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悪魔神姫  作者: 法相
管理局
12/13

十二幕=目覚める雅=

次回は2月23日午前9時更新です。世界が平和でありますようにと思います。

「……どこよここ」


 痛みとともに目を覚ます。

 視線を動かし辺りを見回してもさっぱりわからない。強いて近いものをあげれば特撮やドラマなどで見る医療室で、私は今ベッドで寝ているっていうところだろうか。

 だとしてもなんでこんな場所に自分がいるかわからないけど。

 首を傾げ、考える。

 寝起きだから思考もあんまりはっきりしていないけど、ついでに全身がバカみたいに痛いからそこも困ってるけど。

 とりあえず身体を起こすのは、思考がまとまってからでも遅くはない。

 というわけで目を瞑って、記憶を思い返す。

 愛華と一緒にトレーニングしていたのははっきり覚えている。それに学校出る前に先生からあんまり厄介ごとに首をつっこむなと注意されたのも覚えている。

 それで愛華と一緒に帰ってる時に、変なやつが愛華にちょっかいかけようとして……


「それで私、思い切り斬られたわよね?」


 背筋に思わず悪寒が走る。

 だんだんと思い出してきた。気がついたら血が大量に出てたし。痛みも襲いかかってた。

 どう考えても、あれは致命傷だった。素人目で見ても確実な死からは逃げられない、そんなレベルの傷だ。

 だけど私は今生きている。なんと奇怪なことだろうか。

 つまり、重要なのはこの後ということだ。

 であれば、正直見るのは怖いが……傷跡を確認しないと。

 痛む身体に鞭打ち、上体を起こして胸元を見る。


「……あれ?」


 私の上半身には簡素な病衣が着させられているが、隙間から見える私の胸には不自然なほどに傷跡が何もなかった。

 異常だ。こんなの普通ではあり得ない。


「なんなのよ、これ」


 わからない。怖い。けど、もっと心配しなければいけないことがある。


「愛華、無事でいて」


 ベッドから降りようと身体を動かす。つんざくような痛みが襲ってきて、泣きそうになるが我慢だ。

 愛華は私の数少ない友達だ。どうあってでも、あの子だけでも無事に家に帰してあげなきゃ。

 だが、私の意思とは裏腹に身体は片膝をついてしまう。


(傷がないだけで、痛みだけは残っているというのは、なかなかに理不尽じゃないかしら!?)


 悶絶している間に、物音がする。


「ちょ、もう起きてるの!?」


 顔を上げれば、驚いている知らない人と愛華が一緒にいる姿が見えた。


「雅ちゃん!」

「愛華! よかった、無事みたいね……あだだだだだ!?」


 顔を見て気が緩んだ瞬間に痛みがさらに襲ってきた。

 ていうかさっきよりも痛みすごいんだけど! なんでさ!?


「ああもう、動かないで。ベッドに座って、それから話をしてあげるから」


 愛華と一緒にいた人が私の身体を支え、ベッドに座らせる。

 服装とかから見ると、この人がお医者様なんだろう。それにしても、ボーイッシュだけど綺麗な人だ……それに愛華より胸が大きい。


「雅ちゃん?」


 そんな私の不埒な考えを察したのか、愛華から変な圧がかかる。怖い。

 それから私は彼女、瑠璃香さんに簡単な自己紹介をお互いにしてからこの場所の説明を受けた。


「急には信じられないでしょうけど、悪魔憑き関連の事件を解決するために組織と思ってもらえばいいわ」

「いえ、信じますよ。実際にあんな目にあったわけですし」

「でも、雅ちゃんが生きててよかったよ。僕もうだめだと、正直……」


 グスッと泣きそうになる愛華。心配かけすぎちゃったわね……

 私が意識を失った後、ハイドという人がいろいろしてくれたらしいけど、メンタルケアは私がしないといけないわね。


「で、ここからが本題なんだけど、愛華ちゃんとハイドから聞いた話だと君が悪魔憑きを倒したということなんだけど、覚えてるかしら?」


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