そこここの宿やパブが明かりを灯し、不景気に負けずに賑わっているが、一年前にヨイクとその道を歩いた時より遥かに寂れてしまっている。三月地震以来、世の中全体がおかしくなっている。
「こんな時代にあなたのような主を持てた私たちは幸せです」
野兎亭という宿の前でユアンは執事と別れた。トンネル状の路地に消えていく老人の後ろ姿を見送り、ユアンは何とはなしにロイヤルマイルの賑わいを眺めた。
「信じるということは知ることを拒むということだ。それは無責任なことだと思わないか?人から信用されるということは喜ばしいことだ。だけどそれは、責任を負わされているということじゃないのか?」
小さくつぶやき、ユアンはクラシックのリーダー・マキシム・バルトロメのことを考えた。クラシック教徒たちから厚い信頼を寄せられ、老若男女問わず人望が厚かったというマキシムは責任の重みに耐えきれなくなったりはしなかったのだろうか。
ふと、ヨイクなら今のつぶやきに何と答えるだろうとユアンは思った。二人が初めて会った日、ヨイク自身もユアンを信じると断言したのだ。
貿易船の改装を終え、ユアンがヨイクの故郷に辿り着いたのは十一月十七日だった。小さな船着き場に貿易船を泊める場所はなく、ユアンは沖に錨を下して小舟で岸に降り立った。雪に覆われたノルウェー北部にある彼らの村は決して豊かではなかったが、都市部で見られるような餓死者や浮浪者はいない。ある程度の貧富の差はあっても、人々が助け合って暮らしているのだ。
雪がちらつく灰色の空の下、ユアンは出迎えてくれたヨイクの案内で村を一回りした。ヨイクたちは半定住、半遊牧の暮らしをしており、白樺の木で作られた家屋十数棟が船着き場を中心に点在している。彼らのように海辺に住むサーメ人もいれば、森の中や山の中や湖畔で暮らすサーメ人もいるのだという。
「私たちには漁業をやる家と放牧をする家があるの。漁業をやる家の男は海が凍らない限り船を出して漁に行くし、海が凍れば氷に穴を開けて魚を釣るの。放牧をやる家の男は交代で放牧生活をしていて、うちの父も先月は丸々一ヶ月留守にしていたのよ」
ユアンはまだ会っていないが、ヨイクは父親と祖母と三人暮らしだと言っていた。一ヶ月男手がないのはさぞ不便だろう。それとも、不足した男手も貸し借りするのだろうか。
「じゃあ、あれは何だ?放牧に出かけないトナカイもいるのか?」
真っ白な息を吐きながらユアンが指差したのは村の外に囲われた数十頭のトナカイの群れだった。
「あれは放牧から帰って来た屠殺されるトナカイ。秋になるとトナカイの肉を町へ売りに行ったり、自分たちの食料として保存したりする作業が始まるのよ。冬を越すトナカイだけを春まで森に放すの。森は風をさえぎってくれるから冬でも少し暖かいのよ」
二人はものの数十分で村を一周してしまった。ヨイクはトナカイに近づいてみようとユアンの腕を引いて誘った。立派な角を持ったトナカイを柵越しに眺めユアンの胸はわくわくしたが、彼らの方はユアンには目もくれず、実に悠然としている。
「トナカイの主食は苔。苔は日光がなくてもある程度は育つから、彼らは元気よ。私たちも森や海で取ったものを食べているから暮らしていけてる。物価が上がったせいで町ではロクな買い物ができなくなっちゃったけどね」
ヨイクは肩をすくめ、柵に背を預けて自分の村を眺めた。故郷を愛おしむような彼女の目を、ユアンは吸い込まれるように見つめた。
「一年中村にいるトナカイもいるわ。運搬用の雄のトナカイは町に出かける時の必需品なのよ。この村には郵便夫が来ないから、私たちの方から町へ郵便物を取りに行くんだけど、あんたが送ってくれた本やなんかも、みんなトナカイが引いてくるんだから」
ユアンはリプトン書店から新刊を出すたびにヨイクへ一冊ずつ進呈していた。ほとんどが児童書や冒険小説や古典の類で、ヨイクは村人の誰でもが読めるよう図書室を作ったと手紙で教えてくれた。それからは古書店で買った評判の本なども送っていたのだが、そうすると郵便物を取りに行った村人は重い本を何冊も持って村に帰らなければならなかったに違いない。
「かえって悪いことをしたな」
「まさか。あんたの本が来ると子供たちが喜ぶのよ。文字が読める人は少ないし、英語も難しいけど、挿絵を見ればだいたいの話は分かるからね。外国語に興味を示して少しずつ言葉を覚える人も増えてるし。今、誰があんたを自分の家に泊めるか争奪戦をしてる。みんな英国紳士からロンドンの話を聞きたいって何日も前からそわそわしてるのよ」
ヨイクがユアンに視線で示した方に彼女と同年代の娘が四人立っていた。ヨイクと同じ藍色のワンピースに赤い帽子を被っている。彼女たちは木陰からこちらの様子をうかがっていたようだが、ユアンが振り向くと黄色い声を上げて走り去った。何度もユアンを振り返り、互いの顔を見合わせてくすくすと笑い合いながら。ユアンは居心地の悪い気持ちになり、話題を変えた。
「そうだ、そろそろ教えてくれ。ヒベルニアの場所を突き止めたのか?」
顔を合わせたらすぐに訊いてやろうと思っていたのに、ヨイクの顔を見たら忘れてしまった。思わず身を乗り出したユアンに、ヨイクは満面の笑みを浮かべて頷いた。
「見つけたって言ったら、信じる?」
三か月前に十八歳になったヨイクの唇がユアンの耳元でそっと囁いた。身を切るような寒さで冷たくなった耳に彼女の温かい吐息がかかり、ユアンは一瞬言葉を失くした。
「……信じるさ」
絞り出した言葉にユアンは自分で驚いた。無責任で浅墓で、嫌いな言葉だと思っていたのに。
「できれば暖かいところで話したいけど、適当な場所を思いつかないからここで言っちゃうわ。ここならトナカイしか聞いてないもの」
ユアンはうなずいた。
「あのね、実は私、一年前から、隔月で二週間くらい、エディンバラ大学で生活してたの。ギーヴ猊下の意見交換会に出席したことがあるって言ったら、エディンバラ大学図書館が出入りを許可してくれて、ついでに学生寮にも住まわせてくれたのよ。ただし、父や婚約者の遊牧当番中に行っているから、彼らはそのことを知らない。彼らは、私が勉強や研究をやめて花嫁修業に精を出してると思ってるの。今度の旅のこともまだ言ってない。彼らにとっては寝耳に水」
エディンバラにいたのなら連絡してくれれば会いに行ったのに。ユアンはそう思ったが口には出さず、代わりに非難がましいく訊ねた。
「こそこそするなんて、あんたらしくないな」
ヨイクは柵に預けていた背を放し、うつむいて深いため息を吐き出した。
「覚悟が決まらないんだと思う」
若き民話学者はきっぱりと言った。ユアンは、自分が躊躇していることをこんなにはきはき口にする人間を初めて見た。思わず口から笑いが漏れた。
「覚悟が決まらない?明日出港するっていうのに、やっぱり、あんたらしくないな」
笑うユアンを軽く睨みつけ、ヨイクは静かに語る。
「あんたが思っているほど、私は勇敢じゃないわ。むしろ私は臆病者だと思う。最初の旅に出る時だって、本当は何度も迷った。自分が何か取り返しのつかない選択をしようとしているんじゃないかって怖くてたまらなかった。それでも私が旅に出たのは、私が負けたからよ」
「負けた?」
「私の中の恐怖が、湧き上がる好奇心に負けたのよ、私はいつだって私の好奇心に負けて負けて負け続けてきた。あんたに本を出そうと誘われた時も、エディンバラの地下道を通ってギーヴ猊下に会いに行った時も、私はいつだって負けてたのよ。決して勇敢なわけじゃない」
「言いかえると、あんたの好奇心は何物にも負けないってわけだ。根拠のない勇気より、その方が分かりやすくて頼もしい。あんたの好奇心や探究心は、全ての恐怖に打ち勝ってヒベルニアへ出かけるべきだと言ってるんだろう?だったら、今までのように負けてやればいいことだ、今さら何を躊躇う必要があるんだ?」
ユアンはさも当然という口ぶりで言ったが、ヨイクは煮え切らない表情で地平線の彼方を見た。西の方角だ。空を覆う分厚い雲が、うっすらと橙色に染まっている。時刻は午後三時半、もう日が沈むのだ。
「ヒベルニアの本を出せば私たちは教会に追われることになるわ。ここが教会に知られたら、ここを出て行かなければならない。もしかしたら、一生戻って来られないかもしれないわ」
ヨイクは言いながら、腕を上げて誰かに大きく手を振った。彼女の視線の先をユアンが目で追うと、一人の青年がこちらへ手を振っていた。ヨイクと同じ金髪碧眼で、背の高い男だ。他の村人同様に藍色の民族衣装を着ていて、ヨイクと並んだらさぞ似合うことだろう。ユアンは直感的に、彼がヨイクの婚約者なのではないかと思った。
「婚約者や父や祖母とも別れることになるかもしれない」
ユアンはようやくヨイクのため息のわけを理解した。当然だが、彼女は旅立つことをとっくに心に決めている。だが、彼女は故郷や家族を捨てる覚悟が決まらないのだ。
「こんな時、普通の娘なら父親や婚約者を放って旅になんか出ないはずだわ。それなのに私は、薄情ね。父親に育ててもらった恩を忘れ、幼馴染の婚約者を裏切り、故郷を捨てても知りたいことや見たいものがあるなんて」
ヨイクは優しいのだ、とユアンは思った。ユアンなら自分が薄情だなどと一瞬も考えずに旅に出るだろう。実際、ユアンはアメリカへ渡る際、母と弟妹をグラスゴーに残して旅立ったのだ。当時はエネルギーと好奇心のあり余る十五歳の少年だったとはいえ、今から思えば少々薄情だったのかもしれない。しかし、そのことで家族に非難されたことはない、一応、今のところは。
「別に普通だ。あんたは学者だろ」
「そうね、私は学者よ」
青年がこちらへ近づいてきたので、ヨイクは早口で話を終わらせた。青年は柔らかい笑顔をヨイクに向け、それからユアンに向かってはにかんだ。男にはにかまれても嬉しくはないが、ユアンは目礼を返し、ヨイクの顔を見下ろした。
「私の婚約者のカームスよ。カームス、こちらがリプトンさん」
「はじめまして、リプトンさん」
カームス青年は片言の英語でそう言うと、イギリス式に右手を差し出した。ユアンはそれを握り返し、失礼だとは思ったがつい彼の頭の上からつま先まで視線を走らせてしまった。半遊牧生活で鍛え上げられた肉体は立派なものだが、おれの方がテントウムシ一匹分だけ背が高い。ユアンは精一杯の微笑を浮かべた。
「はじめまして、カームス君」
カームスは赤ん坊のように無邪気に微笑み、それからヨイクの腰にたくましい手をまわした。ユアンが作り笑顔を崩さなかったのは奇跡だった。
「ヨイク、僕らの結婚式にはリプトンさんにも来てもらおう。リプトンさんには本当にお世話になったんだ」
「結婚式?!」
声を裏返して訊ねたのはユアンではなくヨイクだった。カームスは怪訝な表情でヨイクを見下ろし、彼女の波打つ髪をそっと指に絡めた。
「何を驚く必要があるんだ?僕たちだって、いずれ式を挙げて正式な夫婦になるだろう。その時はリプトンさんもぜひお越しください」
本人に悪気がないことは一目瞭然だったが、ユアンは喧嘩を売られている気がしてならなかった。怒りを鎮めようとする理性に逆らい、ユアンの眉頭がぴくりと動き、知らず知らず唇の端が不自然な形につり上がる。ヨイクがいなければ、この餓鬼と言ってつかみかかるところだった。
「ごめんなさい、カームス、今、リプトンさんと大事な話をしてたの。私の本の売れ行きが良くて、また再版されるんですって」
ヨイクはさりげなく話題をすり替え、カームスの背に手を触れて彼をそっと押し返す。
「そう、良かったね。でも、頼むから二冊目を書くなんて言わないでくれよ。じゃあ、リプトンさん、また後で。夕食の時にロンドンのお話を聞かせて下さいね」
カームスは雪の中を颯爽と去って行った。ユアンはカームスの若者らしく野性的な立ち居振る舞いに羨望の眼差しを向けつつ、小声でヨイクに囁いた。
「今おれに話したように、あんたが考えていることを彼らに率直に話すんだな。人の良さそうな男だ、一緒に教会から逃げてくれるかもしれないぞ」
そう言ってはみたが、ヨイクの婚約なんて解消されてしまえばいいのにとユアンは腹の底で思っている。そうなることを間違いなく期待している。
「言われなくても説得するわよ。だから、あんたのお得意の交渉術を教えてくれてもいいんじゃない?」
ヨイクはユアンを拝むように見上げた。その仕草がどんなに可愛らしく見えようと、ユアンは協力するつもりなど毛頭ない。なかったはずだった。
「……端的に二択を出して時間を与えてやればいい。たとえば、『私と一緒に教会から逃げてくれるか、それとも私と別れるか。出港までにあなたの答えを聞かせて』」
「それだけ?あんた、他人事だと思って適当なこと言ってない?これでも一応、私の人生がかかってるのよ!」
「明日はさぞかし感動的な船出になるだろうな、彼がどちらを選んでも」
「まああ、友達甲斐のない奴!」
ユアンはあさっての方へ鼻を鳴らした。
「あんた、本当にあいつを愛してるのか?」
「はあ?」
「もし、本当にあいつを愛してるなら、必勝の交渉術を教えてやろうか?」
「教えてよ」
「夜這いしろ」
ヨイクの右手がユアンの頬に飛んだ。